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東京でカラヴァッジョ 日記

美術館訪問や書籍など

五百羅漢展(江戸東京博物館)

2011年06月05日 | 展覧会(日本美術)

五百羅漢展-増上寺秘蔵の仏画 幕末の絵師 狩野一信
2011年4月29日~7月3日
江戸東京博物館


◇増上寺所蔵の狩野一信・五百羅漢図 全100幅を一挙公開。
 会期初日とその約1ヶ月後の2回訪問しました。


◇展示方法が工夫されています。
 前半は「羅漢」が林立。中盤には円形の展示場も。
 絵からの距離も非常に近く、鑑賞しやすい。高評価!


◇印象的だった作品。

 ほのぼの風景(第9/10幅・浴室)
 苦しむ人々 (第21~24幅・地獄、第25/26幅・鬼趣)
 不自然な陰影(第45幅・節食之分、第49幅・家間樹下)
 托鉢の風景 (第43/44幅・常乞食/次第乞食)
 洗濯の風景 (第47/48幅・衲衣/但三衣)
 首つり   (第53幅・神通)


◇成田山新勝寺の「釈迦文殊普賢四天王十大弟子図」、「十六羅漢図」も見逃せません。
 特に前者は超大作(427cm×549cm)。照明を90秒サイクルで変化させ、金を浮かび上がらせます。


◇濃密な絵。しかも、毛深いおっさんが500人(1幅5人×100幅)。濃い。濃い。
 ただ、後半は徐々に薄くなり始め、最後の10幅あたりは気が抜けている(最後の4幅は一信没後、妻や弟子により完成との由)。


◇興味深い展覧会であります。
 ただ、濃いおっさんだらけで、気詰まりしてしまうなあ。 



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