J2リーグも残るところ10試合となり、J1昇格圏内の3位までを争うチームがやや絞られてきた。現在、勝点57で首位をキープしているFC東京だが、今後の日程を含めて、残り10試合の戦い方を考察してみたい。
◇◇◇
≪FC東京 J2残り10試合の日程表>>
10/16(日) FC東京 × 岡山(H)
10/19(水) 横浜FC × FC東京(A)
10/23(日) 鳥栖 × FC東京(A)
10/26(水) FC東京 × 大分(H)
10/30(日) FC東京 × 東京V(H)
11/06(日) 湘南 × FC東京(A)
11/12(土) FC東京 × 水戸(H)
11/19(土) 鳥取 × FC東京(A)
11/26(土) FC東京 × 千葉(H)
12/03(土) 札幌 × FC東京(A)
≪J2 順位表≫
01 FC東京 57(17/06/05/50/15)+35
02 札幌 53(16/05/07/36/21)+15
03 鳥栖 50(14/08/06/48/23)+25
04 千葉 50(14/08/06/40/29)+11
05 徳島 49(14/07/07/39/26)+13
06 栃木 43(11/10/07/32/24)+08
07 東京V 41(11/08/09/54/34)+20
08 北九州 40(11/07/10/28/34)-06
09 熊本 40(10/10/08/25/31)-06
10 湘南 38(10/08/10/30/34)-04
11 大分 37(09/10/09/30/31)-01
12 愛媛 36(09/09/10/30/38)-08
13 草津 35(10/05/13/30/40)-10
14 京都 34(09/07/12/31/37)-06
15 横浜FC 31(08/07/13/28/37)-09
16 富山 31(08/07/13/25/38)-13
17 岡山 31(08/07/13/32/48)-16
18 水戸 28(07/07/14/29/38)-09
19 鳥取 27(07/06/15/28/35)-07
20 岐阜 16(04/04/20/22/54)-32
※ 左から勝点(勝利/引分/敗戦/得点/失点)得失点差の順
※ 2011年10月02日終了時点
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もちろんJ2優勝を引っ提げてJ1復帰が至上命令のFC東京だが、ひとまずは昇格ということについて考えたい。
現在、昇格圏内3位の鳥栖との勝点差が7、得失点差も10の差がある。これは、1試合の勝点の最大上積みが3であるから、仮に東京が2敗して鳥栖が2勝しても勝点差が1及ばない、つまり現在3位の鳥栖が東京を上回るためには、東京が2敗1分で鳥栖が3勝した状況ではじめて追い抜くことが出来る状況だ。残り10試合ということを考えれば、徳島戦を勝利したことで、残り半分の5試合以上勝利を挙げられれば、昇格へかなり近づくのではないか。逆に言えば、5敗までは許容出来るという言い方も出来るが(もちろん、そのような意識で戦ってはダメだが、動向という意味で言えば)、残り10試合中5敗すると東京はシーズンで計10敗となり、奇しくもそれは、昇格について当初考察した記事(「大熊でいいのか」)のなかで述べたデッドラインの10敗と同じになる。
これらを考えると、これまでどおりの戦い方を進めて行けば、昇格の可能性は高いといえるだろう。だが、スポーツは生き物で、一瞬のうちに状況や流れが変わることも大いにあることを思えば、油断は一切ならないはずだ。怪我人や累積出場停止者の続出で、チーム状態が一変しないとも限らない。おおよそ残留は大丈夫だろうと思って、最終節で敗れてJ2へ降格した昨季を忘れてはならないのだ。したがって、この連勝の流れを止めることなく、出来る限り早い段階で昇格を決めてしまいたいところだ。
早い段階で決めたいというのは、FC東京の今後の日程を見れば気づくだろう。現時点で昇格争いのライヴァルであるのは、札幌、鳥栖、千葉、徳島あたりまでだろうが、そのうち徳島以外はまだ対戦を残している。そして札幌と鳥栖はともにアウェイでの試合だ。さらには、アウェイでは0-3で敗れた千葉とホームで引き分けた札幌とは、最終節までの2連戦となっている。この2連戦で昇格が決まるという流れだけには決してしてはならない。したがって、この10月を無敗で乗り切ることが(当然全勝が理想だが)肝心となる。そうすれば、昇格はもちろん、優勝も近づいてくる。
そのなかで重要なのは、何といってもアウェイの鳥栖戦だろう。ゴールランキング暫定トップの豊田を中心とした破壊力のある攻撃陣はかなり難敵だ。得失点差も25と東京に次いで多く、この試合で勝たせてさらに波に乗せてしまうことだけは避けたい。
ここまで来ると、どのチームも順位に関係なく勝利への執念を燃やして試合に挑んでくるので、安全パイとなるチームはほとんど存在しないといっていい。しかしながら、徳島戦のように、最後の最後まで諦めない気持ちや闘争心を持続し集中していれば、個の力やチーム力で上回る東京であれば、勝点を積み上げていけるはずだ。
天皇杯を挟んでからの岡山、横浜FC戦と続くが、現在の状況にホッとしてその間隙を突かれないよう、気を引き締めていきたい。出来る限り2連勝で流れに乗って、アウェイの鳥栖へと乗り込みたい。
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