2020年7月12日 初版第1刷
2021年4月18日 第14刷
著者は東京都で1965年に生まれる。中学生の時に札幌へ転居。現在も札幌で暮らす。川辺為三の創作教室で小説を学び同人誌「北方文芸」に作品を発表。1992年「風が吹く部屋」を発表。2008年『夜の空の星の』で本格的に小説家デビュー。
大阪駅の横にある書店で購入。私はめったに本を買わない。そんな人物が買ったのだから惚れ込んだのかというとそうではない。ただの気まぐれ。帰宅途中に書店に寄ったら平積みになっていたので買ってしまった。
この本、書き下ろし。
本の帯には「15万部突破!」「読書メータ読みたい本ランキング」「文庫部門週間(2021年1月19日~25日)ほか」「全国書店で」「第1位」「まさかの結末に反響続々!!!」とある。
第1位がどこにつくのか店員に聞いてみたい衝動に駆られたが、たぶん「文庫部門週間・・・」に付くのだろう。
面白く読みました。少し心をざらつかせる書き出しの話がどこに繋がるのかと思いながら読み進めると、ああこの人があの人で書き出しの話はここに繋がるのかと感心した。手の込んだ作りです。
ダイナミックでも日本の古典的な謎解きでもないけど。映画にはできそうな気がする。
(2021年6月 私物)