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やっと見つけたローリンスストーンズ誌のインタビュー写真!
アカデミー賞俳優のショーン・ペンさんが、2015年7月に脱獄し2016年1月8日に拘束されたメキシコの麻薬王ホアキン・「エル・チャポ」・グスマン受刑者を逃亡生活中に取材していて、これが当局による居場所特定につながった可能性があることが9日(日本時間10日)、分かりました。
米誌ローリング・ストーンがこの日、インタビュー記事と映像を掲載。
インタビューは2015年10月2日に行われ、記事は場所を特定していないのですが、AP通信による と、メキシコ捜査当局はペンの取材をきっかけに、受刑者が中西部ドゥランゴ州にいることを突き止めたということです。
グスマン麻薬王、テキーラを飲みながら
「私は、ヘロインやコカイン、マリフアナ(乾燥大麻)などを世界中の誰よりも多く供給する」
とかなんとか言っちゃってたらしいです。
メキシコ当局はこの時は取り逃がしたものの、後日、メキシコ海軍が同州の隣にあるシナロア州のロスモチスで拘束にこぎつけたということです。
これ自体が映画になるがな。
左から俳優のショーン・ペン(Sean Penn)さん、「エル・チャポ(El Chapo)」ことホアキン・グスマン(Joaquin Guzman)受刑者(58)、橋渡しをしたとされるメキシコ人女優のケイト・デル・カスティーリョ(Kate Del Castillo)さん。
お手柄ということになっていた二人はメキシコ当局の事情聴取を受けているそうですから、おとり捜査ではなかった?それともカルテルから守るための偽装?
「グスマンってだれか知らんがな」という方に開設すると、グスマンはメキシコ政府の最重要指名手配犯で、闇世界の大物でした。
雑誌「ザ・ニューヨーカー」に掲載されたグスマンのプロフィールによると、シナロア・カルテルは毎年メキシコからアメリカに密輸される違法麻薬のおよそ半数に関与していると考えられています。
貧困家庭に生まれ、シナロア・カルテルを数十億ドル規模の国際組織に育てたグスマンはロビン・フッドにもなぞらえられたこともありました。
ペン氏とのインタビューの中でも
「麻薬が人間を破滅させていることは確かだが、15歳のころから、この地域には麻薬以外に生きる手段はなかった」
なんて言ってます。そのくせ
「飛行機も潜水艦も持ってる」
などというところが人気の秘密でしょうか。
ホアキン「エル・チャポ」グスマンは、2014年2月22日、メキシコシティの海軍格納庫で手錠をかけられ、メキシコ海軍の海兵隊員によってヘリコプターに乗せられた。 (AP Photo/Eduardo Verdugo)
2001年1月にも、8年間収監されていた刑務所から洗濯かごに隠れて脱獄したことがあるグスマン二回目の脱獄はいいシーンになりそうです。
グスマンを脱獄させるために、長さ1マイル (1.6キロメートル)、高さ5.5フィート (1.7メートル)、幅2.5フィート (76センチメートル) のトンネルが刑務所の地下に作られていたんだそうです。
この通路には照明と換気口があり、内部に専用のバイクもあった!ということです。
刑務所の外から独房のシャワースペースの真下まで掘られた1.5キロのトンネルには電灯はもちろん換気装置も完備!
内部にはレールが敷かれ、ボスは軌道走行用に改造されたバイクにまたがり、わずか3分で逃げ去ったというのです。
スティーブ・マックイーンの大脱走か!
スタントなし!
このトンネルには、最低1年の工期と500万ドル(約6億2000万円)の建設費が必要と推定されています。
シナロア・カルテルは過去に、麻薬の輸送のため、複雑なドリル設備を使用して、数マイルの長さの広いトンネルを建設していたと考えられています。
2015 年7月12日、メキシコの麻薬王、ホアキン「エル・チャポ」グスマンが、メキシコ、アルモロヤ・デ・ファレスのアルティプラーノ刑務所から脱獄する際に使 用したとみられるトンネルの終点。家の周りには黄色いテープの警戒線が張られている (YURI CORTEZ/AFP/Getty Images)
メキシコのアレリ・ゴメス検事総長は、今回の逮捕について
「逃走中にグスマンは、自分の見事な脱獄を自伝映画にしようと考え始めていた」
「グスマンは女優たちや映画プロデューサーたちに接近し、定期的にコミュニケーションを取るようになり、そのことが捜査の重要な糸口になった」
とコメントを述べています。
ショーン・ペンさんはもちろんショーン・ペン役、そして、58歳のグスマンはベネチオ・デル・トロあたりで映画化されるんじゃないでしょうか。