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東京でカラヴァッジョ 日記

美術館訪問や書籍など

【画像】李公麟筆《五馬図巻》を東京国立博物館の常設展示で観る。

2022年10月21日 | 東博総合文化展
日中国交正常化50周年 東京国立博物館150周年
特集 中国書画精華-宋代書画とその広がり-
2022年9月21日~11月13日
東京国立博物館東洋館
 
 
重要美術品《五馬図巻》(ごばずかん)1巻 
李公麟筆
北宋時代・11世紀、27.8×256.5cm
東京国立博物館  
 
 
 現在、東博にて《五馬図巻》が展示されている(展示期間:10/18〜11/13)。
 
 2017年度に寄贈を受けて東博の所蔵となった本作。
 東博の所蔵となって以降では、2019年の東博「顔真卿 王羲之を超えた名筆」展に続く2度目の公開である。
 
 2019年の「顔真卿」展での公開は、1928年の「唐宋元明名画展覧会」(東京帝室博物館、東京府美術館)以来であったらしい。
 歴代王朝に愛蔵され、明治期に日本にもたらされ、1928年の公開以降、1930年に所蔵者が変わり、1933年に重要美術品に指定され、さらに所蔵者が変わる。
 そして、表舞台から消える。約80年間の所在不明。戦時中に焼失したと考えられていたとのこと。
 
 
 
 今回、2019年から2か年にわたり修理を行ったうえで、3年ぶりの公開。
 
 その修理に関しては、次の書籍が販売される。
 
『修理調査報告「五馬図巻」』 
全152ページ(カラー64ページ含む) 
発行:東京国立博物館 
定価:3,450円(税込) 
ミュージアムショップにて10月下旬より販売予定。
 
【参照:東博1089ブログ】
 
 
 以下、画像。
 
 
旧箱
 
 
旧包裂(清朝宮廷製)
 
 
旧表紙(清朝宮廷製)
 
 
清の乾隆帝(1711〜99)題
 
 
第一馬「鳳頭驄(ほうとうそう)」
(鳳凰の頭のように美しい葦毛という名)
 
 
第二馬「錦膊驄(きんはくそう)」
(肩に美しい模様のある葦毛という名)
 
 
第三馬「好頭赤(こうとうせき)」
(美しい赤に染まった空の色のような馬という名)
 
 
第四馬「照夜白(しょうやはく)」
(闇夜を照らすように白い馬という名)
 
 
第五馬「満川花(まんせんか)」
(川に花が満ちているような模様のある馬という名)
 
 
黄庭堅(1045〜1105)跋
 
 
曽紆(1073〜1135)跋
 
 
 
 10/18から開催の「国宝 東京国立博物館のすべて」展に展示されていても不思議のない作品だろう。
 
 鑑賞者が少ない東洋館4階8室にて、「幻の名品」のありがたさは分からないながらも、じっくりと観る。


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