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東京でカラヴァッジョ 日記

美術館訪問や書籍など

毛利家の至宝 大名文化の精粋(サントリー美術館)

2012年05月01日 | 展覧会(日本美術)

毛利家の至宝 大名文化の精粋 国宝・雪舟筆「山水長巻」特別公開
2012年4月14日~5月27日 
サントリー美術館


本展の開催を知ったのは、開幕してからのこと。
雪舟の「山水長巻」全長16Mがフルオープンされるといいます。
「山水長巻」は見たことがあるかなあ。2002年に東博で開催された雪舟展で、代表作と聞いて、長い行列に並んで絵巻を見た記憶がある。きっとそれは「山水絵巻」だったに違いない。
と、私の雪舟に対する興味はその程度のもので、ましてや雪舟のすごさなんて全くわかりません。


ただ、「山水長巻」がフルオープンというのは、めったにない機会に違いないだろうこと、
雪舟展のような大特別展とは違って、それほど混むこともなく、じっくリ見ることができるのではないかとの期待から、訪問することとしました。
狙いは「山水長巻」一本。他はスルーする方針。


サントリー美術館のある東京ミッドタウンは、もと長州藩毛利家の下屋敷だったといいます。
それで、サントリー美術館開館5周年記念として、本展覧会が開催されるのか。


滞在時間は1時間強。当初方針どおり3分の2以上は山水長巻の前で過ごしました。
観客は期待どおり少なく、また時間がたつにつれてさらに減っていきます。
おかげで、山水長巻の前で、1箇所にじっと留まったり、1・2歩下がって鑑賞したり、さらには逆方向に進んだり、好き勝手に鑑賞させてもらいました。


最初は人の描写を探しました。各場面に必ず一人は登場しています。場面によっては一番最後(左)の方のぱっと目につきにくいところにいたりします。
突然たくさんの人が登場する場面。本絵巻のメインの場面なのでしょうか。色彩も黒・緑のみならず、赤もあってきれいです。
その次には、(正しくないかもしれませんが)霧の描写に注目しました。霧でうっすらと見える山や木。あるいは単に真っ白(多少は薄い黒)なところ。
さらに次には、岩山の描写を楽しもうとしていた途中で、タイムアップ。閉館時間となりました。


本絵巻の模写も2点展示されていました(うち1点は国宝!)。それらは、たくさんの人が描かれている場面のみの公開となっていました。


なんだか充実感を伴う鑑賞体験となりました。
 



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