大英博物館展-100のモノが語る世界の歴史
2015年4月18日~6月28日
東京都美術館
日本のモノは5点展示。
006≪縄文土器(深鉢)≫
紀元前5000年頃、日本、大英博物館蔵
『土器のたどった数奇な運命』
世界最古の土器が作られたのは、約1万7千年前、日本の縄文人の手による(ちなみに中国北部でも同時期の土器が見つかっている)。
本作品は、それから約1万年後のモノ。
19世紀に、内側に金箔が貼られ、茶会で水差しとして利用される。さらに蓋もつけられる(その後、英国人が購入)。
なお、縄文土器は「今日、世界各地の主要な展覧会で、日本の文化大使として利用されている」らしい。
051≪和鏡≫
1100-1200年、日本・山形、大英博物館蔵
『独立独歩の平安文化』
894年の遣唐使の廃止により、日本は事実上世界の国々に対して門戸を閉ざすこととなる。
そのような平安時代、日本の芸術と文学が花開いた時代、山形県の羽黒山の神社の池に奉納品として投げ入れられたもの。
073≪柿右衛門の象≫
1650-1700年、日本、大英博物館蔵
『17世紀の「クール・ジャパン」』
中国の装飾技術、朝鮮の製磁技術、日本の審美眼が結集。
ヨーロッパ磁器市場をめぐっての、中国・日本・ヨーロッパの産業競争。
オランダ東インド会社の盛衰。
089≪北斎漫画≫
1814-1878年、日本、大英博物館蔵
『世界が驚いた日本のマンガ』
オランダ人が1700年代に日本に持ち込んだヨーロッパの版画からの影響。
本来の選択であれば、さらに、18世紀初頭ドイツで発明された合成顔料「プルシアン・ブルー」の使用。
091≪自在置物(ヘビ)≫
1800-1900年、日本、大英博物館蔵
『武具職人の匠のわざ』
日本での展覧会用に特別に選択されたモノ(勝手な想像)。
明治時代、海外へ輸出され、西洋で人気を博した超絶技巧。
※上記画像は、主催者の許可を得て撮影したものです。