ソフトバンクグループの1千億ドル投資ファンドを取り上げた日経社説。
「光と影」の「影」の部分は...
「一方で懸念も大きい。一つはファンド内部の意思決定のあり方だ。投資先選定の主導権はソフトバンクにあるとされるが、他方で資本の過半を出資するのは中東勢だ。両者の間で意見の不一致が生じたときはどうなるのか。」
投資がうまくいって、ソフトバンク株主もファンドのその他の出資者も満足するという可能性は十分ありますが、巨大な利益相反のリスクがあることはたしかでしょう。
「運用実態の丁寧な開示も欠かせない。ソフトバンクは新ファンドを連結対象に加える方針で、ファンドの成績が同社の業績に直結するからだ。仮にファンドで大きな損が出た場合、それを埋めるために同社の携帯電話の利用者にしわ寄せが生じるような事態があってはならないのは言うまでもない。」
どんな連結決算になるのでしょうか。ファンドとの取引は関連当事者取引として開示されるのでしょうか(連結グループ内なので開示されずブラックボックスになる?)。
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その3(ソフトバンクとファンドの利益相反について)
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