南宋時代の青磁のみを集めた展覧会なんて、きっと貴重なんだろうな。
焼きものには興味はない私ですが、上述の想いから、行ってみることとしました。
焼きものには興味はない私ですが、上述の想いから、行ってみることとしました。
(根津美術館HPより)
「宙をうつすうつわ」。それは南宋時代、いまから700年ほど前に中国で焼かれた青磁に与えられた賛辞です。
浙江省の山奥にある龍泉窯で焼かれた青磁の碗や皿、瓶や壺は、鎌倉時代にはるばる海を越え、日本にもたらされました。
寺院などで大切に使われた青磁の器は、室町時代になると書院を飾る道具となり、花を生ける瓶となり、茶の湯の道具となりました。
それらの中で宙を思わせる美しい釉色のものがとくに砧青磁と呼ばれ、珍重されました。
本展では、国内の砧青磁を一堂に会し、南宋官窯の名品を加えて、国宝2件、重要文化財8件を含む65件の作品を出品します。
表題どおり、同じような青色をした焼きものばかりが展示されています。
と思って進んでいくと、黄色い焼きものを何点か並べた一画もありました。
この青さ、きれいな色ですね。
みんな同じような青色とはいえ、その微妙な違いを見比べるのも楽しいです。
◇国宝 青磁下蕪形瓶(アルカンシェール美術財団)
あたかも透き通って向こう側が見えるかと思ってしまうような青色。きれいですね。
同じ名の焼きものが何点か並んでいますが、大きさや形が違っているので、どれが好みかを考えてしまいます。
◇重文 青磁筍形瓶(根津美術館)
「青磁筍形瓶」の名の焼きもののなかでは、形としてはこれが一番好みでした。
また、表面のひびが目立つ焼きものも多いですが、ひびも見ているとなかなか面白いですね。
以上、初めての中国焼きもの展の感想でした。