
隣人が屋久島に旅して縄文杉から九州地方の最高峰の宮之浦岳を縦走した話を聞き、土産のトビウオのじゃこ天を頂戴した。一月に35日雨が降る屋久島、縄文杉までは過酷な道で到達は至難を極めるが、宮之浦岳も登頂するとは人間離れしている。
屋久島を20年前に旅した体験を思い出す。人間の記憶力は素晴らしい。
会社の永年勤続のご褒美で旅行券を頂戴したので一人旅をした。大阪南港からフェリーで宮崎、高速バスで鹿児島港、トッピーで種子島を経由し宮之浦港、バスで安房の林芙美子の浮雲の舞台のロイヤルホテルに2泊、原チャリをレンタルして、当時凝っていた流木細工、流木アートギャラリー「もっちょむ庭園」を訪ね、千尋の滝、屋久杉ランド・紀元杉など観光、縄文杉は高所恐怖症と君主危うきに近寄らずの人生哲学に従い敬遠し、飛行機恐怖症だから船旅で時間を浪費した。
写真をパソコンに保存していたが、ウイルスに感染し初期化した際に消失し証拠はないから老人の妄想と言われたら弁明の余地はないが、旅の記憶は私の貴重な財産なのだ。