こんにちは。フォックス淳子@香港です。今日香港で開かれた法輪功集会をチラっと見て来ました。出席したわけではありませんが。
開催されたのは、大會堂(City Hall)という公共ホール。クラシックの音楽会で、演奏中携帯電話が鳴るので有名な所です(笑) 香港島側、スターフェリー乗り場のすぐ側にあります。
昨夜遅くまで香港某所で大酒かっくらっていたため、現場に向かったのはもう12時過ぎ。日曜の中環地区はご存知の方はご存知と思いますが、週に一度の休みで香港中から集まったフィリピン女性で大変な賑わいです。到るところに座り込んで楽しそうにお喋りする彼女らの間を縫って、フラフラと現場に向かう私。すると、スターフェリー乗り場の前で、すれ違った3名の警察官に突然呼び止められました。
「You're looking for what?(何を探してるんだ?)」
「ID Card!(IDカードを見せろ)」
おおっ。警察に職務質問されたのは、日本でも香港でも、これが初めてです。天気いいのに、昨夜寒かったので着てきた皮ジャン姿のままだったせいかも。普通なら「何だとこのヤロー」とでも言い返すところですが(失礼)、昨夜もオマワリと喧嘩したばかりなので(更に失礼)、物珍しさもあって、いつになく素直にIDを見せる私。FOXという名前を見て私の国籍に疑問を持ったようでしたが、1分程の問答の後、無事釈放。よかったね。
見れば、チラホラと巡回中の警察官の姿はあるものの、それが法輪功の集会のためか、日曜日で大変な人出であるためその対策なのかはわかりませんが。ともあれ、それ以上怪しまれないように皮ジャンは脱ぎ、すぐそこにある大會堂に到着。でも今頃来てもなー...と、そこにも沢山集まっているフィリピーナに囲まれた会場を外から眺めつつ手持ち無沙汰に煙草1本。ともかく中に入ってみよう。
入ると、ここもまた凄い人。休みの香港というのは、何してるのか不明ながらもとにかく外に繰り出す人でいっぱい、公共施設ともなれば、トイレ借りに来るヤツあり、意味もなくウロウロしてるヤツあり、で、もう誰が誰やら全然わかりまへん。どうしたものかと思案しつつ、開催中の香港芸術節のパンフレットを眺めるフリをしていると、折しも階段をゾロゾロ下りてくる人たちで混雑はいっそう拍車を...あっ!!
これだ、これが法輪功の集会に世界中から集まった人たちだったんです。時刻は昼時、ご飯でも食べに出るところなのでしょう、しばらくしてハッと気付いたぐらい、それ程彼らは本当に「普通」の人たちでした。昨日行なわれたデモの参加者のようなお揃いの妙に宗教色の強い服を着るでもなし、何か目印をつけているわけでもなし。よくよく見れば、一部の人が法輪功のポスターを持っている事でようやくそれと気付くぐらい。服装も、顔つきも、どこにでもいるようおじさん、おばさん。男女比はほぼ半々、若い人が少しと、西洋人が少しいるのを除けば、圧倒的に中年ぐらい(40~50代)の、平凡で善良そうな中国系と思われる人たちでした。
表情も、特に嬉しそうでも、特に悲しそうでも、興奮しているわけでも、とにかく一切、何か特別なところはないのです。強いて言えば、田舎の市民会館か何かで、どこかで聞いた事はある程度の冴えない芸能人のミニコンサートが開かれ、他に娯楽もないので何となく来ちゃったついでに知り合いと世間話をする善男善女といった感じでしょうか。
実は私は以前日本にいる時、東京の阿佐ヶ谷という、割とオウム真理教信者が多いところに住んでいて、まだ何も事件が浮上していなかった頃の彼らの姿をよく覚えています。おとなしそうな、平凡な人なんだけど、何も先入観を持たないうちからやっぱり、どこか、何かが違うなと、そんな印象がありました。そしてその彼らの雰囲気が、テレビ等で見る抗議活動中の法輪功学員に非常によく似ているなと以前から思っていたのです。しかし今日の集会に集まった人たちにはそれすらなく、集会が開かれている事を知らなければ、それが法輪功と気付く人はいなかったでしょう。
しばらく何をするでもなく、ぞろぞろと外に出て行く彼らを眺めていましたが、結局、何もわからないままボーっとして帰ってきました。何だかとりとめのない文章ですが、どうにもこうにも、これしか書きようがないのです。
一つだけわかった事がありました。法輪功よりフォックス淳子さんの方が遥かに怪しい。ガーーーン。
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Junko FOX
開催されたのは、大會堂(City Hall)という公共ホール。クラシックの音楽会で、演奏中携帯電話が鳴るので有名な所です(笑) 香港島側、スターフェリー乗り場のすぐ側にあります。
昨夜遅くまで香港某所で大酒かっくらっていたため、現場に向かったのはもう12時過ぎ。日曜の中環地区はご存知の方はご存知と思いますが、週に一度の休みで香港中から集まったフィリピン女性で大変な賑わいです。到るところに座り込んで楽しそうにお喋りする彼女らの間を縫って、フラフラと現場に向かう私。すると、スターフェリー乗り場の前で、すれ違った3名の警察官に突然呼び止められました。
「You're looking for what?(何を探してるんだ?)」
「ID Card!(IDカードを見せろ)」
おおっ。警察に職務質問されたのは、日本でも香港でも、これが初めてです。天気いいのに、昨夜寒かったので着てきた皮ジャン姿のままだったせいかも。普通なら「何だとこのヤロー」とでも言い返すところですが(失礼)、昨夜もオマワリと喧嘩したばかりなので(更に失礼)、物珍しさもあって、いつになく素直にIDを見せる私。FOXという名前を見て私の国籍に疑問を持ったようでしたが、1分程の問答の後、無事釈放。よかったね。
見れば、チラホラと巡回中の警察官の姿はあるものの、それが法輪功の集会のためか、日曜日で大変な人出であるためその対策なのかはわかりませんが。ともあれ、それ以上怪しまれないように皮ジャンは脱ぎ、すぐそこにある大會堂に到着。でも今頃来てもなー...と、そこにも沢山集まっているフィリピーナに囲まれた会場を外から眺めつつ手持ち無沙汰に煙草1本。ともかく中に入ってみよう。
入ると、ここもまた凄い人。休みの香港というのは、何してるのか不明ながらもとにかく外に繰り出す人でいっぱい、公共施設ともなれば、トイレ借りに来るヤツあり、意味もなくウロウロしてるヤツあり、で、もう誰が誰やら全然わかりまへん。どうしたものかと思案しつつ、開催中の香港芸術節のパンフレットを眺めるフリをしていると、折しも階段をゾロゾロ下りてくる人たちで混雑はいっそう拍車を...あっ!!
これだ、これが法輪功の集会に世界中から集まった人たちだったんです。時刻は昼時、ご飯でも食べに出るところなのでしょう、しばらくしてハッと気付いたぐらい、それ程彼らは本当に「普通」の人たちでした。昨日行なわれたデモの参加者のようなお揃いの妙に宗教色の強い服を着るでもなし、何か目印をつけているわけでもなし。よくよく見れば、一部の人が法輪功のポスターを持っている事でようやくそれと気付くぐらい。服装も、顔つきも、どこにでもいるようおじさん、おばさん。男女比はほぼ半々、若い人が少しと、西洋人が少しいるのを除けば、圧倒的に中年ぐらい(40~50代)の、平凡で善良そうな中国系と思われる人たちでした。
表情も、特に嬉しそうでも、特に悲しそうでも、興奮しているわけでも、とにかく一切、何か特別なところはないのです。強いて言えば、田舎の市民会館か何かで、どこかで聞いた事はある程度の冴えない芸能人のミニコンサートが開かれ、他に娯楽もないので何となく来ちゃったついでに知り合いと世間話をする善男善女といった感じでしょうか。
実は私は以前日本にいる時、東京の阿佐ヶ谷という、割とオウム真理教信者が多いところに住んでいて、まだ何も事件が浮上していなかった頃の彼らの姿をよく覚えています。おとなしそうな、平凡な人なんだけど、何も先入観を持たないうちからやっぱり、どこか、何かが違うなと、そんな印象がありました。そしてその彼らの雰囲気が、テレビ等で見る抗議活動中の法輪功学員に非常によく似ているなと以前から思っていたのです。しかし今日の集会に集まった人たちにはそれすらなく、集会が開かれている事を知らなければ、それが法輪功と気付く人はいなかったでしょう。
しばらく何をするでもなく、ぞろぞろと外に出て行く彼らを眺めていましたが、結局、何もわからないままボーっとして帰ってきました。何だかとりとめのない文章ですが、どうにもこうにも、これしか書きようがないのです。
一つだけわかった事がありました。法輪功よりフォックス淳子さんの方が遥かに怪しい。ガーーーン。
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Junko FOX