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投錨備忘録 - 暇つぶしに借りた本のメモを残すブログ

モールスキンのボラントコレクション(33)



超「超」整理法 知的能力を飛躍的に拡大させるセオリー
野口 悠紀雄
講談社

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 平成20年10月19日の産経新聞朝刊「読者 著者に聞きたい」に、「超」整理手帳の生みの親である野口悠紀雄氏の記事が載っていた。

 その記事に野口氏の話として「ウェブ上に資料があれば、わざわざ持ち歩かなくてもどこでも仕事が続けられる。外付けハードディスクと違って、紛失の恐れがないのも魅力でしょう。『大事なものは手もとに置いておきたい』という”本能”を克服できるかどうかです」と書かれていた。新著の『超「超」整理法  知的能力を飛躍的に拡大させるセオリー』に関連してのお話である。

 私が本のメモをblogに残そうと思った理由と似ている。

 メモ帳や紙切れに読んだ本のメモを残していたものを、10年ほど前、パソコンで管理し始めた。紙だと整理するにも手間がかかる。記したメモの検索に時間がかかる。記憶を頼りに書き残したものを探そうとしても、必要なときに即というわけにはいかない。パソコンなら検索も楽だと思い、書き溜めたメモをテキスト形式で残し始めた。最初のうちはそれでも良かった。慣れるにしたがい見栄えと利便性を考えだし、Excelで、市販の管理ツールで、Accessでとエスカレートする。画像もリンクさせたいなどと思いは切がない。

 それなりには便利になったが、良いことばかりではない。

 パソコンが壊れ、書き溜めたデータが無くなった。パソコンを買い換えたら、それまで使っていたツールが動かなくなった。Accessで素人が見よう見まねで作りこんだ機能が、バージョンが変わると動かなくなった。データの紛失・棄損は紙時代よりもっと酷くなった。せめてテキスト形式で残すことを続けていれば維持管理も楽だったと思ったが、後の祭り。

 知り合いがblogを始めたのをきっかけに、メモをblogに残すことにした。しかし、私のメモはネット上にあまたある本の書評にもなってないし、文章もいいかげん。私の文章を、そうそう読む人もいないだろうけど、やはり他人に見られると恥かしいという気持ちもあったが、どうせメモだと割り切った。

 やってみて大正解。インフラさへ整備してあればという制限つきだが、文章の検索も出来るし画像も添付できる。なにより自分でデータを維持管理する必要が無くなるということが、こんなにも楽だとは思わなかった。パソコンのハードディスクを初期化しようと買い替えようと気にする必要が無い。いつ使えなくなるか分からない電子媒体への気遣いも不要。私のblogのカテゴリ「本のメモ」は、何かを外へ発信しているわけではなくて、自分のためだったりするのだ。

 最終的にblogに本のメモを載せているが、今でも手書きでメモを残すということは続けている。メモを残しているのはMOLESKINE。昔は何かに拘るということが嫌で、その辺のメモ帳や紙に書き散らしていたのだが、整理するわけでもなく、骨の隠し場所を忘れた犬のように、またしてはそこらじゅうを探し回るということが多かった。

 拘りたくないという気持ちと、整理してやろうという気持ちがあって、整理する方を選んだ。整理・整頓するには見ただけでそれと分かるようにすれば良いと、同じメモ帳に記入することにした。色々試して選んだのがMOLESKINE。

 長続きの秘訣の一つに、使い続けたいと感じるモノを使うことがあるかと思う。それを長く作り続けてくれるメーカー、供給してくれる販売店があることも大事なことだ。私が、あとどのくらい本のメモをとり続けるのか分からないが、いつかどこかでMOLESKINEの手帳の買いだめでもしておこうかと思っている。MOLESKINEが簡単に手に入らない所へ引っ越す前に。
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