
2016年4月の熊本地震で被災し、不通となっていたJR九州豊肥本線の肥後大津―阿蘇間(27.3キロ)で8日、約4年4カ月ぶりに運行が再開された。
年初には心待ちにしていたのであるが、今は小躍りして喜ぶ心境になれない。
記録的豪雨災害に見舞われ、球磨川の鉄橋2本が流された肥薩線は長期不通になり、久大本線は野上川橋梁の崩落で不通、「線路は続くよ何処までも」の唱歌の不通のJR九州に成ってしまった。
博多から久大本線「ゆふいんの森」、大分から豊肥本線「あそぼーい!」、熊本から肥薩線「かわせみ・やませみ」「いさぶろう・しんぺい」「はやとの風」、日豊本線「きりしま」「にちりん」「ソニック」等で九州周遊を目論んでいたが、コロナ禍との相乗効果で、夢も潰えた。
原子爆弾で終戦を迎えた武力戦争の戦後1949年(昭和24年)に発足した国の公共企業体である日本国有鉄道、38年後の1987年(昭和62年)に分割民営化されJRとなったが、新型コロナウイルスで終戦を迎える経済戦争、戦後を生き抜く為にはJRは定年を迎え、日本国有鉄道になるのだろうか。
企業エゴを整理し、国レベルで鉄道の将来を総合的に検討する時期で、歴史は繰り返す様である。