暮れに、思う。

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事故以来、
希望や生きがいを見失いましたが、

多くの方々から、
心からの寄り添いを頂いているおかげで、

少しずつ、
涙をコントロール出来るようになりました。

そんな日常の心の動きを率直につづっています。
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今年の出来事を、ちょっと振り返ってみました。

■事故に関して、

Ｋ知事の昨年の「印象深い出来事」の
記事から始まって、

1月、2月、3月と
市教委との質問のやり取りが続き、

4月にはマニュアル公開、、

6月の「いのちの日、コンサート」企画、
「光奏でる友と」像の除幕式の参加

12月の菜の花キャンドル参加

■家内に関して、

6月、皮膚癌で手術

8月、神経系の疾患で障害2級に認定

12月、乳がん発見

■自分に関して、

9月、会社を途中退職

10月、在宅介護セミナーに通う。

こうやって書いてみると、
結構、なんやかんやと今年もあったなあと、
改めて思いました。

その場面場面で、泣いたり、怒ったり、悩んだり
（笑ったりの記憶がない・・・）

確かに、大きな変化の年であったように思います。

でも、去年に比べると、
余震の続きのような気もします。

あと数時間で迎える2012年という年、
まだまだ泣いたり、怒ったり、悩んだり・・？

近く公表される事故調からの報告。
検察の動き。
それに伴った自身の心の動き。

家内の手術。

私の就職。
＊
＊
中でもやっぱり、
家内の事が一番気がかりです。
がん手術はあるがままなのですが、それに伴う筋力低下、自力移動に大きな負担、精神的な不安など
とんでもなく辛いことがまだまだ続くのでは、と考えてしまいます。

どんな時でも、
私自身の気持ちの中では、口角を上げてにっこりを　
心がけようかなあと思います。
（ちょっとうまく表現できませんが）

ケセラセラ　でいきましょう。

来年もよろしくお願いいたします。

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悲しまないための時間

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事故以来、
希望や生きがいを見失いましたが、

多くの方々から、
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祭壇のある部屋を掃除しました。

一つ一つの可愛らしいプレゼントを見ながら、
感謝でいっぱいになりました。

遺影が置かれて1年半が経ちました。

この部屋で多くの方々が、
私たちに寄り添ってくれました。

弱っている時や辛いことが重なってどうしていいかわからない時に、人の温かさは本当にありがたいです。

一人ぼっちにされたら、
とっくに心が病んでしまったでしょう。

今年この部屋に、悲しまなくて済むように集まってくれた時間が、どんなに私たちの支えになってくれたか、

今年この部屋で過ごした時間は、楽しい思い出に変わることはありませんが、人の温かさがどんなに大切かを教えてくれました。

私たちの生活は、事故以来時間が止まったままで、家内の体調も辛さが増すばかりです。

とっても不安定な人生ですが、事実をしっかり受け止めながらも、自分のペースで、家内のペースで

互いに補いながら過ごしていくでしょう。

年の暮れ掃除をしながら、
こんなこと考えてしまう自分って、
やっぱりおかしいよね。

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区切りなんかつけられない

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今日は、トイレと玄関周りを掃除しました。

年末だから、いつもよりきれいに掃除しました。

天気が良かったので、裏のくもの巣でもと思いましたが、どうも気が向かずやめました。

以前は、今年1年の汚れをスッキリ落として、気持ちのいい新年を迎えようと、張り切って掃除をしていました。

また暮れのこの時期に、今年あった出来事をあれやこれやと「ベストニュース」として振り返り、Ａ４に写真付きでまとめたりしていました。

新年を迎えるにあたって、１つの区切りをつけて、気持ちを新たにして、無事に過ごせたこの1年を感謝し、迎える年も良いものになるようにと願ったりしていました。

でも、今はそんな気になれません。

区切りなんか付けられないでいます。

12月から1月になるだけです。

しばらくは今ある現実を受け止めながら、日々を送るだけです。

それでも明日は、お風呂掃除と照明と窓拭きなどをやらなきゃぁと思っています。

一つだけ。
区切りじゃないけど
来年は今年よりも明るく、楽しく、笑ってを意識しないと、つまんないよね。


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来年の漢字

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事故以来、
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先ほど、Ｅテレで、福島県相馬市の小学生を取材した番組を何気に見ていました。

「21人の輪」というタイトルが付けられたその番組は、
すべてが変わってしまったあの日から、どのような思いで日々を過ごしているか、ある6年生の学級を通じて取材したものでした。

見ているうちに、
なんだかとっても子供たちの言葉が、私の心に沁みこんできました。

経験しなくてもいい事を経験してしまった子供たちは、あの日の出来事をしっかり受け止めてた上で、将来に希望を持っているように見えました。

そんなたくましいこども達の多くが、来年に向けての漢字に　「友」という字を選んでいました。

私自身もあの日（6/18)を境に人生が大きく変わってしまいました。

そしてこんなブログでグチャグチャと弱気を綴っていますが、テレビの中の子供たちの目は、みんなキラキラしていました。

もうすぐ中学生になるに当たって、それぞれの目標を語っていて、

また20年後の自分の姿を大人達に示していました。

そんな子供たちの心を支えているのは、ともだちの存在だと感じました。

選んだ漢字の「友」は、子供たちにとっては、二度と失いたくないもので、どんなに立派な言葉よりもその存在が、かけがえのない宝物なんだなあと思いました。

来年はまた一段とたくましくなって、「友」を磨き上げていくのでしょう。

私も20年後の自分がイメージできるように、来年度の思いを込めた象徴的な漢字を考えてみましょうか。

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予算提案書

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先ほど、
市議のＷさんが、若い同志を連れてやってきました。

彼女は相変わらずパワフルで、
熱い思いを語ってくれます。

来年度の提案の骨子として、
こどもの「いのち＆ことば」を守る条例を制することを挙げていました。

その提案書のはじめの言葉に、
命を受け継いだとして、私の娘の名を記載したことを了承してほしいとの事でした。

事故を忘れないで、事故から学んだことを生かそうといて、彼女なりの角度から行政に提案をしてくれています。

頼もしい限りです。

私の娘の名前が、
こどものいのちの尊さを伝える響きを持つのなら、どうぞ使ってください。

でも悲しいかな、

彼女は娘を知りません。

娘の個性を知りません。

どんな顔で笑って、どんな声を出して、どんな服が好きだったか。

それを思うと、娘じゃなくても、事故で亡くなったこどもの名前なら誰でも同じ響きを持つのでしょう。

花菜さん、なんだか随分遠くに行ってしまったね。

仕方のない事とはわかっていながら、

ちょっとそんなことを感じてしまいました。

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邪魔なのだ。

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邪魔なのだ。


文鳥のブーレです。

たまにカゴから出すと、私の手や指を力任せに噛みつきます。

追い払うと、部屋を歩き回ります。

歩き回って、どこかでフンをします。

決して飛ぼうとしません。

邪魔なのだ。


今日は特にまとわり付いてきます。

もう随分前のような気がします。

娘を膝の上に載せて、ギターを弾いたりしていました。

2歳の頃だったか、私が疲れて寝っころがると、
いつも足にじゃれ付いてきました。

顔は邪魔そうでも、
心は温かかった事を覚えています。

おいブーレ、

優しくじゃれ付いてくれとは言わないが、

少しは私の心情をわかってくれよ。

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「ありのままの日々を過ごすだけよ」

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「ありのままの日々を過ごすだけよ」

なんともたくましく、自然な言い方なのでしょうか。

東北で被災された方のコメントとして、今朝のＡ新聞に紹介されていました。

「ありのままの日々を過ごすだけよ」

誰にでも多かれ少なかれ、
人生、悲しく辛いことがある。

一人娘が、
ありえない事故で命を落としました。

家内は神経疾患で、
ますます自力で動くことが困難になりました。

さらに、
新たに家内に癌が発見されました。

私は、働く意思を見失いかけています。

その都度、泣いたり、怒ったり、悩んだり。

でも結局、

「ありのままの日々を過ごすだけよ」

そうやって、
少しずつ、前進していると思います。


我が家の出窓には、励ましの花がいっぱい。
これもありのままの日々です。
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イブの夜 「たまには良いよね」

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今日は家内とホテルで食事をしました。

1か月前に予約を入れました。

家内の好きなフランス料理です。

バイオリンの生演奏付でした。

料理はペロリとなくなりました。

何と言ったって、

ホテルだからバリアフリーがいいですね。

車いすでもスイスイです。

娘の分も取り分けて。

帰りは浅田真央さんをワンセグで。

2年前にはなかった、クリスマスイブの風景です。

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「変わらない」 がいい

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今、ポテトサラダを作りました。

毎週土曜日に作っています。

いつから、なにがきっかけで作り始めたのか、わかりませんが、

娘と家内がおいしいと言ってくれたので、
つい癖になり今でも毎週作り続けています。

いつかブログに載せた日曜日のラーメンもそうです。

もう3年以上毎週作っています。

変わらないことの一つです。

事故以来生活が大きく変化した中で、変わらないもがあることが、嬉しく思えます。

文鳥のブーレは変わりなく鳴いています。

花菜がいる時と同じように、
今年も庭の秋明菊が咲きました。

西野カナさんがテレビで歌っています。

クリスマスに花菜の友達が遊びに来ています。

変わらない事実は、ありがたい。

娘がいた時は、娘の事が最優先の生活でした。

大学に行くお金をためないと・・

お友達に馬鹿にされないように親がしっかりしていないと・・

自転車で怪我しないように・・・

今、意識をして
変えようとしている生活上の価値観、

これからも社会とどう関わっていくか、
これらの事を自分のポリシーにしていくには、
もうしばらく時間がかかりそうです。

無理をせず、自分に正直に、感じたままの自分を信じ、それらを価値観とし、場面場面の判断基準にしていきたい。

街は、
毎年変わらずクリスマスイブで騒がしいけど、
一人、そんなことを考えています。


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家内は乳がんでした。

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昨日、おっぱいにある腫瘍が悪性であることが判りました。

家内の事です。

2か所腫瘍があるため、ドクターは左乳房全摘出を進めています。

幸いな事に、
しこりは小さく進行度はステージ１の判定でした。

年明けの手術を勧められましたが、
家内は強く拒否しました。

家内は神経疾患（多発性硬化症）の難病で、両下肢はほとんど力が入らす特に左はぐらぐらな状態の中、なんとか腕の力だけで家の中の移動を自力でこなしている状態です。

特に寒い時期は動きづらそうです。

そんな中、乳房切除術やリンパ節生検をやると、腕の筋力が落ち、何とかこなしている自力移動がますます困難になる恐れがあるため、この寒い時期の手術を拒否しました。

家内の本音は、「たかだか乳がんの手術ごときに私の生活を阻害されたくない」の思いがあるのかもしれません。

家内はドクターに、
「長生きはしたくない」と言いました。

ドクターは、
「残念ながら乳がんなんかでは死なない」と言い返しました。

意気地のない私は、
ただただ、苦笑いをするだけでした。

「がんと付き合う」というブルースが、
また一つ増えたことは間違いないのですが、

とりあえず、その処置は先送りにして、クリスマスと年末年始を変わらぬ日常の中で過ごしたいです。

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