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風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

越中富山の薬屋さん 450号

2009年01月29日 03時07分49秒 | 紀行文
雪道をレンタカーのスタッドレスタイヤで走った、奥飛騨の湯治の夫婦旅。帰路に雪景色の日本海を夢見て訪れた。温暖化現象で雪の無い富山。次世代の路面電車は虹の七色の港(PORT)と繋ぐ路面電車(TRAM)のポートラムが行き交っている。地域に密着した安全・安心・快適で環境にやさしい公共交通システム。

滝廉太郎の荒城の月の題材になった富山城が見える。織田信長・豊臣秀吉、加賀百万石の前田利家等、戦乱の世の舞台であった。現在は富山市民の憩いの場の、富山城址公園である。

県営富山空港は、富山県の中心を流れる神通川の河川敷に、2000mの滑走路を持ちジェット機が東京便・札幌便・ソウル便・ウラジオストク便・大連便・上海便が定期的に就航している。

都市周辺の河川敷はゴルフ場となっているが、田舎の河川敷飛行場はグッド・アイデアである。牧の原台地に作られた静岡空港はアクセスに時間が掛かり、建設資金が膨大であった。天竜川の河川敷に設置すれば良かった。台風で増水して冠水しても、台風の時は飛行機も飛ばない。

滑走路近くに北陸自動車道が有り、昨年に五箇山の合掌集落に向かった時、飛行機見物の脇見運転に注意の看板が有ったのを思い出した。昨年も奥飛騨温泉郷に宿泊した。おいら夫婦は、浮気しないのが体質である。

子供の頃、越中富山の薬屋さんが自宅に置き薬を補充するために定期的に訪ねてきてくれた。そして紙風船や風車や独楽を使用量に応じてプレゼントしてくれた懐かしい思い出がある。懸命に探すがその存在を発見できない。有るのは全国展開のコンビニ、ファーストフード店、カラオケ店、居酒屋など等、見慣れたデザインの店舗で、自宅のある岡崎市と何等変わらない。

大きな違いは交通信号機である。緑黄赤の横並びの見慣れた信号機、雪国富山は赤黄緑の縦並び。温暖化が進み、南国富山に成れば信号機も横並び。昔々、雪国だった面影が無くなる。富山県民は文化遺産を守るために縦並び信号機保存運動を開始する時期に来ている。

国は小さな政府を目指して、地方に財源を移譲した竹中平蔵を先鋒とした小泉政治。国税の所得税の年末調整による還付金額が極端に減少した騙し。「地方で出来ることは地方」でなら、全国展開のチェーン店は全国制覇の中央集権を放棄して、地方に任せればよいのである。

規制緩和による金融経済の失敗、平成の大合併による限界集落の増大と都市一極集中。昔の保守本流は農民を大切にした。規制を強化する必要がある。歴史は繰り返すのである。そして富山の薬屋さんに再会したいのである。その実現には膨大な時間と資金と労力が必要で国家百年の大計である。

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