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東京でカラヴァッジョ 日記

美術館訪問や書籍など

【画像】「須田悦弘」(渋谷区立松濤美術館)

2025年01月17日 | 展覧会(現代美術)
須田悦弘
2024年11月30日〜2025年2月2日
渋谷区立松濤美術館
 
 
 須田悦弘(1969-)の都内の美術館では25年ぶりだという個展。
 展覧会名が、一切装飾語なく「須田悦弘」なのが潔い。
 
 「実物大」で「本物と見紛うほどの精巧さ」の「木彫」の草花や雑草を、「思いがけない場所にさりげなく」設置する。
 本展では、各作品がどこに設置してあるのか「展示マップ」が配布されるので、見落とすことはない。
 ただ、1点だけ難易度の高いところに設置されている。どうしても見つけられず、館内に置かれた図録を参照して、ようやく見つける。
 
 
 以下、画像を掲載する。
 
 
「古美術品の欠損部分を木彫りで補う補作」
 いずれも補作があるとは分からない出来で、感心する。
 
《春日若宮神鹿像》
鎌倉時代(13~14世紀)、木彫
&《五髷文殊菩薩掛仏》
鎌倉時代、板絵著色 
公益財団法人小田原文化財団
 須田の補作部分は、角、榊、鞍および瑞雲だとのこと。
 
 
《随身坐像》
平安時代、木彫、個人蔵
 須田の補作部分は、手および弓だとのこと。
 
 
 
定番の草花・雑草の木彫作品
 
《朝顔》2024年
 
 
《雑草》2024年
《ヒナゲシ》2024年
《雑草》1995・2024年
 
 
《ベルリン》1997年、練馬区立美術館
 
 
《雑草》2024年
 
 
商品パッケージイラスト
 
《アサヒ飲料「アサヒ十六茶」原画》
2010〜19年、株式会社日本デザインセンター寄託
 多摩美術大学を卒業した須田は、株式会社日本デザインセンターに入社し、パッケージデザインの部署に配属されるが、1年で退職。ただ、退職後も"アルバイト”としてイラストを手がけ、現在に至る、という。
 
 
 
ご本人のシルエット?
 
 
 
館外にも2点の作品が展示
 皆さん、撮影に熱心だ。
 
 
 
 後日知ったが、訪問日当日はアーティストトークが実施されていたようだ。
 美術館の建築とあわせ、気軽に楽しめる。


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