投錨備忘録 - 暇つぶしに借りた本のメモを残すブログ

築70年の家をリフォームする(5.工務店選び)


 選んだのは従兄から紹介された業者。

 お盆の頃、訪ねてきた従兄にリフォームの件を話した際、出入りの業者がいるので使ってみてはという話になった。親戚の知り合いであるという事に最初は抵抗があった。割り切った付き合いが出来ないのではという不安、小さな工務店で保険の取り扱いも出来ないのではということとか。ただ当時一社だけ残った工務店に不信感を抱いていたこともあり会ってみることにした。その時は適当にお茶を濁してお断りしようと思ってはいた。

 紹介された人物は仲介人のような人で従兄の幼馴染だという。元は大手のハウスメーカー勤務。引退して2年ほど小さな工務店に勤め今は民家関係の何でも屋をボランティアのような感じでやっているという。楽しそうな引退生活である。

 その頃には一通りレイアウト等の要件がまとまっていて、電気コンセントの位置や照明の位置も含めこうしたいという話と契約直前までになっていた工務店の図面を渡し、ついでに近い将来解体縮小する予定の葡萄の温室の相談もしてお引きとり願った。お引き取り願ったと書いたのは、その頃は不信感を抱きつつも契約寸前まで行った工務店で良いと思っていたから。もうここで良いやという少し投げやりな気分ではあったが。

 2週間ほどして届いた見積書をみて考えが変わった。ほぼ同じ内容なのに安いのだ。60万円は安い。工事費を見るとその個々の金額が安い。その積み上げが見積額の差になっていたようだ。設置予定の機器に差は無い。ただ機器個々の明細は出ていないので想像した限りではあるが、それも微々たるものだが安くなっている感じ。

 それまで3社の工務店に下見に来てもらい、その内2社から見積りを出してもらっていた。その経験から言えることはどこに頼んでも予算に限りがあり、家の構造を変えないという制限がある限り提案内容に大差は無いということ。これが2000万円用意しましたとかになると話は変わってくるのだが、うちが用意した予算は初期300万円。さすがにこれまでの工務店3社とのやり取りでその額では無理かなと思い始め、その頃は400万円まで上げていたが、それでも出来ることは限られてくる。これで家の半分とはいえ床上げ、天井の嵩上げ、全面面一のフローリング、キッチン工事、風呂工事、給湯機器一新、室内壁一新、その他付随する工事込みとなると逃げる業者も出て来る。

 迷ったが一社残っていた工務店には断りを入れて従兄の紹介の業者に頼むことにした。

 ここまでに見積りを依頼した業者は4社。

<A社:インターネットでお声掛け>
主婦感覚の・・・という2級建築士の女性社員のコーディネータが度々訪問してこられ細かい気配りのある提案を心掛けてくれた。現場監督という人物も穏やかな方で好感が持てた。ここは安く上げるために既存の天井はそのままにし壁も真壁にして材料費を削る提案だったが戸棚だ床材だと細かいことをいう割におおまかな基本的な事が抜けていて例えば42センチ床上げするのに窓を変えないとか・・・茶室でもあるまいし窓の上辺が胸の位置、底辺が膝の位置はないだろう。契約寸前まで行ったが何か言うたびに当然のごとく見積り額が上がり結局契約に至らず。
最終見積りはシステムキッチンを諦め既存の流し台を置くことにして450万円。
   
<B社:インターネットでお声掛け>
会社の名前が変わっていて気付かなかったがここは私が以前勤めていた企業の関連会社。その件は最期までだんまりで通した。
1級建築士の社員が下見に来られレーザー測距器を使いながら方眼紙に手書きで間取り図を描いていく。その上手さに感心。
既存の天井を落として嵩上げし壁は大壁。丁寧な設計書で間取りの内容も良かった。ただ見積り額が580万円。
システムキッチンを諦めて10万円程度の流し台に変えても500万円。お断りする。

<C社:2社だけだと不安という弟の提案で街道沿いに看板を上げていた業者に依頼>
ツナギの作業服姿の社員の方が下見に来られる。その場でテキパキと風呂はどの大きさになる、壁は大壁か・・・と言いながら要件を聞いて歩く。うちはキッチリ依頼主と会話して仕上げて行きますと言い切ってはいたが概算予算を提示したら音沙汰なし。二度催促するも連絡なし。予算を聞いて儲けにならないと見切られた。所詮ノンカスタムのパッケージ屋か。

<D社:従兄の家の出入り業者>
A社の提案内容をそのまま受け入れ60万円安い見積りを出してきた。契約書無し。手付金なし。財務状態が良いのか悪いのか。
出来上がりが気に入らなければ金は要らないとまで言われ、もう8月になるのに一向に進捗しないし、どこに頼んでもこの予算なら一緒だと思っていたので値段だけで契約。契約書は無いけど。

※給湯機器は初期はオール電化で進めたが、予算の都合で最終はガスとなった。工務店側の見積りにはガス関係費用はは含まない。ガスは機器リース5年契約で初期費用ゼロ(工事費用もゼロ)となった。もちろん既存の機器の撤去費用もゼロ。母が一人で当分は暮す。その全ての鍋・釜・フライパンをIH用に変える必要もなし。
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