会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

決算発表の延期、上場400社超に拡大、在宅勤務などで集計作業の遅延相次ぐ(Yahooより)

決算発表の延期、上場400社超に拡大、在宅勤務などで集計作業の遅延相次ぐ(帝国データバンク配信)

決算発表(四半期決算含む)の変更や延期を公表した企業が累計414社に達したという記事。

「帝国データバンクの調べでは、決算発表(四半期決算含む)の変更や延期を公表した企業が累計414社に達した。全上場企業(約3800社)のうち、1割超で決算発表に遅れが発生したことになる。4月以降で急速に増加し、特に緊急事態宣言が発令された4月7日(4月第2週目)以降急速に増加。4月4週目(19~25日)には189社が新たに公表、3月以降で最も多かった。」

9割近くは当初スケジュールどおりということになりますが...

延期の理由。

「決算発表の延期については、ロックダウンなどの影響で事業所が封鎖された海外子会社などで決算作業が進んでいないことや、緊急事態宣言の発令を受け、在宅勤務の増加などで決算集計や監査作業が遅れていることを理由としている。」

今後は...

「新型コロナの感染拡大収束が未だ見通せないなか、政府による緊急事態宣言の延長方針も濃厚となっており、各企業とも通常スケジュールは難しいとみられる。」

製造業の会社が多いそうです。

「業種別に見ると、最も多かったのは「製造」(198社)で、決算開示の遅れを開示した全414社の約半数を占める。製造ではグローバルに生産拠点を有する企業などで、担当社員が出社できない状況となっている。そのため、在庫確認など必要な情報がまとまらないことを理由に、決算発表の開示について延期を表明したケースも相次いでいる。」

報道によれば、海外では日本よりも、事業所の閉鎖、外出制限などが厳しいようですから、決算、監査作業のスケジュールの遅れも激しいのでしょう。日本国内でいくら工夫しても、海外がボトルネックになって決算が進まない会社も、ある程度出てきそうです。(監査で限定付き意見となる会社もあるのでは。ちなみに限定付きでも、それだけでは上場廃止にはなりません。)
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