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くりこま高原自然学校被災状況02

2008-06-16 13:56:16 | 震災 くりこま高原自然学校・耕英地区
執筆者: 広瀬敏通

災害に限りませんが、状況が明らかになるにつれて被害の実相が拡大するのが常です。
今回も時間経過とともに被災規模が大きくなってきました。

昨日ご報告したとおり、今回の地震では中山間地の人口密度の小さい山村エリアに
被害が集中したために、一見、都市型、集落型の被害よりは少なくすんだ感がありますが、
被災した人や施設は甚大な被害を蒙っています。

とくに私たちの友人である佐々木豊志さんと彼の主宰するくりこま高原自然学校は、
報道されている「駒の湯」から5分の上流に位置し、完全な孤立状態のまま、
被災2日目を迎えました。

電気、水道、ガス、電話などライフラインが遮断され、インターネットすら
使えない状況の中で、唯一、携帯が生きていることで、佐々木さんと昨日、
連絡が取れました。携帯も車の充電で使っているか細い状態です。

幸い、人的被害は無かったものの、山村留学の子どもたちを中心に昨日中にヘリで
栗原市におろして、通学できる手配をしました。現在、スタッフ、寮生の計16名が残留しており、
孤立した耕英地区で30名あまりが疎開せずに残留しています。
明日には再び、ヘリが飛ぶために16名中12名を下山させ、佐々木さんら4名が残る予定です。
耕英地区全体でも幾人かが孤立した山中の地区に残る見込みだということです。

くりこま高原自然学校ではメインキャビンのログハウスの土台が崩れて、基礎が
壊れ、浄化槽など施設の多くが破損した模様です。ほかの施設でも壊れている報告が入っています。
とくに、メインキャビンの修復はかなりの手間が必要となるでしょう。
片付けも手間ですが、完全に交通が遮断された耕英地区では今後長期に亘って陸の孤島状態が
続くことが確実で、くりこま高原自然学校も長期間の活動休止となります。
東北エリアの雄としてさまざまに活躍してきた同校の設立以来最大の危機が訪れています。

私たちは、友人であり、同志でもあるくりこま高原自然学校の危機に対して、
できる限りの支援の体制をとろうと考えています。
昨日、ご連絡した支援カンパの口座開設は出来次第、ご報告します。
カンパ以外にも支援の手段は多岐に考えられるので、今後、皆さんに可能な範囲で
ご支援をお願いします。

なお、佐々木さんの携帯はか細い状態なためにとくに必要な連絡以外は遠慮されることをお勧めします。

NPO法人日本エコツーリズムセンター



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