炭・畑・鶏・田 -七輪生活-

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くりこま高原自然学校被災状況18

2008-06-28 23:15:52 | 震災 くりこま高原自然学校・耕英地区
執筆者: 広瀬敏通

自然学校は12名が乗り、イチゴ農家の手伝いに入ってなんと300kgを収穫して
背負子で持ち帰りました。今がちょうど旬ということで、市場などで新鮮イチゴで
出すには時期がすでに遅すぎ、無理だという結論が出ました。残念です。
出荷するには熟れる手前の段階で収穫するのだとか。
今日の分もとりあえず、野菜農家の協力で冷蔵庫にいれ、ジャムに加工します。

明日は天候が悪く、ヘリは飛びませんが、市の対応は明日以降もヘリによる一時帰宅は
出来ませんが、それ以降の帰宅措置が可能か否かが見えていません。
したがってイチゴ収穫作戦はリスクを減らして、ヘリに頼らず、徒歩によるいちご救出?を
考えています。市内から車でダム近くの崩壊地前の車止めまで行き、そこから徒歩で
安全なルートをとって耕英地区に入り、集落入り口で車を使って耕作地に行くという計画です。
その日程ですが、イチゴプロジェクトチームでは、今日、7月4~6日のあいだに実施する
という方向で話し合われました。これはイチゴの状況から割り出した日程です。したがって、
市などの合意ではないので流動的なため、可能な方は日程を予定に入れていただければ
と思います。人手は最低でも50人以上は必要です。正式決定はあらためてご連絡します。

新潟の高野孝子さん(エコプラス)からメールをもらいました。
新潟では山古志などの牛1200頭をヘリで降ろしたということです。
栗駒耕英では住民でさえ、昨日まで2週間近く帰宅させてもらえませんでした。
既報したように、市内での被災がほとんど無かったことからボラセンの設置もしないという決定を
被災2日後にはすばやく行い、激甚災害指定の申請も早めに取り下げています。
これらの姿勢には当事者意識の欠如が如実に見られ、行政の対応の違いのあまりの落差に
愕然とする思いです。

不明者10名を残したまま、明日からまとまった雨が降る被災地ですが、雨の前に一時帰宅できたことは
被災住民の気持ちにだいぶいい影響を与えたようです。
まだ、家屋の片づけすら手付かずの耕英ですが、開拓魂で乗り越えるでしょう。
住民代表役の大場さんは、『耕英は打たれ強いんですよ。開拓なので米作農家と違い、
毎年のようにさまざまな種を試し続け、失敗の連続で生きてきたから、どんな事態でも
次を考える癖がついてるんです』と語りました。この心意気を私たちも学びたいと思いました。

ボラセン(地域たすけあいセンター)連絡先
Tel:0228-45-6092
Fax:0228-45-2116 
E-mail:ganbarekurikomakouei@yahoo.co.jp(半角英字で)

◆支援カンパをぜひお願いします。
 取り扱い金融機関⇒「ゆうちょ銀行」
●口座名「くりこま高原自然学校支援基金」
●口座番号  00870-0-134900

がんばろう耕英!
がんばろうくりこま!

NPO法人日本エコツーリズムセンター


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