
≪決勝≫
■ 第1試合 中京大中京(愛知) 10 - 9 日本文理(新潟)
日本文理_ 011 000 115 9
中京大中京 200 006 20X 10
中京大中京が日本文理の驚異的な反撃を凌ぎ切り、1966年以来43年ぶり7度目の優勝を達成。
1回、堂林の2点本塁打で先制した中京大中京は、同点にされるも6回2死満塁からまたもや堂林が2点タイムリーを放ち、その後も加点し一挙6点。続く7回も2点を追加し勝負が決したかと思われた。
だが、日本文理は8回に1点を返し10-4とした9回、再び登板した堂林を攻め、高橋隼がタイムリー2塁打で1点。武石もタイムリー2塁打で続いて、10-6。中京大中京の最後をエースで締めようという目論見は崩れ、堂林は降板し森本に交代。
それでも、日本文理の反撃は終わらず、四球で二死満塁とすると、伊藤がタイムリーを放ち10-8に。さらに代打石塚の左安打で10-9の1点差。なおも1、3塁と一打同点のチャンスに若林が痛烈な打球を放つも、運悪くサード正面へのライナーとなり試合終了。大激戦に終止符が打たれた。驚異的な反撃を見せたが、6、7回裏の8失点が最後まで響き、あと一歩で力尽きた。
中京大中京は史上最多7回目、中京大中京に校名変更してからは初の優勝。1回戦を除き、2回戦から決勝まで毎試合本塁打を放つ(準決勝では1試合4本)など長打力を活かした強力打線は見事だった。
日本文理は戦前の予想を覆す決勝進出だったと思うが、準優勝の名に恥じない戦いを繰り広げた。9回裏の投手・伊藤の打席では、大きな“伊藤コール”が起こり騒然とした雰囲気となるなど、強烈な印象を甲子園に残した。
若林の強烈なライナーはサード正面で劇的な幕切れ。

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