日本公認会計士協会は、2022年7月に公表された「倫理宣言」を更新しました(2024年8月28日発表)。
「今回の更新では、改正倫理規則において「守秘義務の原則」が「秘密保持の原則」に変更されたことを受けて、「倫理宣言」の守秘義務の原則の箇所について更新を行いました。具体的には、「守秘義務」から「秘密保持」への名称変更を行うとともに、内容についても改正後の倫理規則の文言と整合させました。」
更新後のものはこれです。(この前に前文がついていますが省略)
宣言の内容については当然のことばかりなので、何も言うことはありませんが、前から気になっていたのは、「私たちは」対「私は」問題です。「ここに宣言します」の宣言する具体的な内容が、1~5だとすると、宣言する主体は同じでないとおかしいような気がします。主語は、「私たちは」と「私は」のどちらかに統一した方がよいように思います。それとも、「私たちは」と「私は」に分けることに何か理屈があるのでしょうか。
また、「職業倫理を実践する」ではなく「職業倫理の実践に努める」となっているのは残念です。ここは「実践する」と力強く断言すべきでしょう。(こういうときにリスクヘッジをしてしまうのは会計士らしいともいえますが)
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