kageの機材庫

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Sマウントニッコール編

2011-10-15 23:00:00 | ニコン

kageの機材庫~日本光学 Nikon S2はこちら


Sマウントニッコールレンズの紹介です。
と言っても3.5cm、5cm、8.5cmの三本しか持っていません(汗)

当然中古ですが、Sマウントのニッコールは今でも高価なのでこれ以上は揃えるつもりはありません。(たぶん)




■Nikkor S・C 5cm f1.4 (クローム鏡筒) (1950年-1961年)

S2とセットで付いてきた標準レンズです。
クロームメッキのごく普通のニッコール5cmです。

開放1.4と言うのが最大の売りです。
開放付近で使用するとハロが盛大に出るらしいですが、ひと絞りもすれば改善されるようです。

レンジファインダーはゴーストやフレアが出ているか撮ってみないと確認できないところが不便ですが
が、この時代のレンズに逆行性能を求めるのも酷な話かもしれません。




■レンズ構成 3群7枚ゾナータイプ、最短撮影距離0.9m、210g



作例はF4です。
KODAK GOLD100は暖色寄りのネガですので、色の参考にはなりませんが自然ないい発色だと思います。
ボケ方も素直でポートレートにも適しています。

絞り羽根に少し油浮きが出ていますが、長年を経たSマウントニッコールにはよくある事ですし、写りには関係ないのでそのままにしています。
このレンズは絞り羽根の枚数がとても多く、どの絞りでも真円に近い状態でうっとりします。

いつかフレアを利用した、やわらかいタッチのポートレートを撮ってみたいですね。






ラッパ型のフードを取付けるとまた雰囲気が変わります。



軍事ぽくてカッコいいですね。
フードは後で購入しましたが、これまた高価です。
日本光学の富士山マーク入りのタイプだと並品4,000円~箱付き美品では20,000円する事もあります(汗)

※2011年11月、Nikon S2(ブラックペイント)に5cm f1.4黒が付いてきた為、この5cm f1.4クロームは手放しました。











■Nikkor-P・C 8.5cm f2( クローム鏡筒)、(1948年-?年)

Nikon S2は50mmのファインダーしか備えていませんので、それ以外の焦点距離のレンズを使う時は写真のように外付けのファインダーを必要とします。
フードを付けると外付けのファインダーとよく似合い、軍用品のような何とも言えない雰囲気を醸し出します。

また、数字やら目盛やらいっぱい刻んであって嬉しくなります(笑)
クロームメッキ仕上げの鏡筒は現在のレンズには無い高級感がありますが、フードは大部分がアルミなので傷がつきやすいのが
惜しいところです。

現在持っているSマウントニッコールの中で一番好きなレンズです。




■レンズ構成 3群5枚ゾナータイプ、最短撮影距離1.0m、485g


ニッコールが世界に知られるきっかけを作った有名なレンズです。
ニッコール千夜一夜物語 ~伝説のレンズ~ 第三十六夜 Nikkor P.C 8.5cm F2

田舎のカメラ店へふらっと入った時、値段も付けられていない状態で寂しそうにショーケースに鎮座していたのを見つけました。
ヘリコイドが重めだったのですが、レンズ自体は綺麗だったので後日、店主と価格交渉してショーケースから救出しました。


ガラスが詰まっていて、手に持つとズッシリとくるレンズです。
それだけで何かいい写りしそうな気がします(笑)

このレンズも絞り羽根が多く、どの絞りでも真円に近く見ているだけで嬉しくなります。

レンズについての難しい話はよく分かりませんが、開放からとてもシャープに写ります。
作例はF2.8です。

F2.8~F4あたりではコントラストもさほど高くなく、やさしいイメージですが、ボケが太めですので背景を考えて使いたいレンズです。
Aisの85mm f2でも同じような印象を受けたので光学設計はこの8.5cmの時代から変わっていないのかもしれませんね。

ただ、8.5cm f2は絞り羽根の枚数が多く、どの絞りでも円形に近い玉ボケを生み出しますのでその点は角が出る85mm f2とは異なります。

いつかポートレートで使用してみたいレンズです。


(2012.6.05追記)
せっかくOHまでしたのですが、S2がブラックペイントになった為、「黒ボディに白鏡筒」という組み合わせがしっくりこず、
この8.5cmは売却しました(汗)
しかし、黒鏡筒の8.5cmは高価ですねぇ・・・

ちょっと手が出ないのでNIKKOR P・C 10.5cm f2.5を新たに迎えました。

現在手持ちのSマウントレンズは全て黒鏡筒となっています。










■W-Nikkor・C 3.5cm f3.5(クローム鏡筒)、(1950年-1959年)

ニッコールレンズの中で最も光学設計が古いレンズの一つです。

マクロレンズのように前玉が奥まった所にあり、絞り値が前枠に刻まれています。
そう、前絞り型のレンズです。
正面から見た時、数字がいっぱいで好きなレンズです(笑)



■レンズ構成 3群4枚テッサータイプ、最短撮影距離0.9m、190g

f1.8、f2.5、f3.5とある3.5cmニッコールシリーズの中で開放値が最も暗いレンズです。
よって3.5cmシリーズで一番安いレンズです。(笑)

f3.5だと曇りの日などではちょっと苦しいのですが、晴れの日などはそのコンパクトさから持出したくなります。
S2などで使う場合は外付けのファインダーを使用します。

作例はF11です
シャドウ部は若干苦しいようですが、ここまで絞ると近景から遠景までシャープです。
強い点光源がたくさんある場面ですが、嫌なフレアなども発生していません。

レンジファインダーで綿密な構図を作るのは無理があるのですが風景からスナップまで幅広く使えるレンズです。

※2011年12月、3.5cm f2.5黒が手に入った為、この3.5cm f3.5は手放しました。

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