風邪で寝込む ５８８号

寝汗がひどく、３８度２分の熱が体温計で表示される。その数字で体調がとたんに悪くなる。急遽、農家の手伝いを休むことにする。

まず頭に浮かぶことは、新型インフルではないのかという恐怖である。病状云々ではなく、愛知県で何人目という報道による暴力である。

１ヶ月ほど前に、飯田市の果樹園に援農にいった時、長野県で最初の二人の患者発生に遭遇した。ハワイ旅行をし、その後保育園児の集会に参加していた。休園となり大騒ぎだった。

市役所の職員であるとか、自宅は何処其処、嫁に行けなくなるなど、流言飛語が飛び交った。ウイルスは公平で、社会的地位に関係なく伝染するし、治癒したら健常者である。

そしてどちらの患者が先で、どちらが後なのかは不明である。又健康保菌者からの伝染の可能性はＤＮＡの情報には無い。ＤＮＡの判読を間違え単なる風邪を新型に組み込んだ誤診かも知れない。足利事件がある。

不況打開策の一環として、特効薬タミフル製造で製薬会社に利益誘導する政策のような気がするのである。パンデミックが数千人では、納得しがたい。

女房は体裁を考えた時、ルル三錠呑んで病状改善が見られない時、病院行きを提言する。

数時間の睡眠の後、体温を測定すると、平熱だった。とたんに元気になる。有名人の仲間入りが叶わず残念至極である。ともあれ祝杯を挙げることにする。