勝負の遊戯は性に合わない。負けるが勝ちの言葉は勝ったら負、どちらに転んでも負。負けず嫌いには耐えられない。負けない努力に価値を見出せない。
将棋と囲碁とどちらが好きと問われれば囲碁である。
将棋は階級社会、囲碁は平等社会の気がするからである。
最近、甥にチェスの相手をさせられた。初めての体験である。
弱肉強食の狩猟民族のチェス、人の和を大切と思う農耕民族の将棋。
獲った相手の駒、味方として復活させる将棋、遊戯終了まで捕虜として幽閉するチェス。
仏教は敵を許す心を美徳とするが、一神教は異教徒には厳しい。
