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風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

人生は川の流れの様に 560号

2009年06月05日 11時18分42秒 | 随想
国宝彦根城の城下町に8年間居住した経験がある。面積の17%の琵琶湖を中心に、比良山系、比叡山・伊吹山・鈴鹿山脈に囲まれた内陸県である。

460の河川の水を集める琵琶湖は一級河川である。淀川水系に属し、瀬田川、宇治川、淀川となり、大阪湾に流れ込む。

琵琶湖を縦断する最も遠い水系の水源は北国街道の余呉高原の栃の木峠にあり、河口から170kmになる。6km程で日本海になる分水嶺で、高時川が姉川と合流して琵琶湖に流れ込む。織田信長の妹の嫁ぎ先の浅井長政の小谷城、羽柴秀吉の長浜城、国友の鉄砲村、姉川の合戦、賤ヶ岳七本槍の舞台の戦国時代、木下藤吉郎が太閤秀吉となる源流の地である。

日本海側に降った雨は、福井県を縦断し、夜叉が池が源流の日野川になり、油坂峠が水源の九頭竜川と合流し、わざわざ東尋坊まで、多くの人のお役に立ちながら長旅をするのである。

甲斐・武蔵・信濃の国の境に位置する甲武信ヶ岳は荒川と千曲川・信濃川と笛吹川・富士川の分水嶺であり、乗鞍岳剣ヶ峰は梓川・犀川・千曲川・信濃川と高原川・神通川と飛騨川・木曽川の日本最高地の分水界である。低い分水界は兵庫県丹波市の加古川と由良川になる「水分れ橋」が有名で標高95mの国道175号線にある。

雨水の一滴は落下地点のわずかな違いで、結末に大きな違いがあるが、行き着く先は一つの大海原である。人も様々な地で誕生し、様々な場所で善・悪の行動をするが、最後は死ぬのである。人生は大河の一滴と五木寛之が述べるが、地図を眺めると理解できるのである。

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