『国宝ロストワールド-写真家たちがとらえた文化財の記録』
著:岡塚章子、金子隆一、説田晃大
刊:小学館 2019年10月
面白い。
日本の文化財写真を代表する、21人の写真家による国宝を撮影した名品33枚を楽しむ。
それにとどまらず、解説やコラムを通じ、日本の写真技術の歴史(撮影時の苦労)や、日本の文化財保護の歴史についてもその概略を知る。
日本の文化財写真については、東博の総合文化展や各種展覧会で見る機会は多く、その場では相応に楽しんでいたつもりではあったものの、実はほとんど何も見ていなかったことを、改めて認識させられる。
もとは、同社刊の『週刊ニッポンの国宝100』の連載記事であったらしい。
入門編である本書をきっかけに、関連書籍により知識を深めたいところ(だが、実行するかなあ?)。今後の鑑賞時の見方が変わるのは確実。
