記事入力 : 2009/01/25 09:44:06 本紙東京特派員の「日本観」 鮮于鉦(ソンウ・ジョン)著『日本、日本人、日本の力』(ルビーボックス) 本紙の鮮于鉦・東京特派員は、下を向いて東京の通りを歩く癖がある。「いったいどういう人が、ブロックをこんな風に敷き詰めたのか」と感嘆しながら。そして、ソウルでも同じように下を向いて歩く。「いったいどういう人が、ブロックをこんな風に並べたのか」と憤怒しながら。鮮于特派員は、韓国と日本の最も低い場所、すなわち地面から、国民性の違いを探る。そしてこの違いを克服できなければ、韓国は決して日本のようなレベルに到達することはできない、と語る。 日本に関する書物の相当数は、明らかに対極的な立場に立っている。一方では「日本にはない」と叫び、一方では「日本に学ばなければならない」と叫ぶ。鮮于特派員は、日本に学ばなければならないと考える人物の一人だ。 マルクスよりも革命的なトヨタ。人を選ばず育てる未来工業。サブカルチャーの世界化を主導する村上隆。1907年に初めて発売されて以降、今でも販売されている「亀の子たわし」。子孫に譲ることもできたであろう秋史・金正喜(キム・ジョンヒ)の遺品を韓国に寄贈した李舜臣(イ・スンシン)研究家の日本人…。 日本の経済や政治、文化の基盤を目の当たりにした鮮于特派員は、「韓国と日本は生きる時代が違う」と結論付けた。韓国が文化的・経済的・政治的に「モダン(近代)」にとどまっているとするなら、日本は「ポストモダン(脱近代)」へと進歩している、と鮮于特派員は表現する。 現代自動車が「ジェネシス」に挑戦する一方で、ホンダは人型ロボットと飛行機に挑戦しており、サムスンがメモリー市場を掌握したとき、シャープは世界の環境産業をリード、韓国文化が「ヨン様」を押し立てて日本のドラマ市場に食い込んでいたとき、日本文化はファッション・建築・ポップアートなどの上位文化はもちろん、娯楽文化や食文化までをも世界に発信する「クール・ジャパン(魅力的な日本)」という国家イメージを構築していた-というのが鮮于特派員の指摘だ。 こうした日本の強みに目を向けること自体が、進歩と跳躍の第一歩だ、と鮮于特派員は語る。加えて今の韓国は、産業構造・政府形態だけでなく、21世紀最高の話題に浮上した人口構造の高齢化問題に至るまで、不思議なほどに日本の後を追っている。日本の経験は韓国にとって大きな助けとなるだろう、と鮮于特派員は見ている。 1990年代に日本が10年間の沈滞を味わったのは、他国の利点を学び欠点を克服する過程を完全にこなすことができず、孤立した島国特有の「国家ぼけ」現象を起こしたからだ、と日本人は自覚している。 半島国家であるのに加え、分断という状況まで重なっている韓国は、こうした「国家ぼけ」に陥る危険性が極めて高い地政学的制約を抱えており、そのため日本よりさらに謙虚な姿勢で他国に学び、利点を吸収してこそ国家がより発展できる、というのが鮮于特派員の主張だ。「労働者はブロックを敷き、記者は一生懸命に記事を書けば、幸せな共同体を作ることができると信じる」という鮮于特派員の言葉に、彼が本書を書いた理由があるようだ。 崔洽(チェ・フプ)記者 http://www.chosunonline.com/article/20090125000005 |
>本紙の鮮于鉦・東京特派員は、下を向いて東京の通りを歩く癖がある。「いったいどういう人が、ブロックをこんな風に敷き詰めたのか」と感嘆しながら。
これは私が無視した記事だな。
とりあえず出版、おめでとうございます(´∀`)