goo blog サービス終了のお知らせ 

風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

日本の将来は教育の多様性 324号

2008年07月23日 09時54分12秒 | 随想
日本国憲法によると、すべて子供は、教育を受ける権利を有し、保護者は普通教育を受けさせる義務がある。費用は税金で、保護者は納税の義務がある。学校を建設し、教員を養成し、採用して、子供を配置することは、日本国の高級官僚の専管事項である。戦後GHQ主導で制定された制度で、聖徳太子の一乗思想の平等と統一に繋がっている。

混乱の戦国時代を経て、江戸時代の教育制度は、武士の藩校と庶民の寺子屋に二極分化していた。明治時代は武士が貴族に代わったが、同じ形態である。天下の副将軍水戸黄門様ご一行の出番となる悪事が横行した。

そしてモノカネで繁栄を極める現代は、人間教育が疎かになり、金儲けの手段を教える職業訓練校になっている印象がある。従って優秀な教育者は、自分の為により多くのモノカネを楽して手に入れる方法を伝授することを保護者から要請される。国からの教育理念は保護者からの実利優先教育で消滅する。

教育者は個別の子供の多様な可能性を発見し、能力を引き出し、国の役に立つ人間を育てるために、教えることが仕事である。教育の可能性は人間の多様性を認めることである。その対価が報酬なのであろう。高額で安定した報酬目当てに群がるハイエナ同様な守銭奴に子供の教育は任せられないと思うのである。

戦後の日本は、極度に不足した食料をすべての国民に平等に行き渡らせる食糧統制法ができた。昭和22年10月、東京地裁の山口良忠判事は、法律を守るのは裁判官の義務だとして、闇米を食べず、正しく配給される食料だけに頼った生活を送り、餓死してしまった。

最高裁判所長官を筆頭に、他の裁判官に餓死者は出なかったのは、法律を守らず闇物資を食べていたからである。根本は法律に不備があったのである。

「赤信号 皆で渡れば 怖くない」は歩行者の論理である。しかし自動車の運転者から見ると恐怖である。青信号で出発進行したら、前方不注意で犯罪者になってしまう。山口判事を教育者と思うなら「赤信号 私一人は 渡らない」と思う人間が多数になれば、問題が解決する。

懸命に勉強、精進努力をして採用試験で優秀な成績を獲得したが、不合格である。何故か?「贈収賄 流れに乗らぬと 不合格」

政界の水戸黄門を自称する渡辺恒三さん出番ですよ。石油資源は68年後に枯渇するとの報道があるが、悪代官の犯罪は無尽蔵で枯渇することは無い。根源的に悪人になる素質を万人が持っている。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。