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投錨備忘録 - 暇つぶしに借りた本のメモを残すブログ

陸軍船舶戦争

日本帝国陸軍の船舶の話。

松原茂生 遠藤昭 「陸軍船舶戦争」 戦誌刊行会発行 星雲社発売

平成8年5月1日第1刷

松原茂生:1917年大分生まれ。陸士学校50期、陸軍大学校59期。

支那事変、武漢攻略戦、南昌作戦、宣昌作戦に参加。第5師団歩兵中隊長として北部仏印進駐作成、逝東作成、呂号演習(マレー作戦準備)。

大東亜戦争では大本営陸軍部(参謀本部)船舶課勤務。第23軍参謀(広東)、船舶参謀(広島)を歴任。

自衛隊では陸幕僚監部輸送課船舶班長、京浜港湾処理隊長。




遠藤 昭:1927年東京新橋生まれ。

戦中、海軍施設本部補給部に勤務。戦後は塗料会社に就職し定年まで勤務する。この間、幕末から1952年までの日本船舶研究を志す。著作は本書で15冊目。





以下、本書に登場する船舶の一部。他にも多数ある。

舟艇母船「あきつ丸」 9191トン 日本海運

舟艇母船「熊野丸」  9520トン 川崎汽船

舟艇母船「高津丸」  5656トン 山下汽船

舟艇母船「吉備津丸」 9575トン 日本郵船


「あきつ丸」「熊野丸」は全通甲板の完全な空母船型。今でも十分通用するように見えるほど機能的な姿をしている。実際、船の規模は海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」クラスと同じ。船尾には扉が付いており、そこから兵員物資上陸用の舟艇の出し入れを行うのも同じ。

◆◆

写真は「神州丸」の船尾拡大画像。

陸軍特殊船「神州丸」

 8018トン  
 長さ144m
 幅  22m
 高  10.8m

この「神州丸」は空母船型ではないがアメリカ海軍の最新のサン・アントニオ級ドック型揚陸艦
と同じ船型。時代は違っても目的が同じであれば外観はおのずと決まってくる。


 



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コメント一覧

KK
陸軍の海上護衛部隊
http://www.geocities.jp/kaneojp/
船舶砲兵と太平洋戦争関係の下記著書がありますので念のためお知らせいたします。
http://www.bk1.jp/product/01204565?partnerid=p-kaneojp32946
 著者は実際に各船に乗り組み九死一生の体験を上梓したもので感動しながら閲覧しました。
K-74
KK様
コメントありがとうございます。

大正九年のお生まれとのこと。ご健勝で何より。とううより、高齢(失礼)にもかかわらずネットを自在に操られていること自体、驚いています。昭和四年生まれの私の父に爪の垢でも煎じて飲ませたい気分です。

ホームページを拝見いたしました。貴重な記録だと思います。ますますのご活躍を期待しております。

ここは、下らない本のメモだけのブログですが、またお寄りいただけたらと思います。
KK
陸軍の海上護衛部隊
http://www.geocities.jp/kaneojp/
戦時商船の生き残りの老人ですが、私は陸軍の船砲隊とは同船したことがありません。海軍兵が手薄のため陸軍の徴用船に乗り組み対潜水艦・航空機の見張り・交戦に貢献されたことは承知しています。
 そもそもこのような部隊が誕生した背景には日本海軍の船舶護衛体制の未熟から、やむにやまれず編成されたものと、自身の体験からも推察が出来ます。
 私も戦記類の蔵書がかなり溜まりました。これは図書館貸し出しでは読みきれないため買い込んだもので、貴方のブログに敬服してコメントいたしました。
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