投錨備忘録 - 暇つぶしに借りた本のメモを残すブログ

ショーシャンクの空に(ビール) - 映画に出てくる食事の場面(45)

 
1994年に公開されたアメリカ映画。原作はスティーブン・キングの中編小説『刑務所のリタ・ヘイワース(Rita Hayworth and Shawshank Redemption)』。監督・脚本はフランク・ダラボン。出演はティム・ロビンス、モーガン・フリーマン。

映画の内容は「冤罪、服役、孤立と暴力、信頼、仲間、真犯人、絶望、脱走・・・新たな人生」。短く書いてしまうとこうなるけど、この映画を観ずに人生を過ごすのは悔やまれると思うくらい面白い映画。日本ではとても評価が高い映画。本国アメリカでも批評家からは良い評価を得ているとは思うが、興行的には成功していない。作品というものはつくづく難しいなと思う。1995年のアカデミー賞もゴールデングローブ賞もノミネートだけに終わり受賞はしていない。フォレスト・ガンプに持っていかれてしまった。同年の日本では日本アカデミー賞 外国語映画賞、キネマ旬報ベストテン 外国映画作品賞、読者選出外国映画監督賞、読者選出外国映画ベスト・テン第1位、毎日映画コンクール 外国映画ベストワン賞、報知映画賞 外国作品賞を受賞している。日本人好みの映画なのだろう。





粗筋は・・・・


モーガン・フリーマンは殺人罪でショーシャンク刑務所に長年服役している。刑務所内で調達屋をやっている人物。何度も仮釈放を申請しているが却下が続く。仮釈放審査があった日、新しい服役囚が送り込まれてきた。その集団にティム・ロビンスもいた。


ティム・ロビンスは元銀行副頭取。若くして成功した優秀な銀行員。1947年、妻とその愛人を射殺した罪に問われる。冤罪である。しかし終身刑の判決を受けショーシャンク刑務所での服役が始まる。そこは服役囚を使って金を貯めることを生きがいにしている所長が支配する世界。ティム・ロビンスは孤立し暴力を受ける毎日。それでも自分を見失うことなく日々生きていく。


モーガン・フリーマンはティム・ロビンスからある日、鉱物採集用の小さなロックハンマーを頼まれる。モーガン・フリーマンはそれをきっかけにティム・ロビンスに興味を持ち始める。彼は何を思い、ここの生活にどう夢を持ち生きているのかと。


ティム・ロビンスは持ち前の有能さと勤勉さを認められ所長、刑務官、服役囚からしだいに信用を得ていく。所長からは私的な資金の運用の一切を任され、所長とは別人の架空の人物を作り上げ所長の資金の全てをその架空の人物で運用していた。所長が引退後、その人物として金を引き出せる手はずを整えて。


ある日、新しく服役してきた青年がティム・ロビンスの冤罪を晴らす証拠を知っていた。確実な証拠。そのことを所長に伝えたが、その青年はある晩、所長に呼び出され脱走囚として射殺されてしまう。ティム・ロビンスはあまりにも所長のことを知りすぎていた。所長の引退が決まれば同じように口を封じられる運命にあることを悟る。


絶望したティム・ロビンスはある晩、ショーシャンク刑務所を脱走する。壁に開けた穴を使って。ここでの服役が始まってから20年たっていた。






選んだ食事の場面は刑務所の屋上でビールを飲む場面。ある年の5月、屋根の修理作業が服役囚に伝えられた。5月の爽やかな日中の屋外作業。クジで作業員が選ばれた。モーガン・フリーマンは刑務官をタバコで買収し自分と仲間をその作業に選ばせた。その中にはティム・ロビンスも含まれていた。修理作業中にティム・ロビンスは主任刑務官の愚痴を耳にする。兄が死にその遺産の一部を相続することになったが税金で大半を持っていかれ車一台を買う金しか手元に残らないと。ティム・ロビンスは主任刑務官に奥さんにその遺産全てを譲渡する策を提案する。そうすれば高額な税金を節約できると。手続きには弁護士が必要だが手続きに必要な用紙さへそろえば自分が代行できる、その報酬として今日ここで作業している仲間にビールを飲ませてくれれば良いと。主任刑務官はその話に乗ってくるのだ。この時のことはティム・ロビンスが脱走した後も囚人たちの語り草になる。皆、この時のことをまるで昨日のことのように語るのだ。






ティム・ロビンス、かれは脱走する気があって穴を掘ったのか。この映画を何度も観ているのだが未だにそれが分からないけど、分からないままで良いと思っている。


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