原っぱ夕景

最近いろんな事が妙に懐かしくなった昭和生まれのおっさんの埒もない独り言にお付き合い下さい。

2022/02/22

2022-02-22 07:52:00 | 日記
まいど!にゃんこふです。
今回もトムとジェリーのお話です。

言うまでもなくトムとジェリーの主役は彼らなのですが、脇役やゲストにも魅力的な面々が揃っています。
ブルドッグのスパイク(昔はブルさんとかブルおじさんなんて呼ばれてたましたが)、絶対に顔出ししないネズミ嫌いの家政婦さん。最近の作品では黒人から白人になり、ミセス・トゥシューズ(足だけおばさん)なんて呼ばれてるそうな(笑)
後は何故か世を儚んでトムさんに食べられようとするアヒル(カモ?)のヒナとか、オムツを履いてテチテチ歩く腹っぺらしの子ネズミ、タフィとかニブルスなんて名前で女性に人気があるらしいですね。ま、可愛いっちゃあ可愛いですけどね。そう言えばジェリーさんはほぼ喋りませんが、この子はよく歌ってましたね。

さて多彩なキャラクターたちの中で私のイチ推しは・・じゃーん!「ひげも使いよう」というエピソードに登場したアンクル・ペコスさんです!

ジェリーさんとの関係はよくわからないんですが、多分親戚のおじさんだと思われます。ジェリーさんて結構親戚多いようで、いろんなタイプのネズミさんがちょくちょくゲストとして登場してますね。タフィ(ニブルス)もその一人(いや一匹かな)でしょうか。
ただこのペコスおじさん、只者ではありませんでした。なんとテレビ出演もするカントリー&ウェスタンのミュージシャンだったのです。
この「ひげも使いよう」のエピソードの時もテレビ出演のために上京(?)し、ジェリーさん家に立ち寄ったって感じですね。着いて休む間もなく歌の練習を始めるペコスおじさんですが…。
このエピソードいろんな所で視聴できますので、ご自身の目でご確認を。
ちなみにおじさんが劇中で歌ってるのは「蛙の結婚(求婚?)」という古謡だとか。
この歌詞についてはいろんな所で取り上げられてるのでご存知の方も多いと思います。
「ケンボー」と聴こえる部分「clambone」も色々と解説や考察されてますね。単語としては意味がないらしいのですが、俗語では南部の人を揶揄う意味があるみたいです。ペコスおじさん自身が名前が示す通りならば南部にお住まいのようなので、ある意味自虐的なアドリブなのかな…。

この話題で必ずと言っていいほど引用されるのが、宮沢賢治の童話「やまなし」ですね。幼い蟹の兄弟の会話に出てくるかぷかぷ笑う「クラムボン」。これまた謎の存在ですね。
中学校の国語の授業の時は、あまり興味も持てなかったのですが、歳を重ねると宮沢賢治の作品に惹かれるようになりました。
賢治はクラムボンの意味を知ってたのでしょうか?それともイーハトーブみたいに独自の感性から生まれた造語だったのでしょうか。

ま、いろいろと興味惹かれるものがありますが、あまり深く考えずシンプルに笑って観られるのがトムとジェリー。なんせ私自身、半世紀以上に亘って楽しませてもらってますもん。