みずほ銀行がソフトバンクグループへの融資にのめり込んでいるという記事。ソフトバンクの業績や株価は好調のようですが、危ない兆候はあるようです。
「すでにソフトバンクは借金が売上高を上回っていて、その「借金経営」を支えるみずほからすれば肝が冷える事態になってきた。
「実際、アーム買収時にうちが『1兆円融資』を決定した際には、『肩入れし過ぎではないか』『共倒れしないか』と危惧する声が行内からも上がっていた」とみずほ現役行員は言う。
実は最近、そんな危惧が「現実化」して、ヒヤッとする一幕があった。
それはソフトバンクがアーム買収後の財務基盤強化や借金返済のため、「ハイブリッド債」という特殊な債券を発行して資金調達しようとした際のこと。
ソフトバンクは機関投資家から3000億円超の募集があると見込み、主幹事の野村證券も自信満々だったが、実際にふたを開けてみればたったの710億円しか集まらなかったのである。
「生命保険会社や年金基金が、ソフトバンクの信用力に疑問符を持って、買いに動かなかった。こんな危なっかしい企業の債券には手を出せない、ということです。
そんな会社にみずほ銀行は1兆円も貸し付けたのだから、非常にリスキーだと言わざるを得ない。行内から反対の声があって当然です」(元日本興業銀行金融法人部長で経済評論家の山元博孝氏)」
直近の決算については...
「実はソフトバンクがこの11月に発表した決算資料には、ソフトバンクが巨額を投じているインド企業向け投資をめぐって、581億4000万円もの損失を計上したことが記載されている。
それだけではない。ソフトバンクの稼ぎの柱である国内携帯事業についても、KDDIとドコモは「本業」の営業利益が直近決算で2ケタで伸びていたのに対して、ソフトバンクだけがひとケタ台と伸び悩んだ。借金の「担保」の役割となるべき株と本業が、ともに足元で揺らぎ始めている。」
当サイトの関連記事(ソフトバンクのハイブリッド債について)
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個人向けはよく売れたそうです。
ソフトバンクショップ、ゼロ円禁止で窮地に
ワイモバイルを除くと大幅減、厳しい代理店(東洋経済)
代理店が大変でも、ソフトバンク自体は販売費が減って助かっているのかもしれません。
当サイトの関連記事(ソフトバンクの決算について)
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