ルーカス!
ルーカス!!
ルーカス!!!

今日はルーカス様様の試合だった。試合終了まで前から積極的にプレッシャーをかけ、ボールを追い続け、また、ボールを収めて起点に攻撃に奮闘した。特に前半終了間際に同点に追いついたゴールは、FC東京にとっての分水嶺になった。あの時間帯に追いついたからこそ、アウェイでの5得点が生まれたといっても過言ではない。
三田、平山のゴールも生まれ、喜びに踊り狂いたいかもしれないが、もう少し冷静にならなければいけない。5得点の大勝となったが、東京が完璧の試合コントロールで支配しての大勝ではないからだ。
まず、前半に渡邉(大剛)のゴールで追いつかれ、さらにノヴァコヴィッチのゴールで逆転されて以降、東京はメンタルが弱っていたし、ボランチとディフェンダーとの距離も微妙でスペースを与えていた。徳永のサイドは徳永自身が走り負けていたところもあるが、マークの受け渡しやそのカヴァーが遅れて攻め込まれてもいた。2失点目はノヴァコヴィッチにフリーで打たれている。このあたりをもう一度確認しなければいけない。
次に、相手の大宮が得点した時間帯以外では、調子を落としているチーム状況がわかる出来だったこと。大宮は、中盤がなかなか繋がらず、そこへの出足も遅い。後半の半ばからはガクッと運動量が落ち、チョ・ヨンチョルの交代で攻撃への推進力もなくなっていた。確かに、渡邉(千真)へのマークは厳しかったが、東京のディフェンスラインを下げるような工夫もあまりなく、攻められ続けて逆転を許すと、集中力も途切れ、ミスを連発して三田、平山にゴールを献上した。
何がいいたいのかというと、これはチームとして機能していなかった大宮相手だから達成出来たことだということ。東京が逆転された時間以降、もし相手が大宮ではなく上位陣であったなら、さらに立て続けにゴールを決められていたかもしれないし、ひっくり返すことも難しかったかもしれない。大勝こそしたが、一つ違ったきっかけがあったなら、逆に東京が失点を重ねていた可能性もあった。そういうバタバタとした不安定な試合だったということだ。
この日の試合を含めてこの5試合、前節の名古屋戦こそ無失点だったが、鳥栖、広島、浦和、名古屋、大宮戦の順に失点数を挙げると、3、1、2、0、2と5試合で8失点とあまり褒められた数字ではない。結果では4連勝しているが、まだまだ時の運というか、確実性は乏しい。
ACL出場権が与えられる3位浦和まで勝ち点4差、首位横浜F・マリノスまでは勝ち点8差と、残り試合が多くはないが、徐々にその地位を狙える、色気を醸し出しそうな状況だからこそ言いたい。そういう話は、
次節、国立で鹿島に勝ってからにしろ
ということだ。それを最低でもクリア出来なければ、その話を俎上に乗せるに値しないのだ。
だからこそ、選手、コーチングスタッフ、チーム関係者は一丸となってさらなる奮起をしてもらいたい。今年は約10年ぶりにリーグ戦で浦和に勝った。決して実力が安定している訳ではないが、上位陣もなかなか勝ち点の積み上げに伸び悩んでいる。チャンスの神様はその瞬間を逃すと、あっという間に去ってしまう。ここからが東京の本当の正念場。次の試合までの1週間、何が足りないか、何をするべきか。よくよく熟考して、最善の準備を尽くしてもらいたい。
◇◇◇
≪J1 第27節≫
【日時】2013/09/28 19:04
【会場】NACK5スタジアム大宮
【観衆】11,539人
【天候】晴れ、無風
【気温】21.2度
【湿度】52%
【審判】(主審)村上伸次(副審)田尻智計、数原武志
【結果】
大宮 2(2-2、0-3)5 FC東京
【得点】
(宮):渡邉(13分)、ノヴァコヴィッチ(37分)
(東):ルーカス(7分)、ルーカス(45+2分)、ルーカス(66分)、三田(90分)、平山(90+4分)
【FC東京メンバー】
GK 20 権田修一
DF 02 徳永悠平
DF 03 森重真人
DF 30 チャン・ヒョンス
DF 06 太田宏介
MF 04 高橋秀人
MF 07 米本拓司 → MF 36 三田啓貴(88分)
MF 08 長谷川アーリアジャスール
MF 38 東慶悟 → MF 32 ネマニャ・ヴチチェヴィッチ(87分)
MF 49 ルーカス
FW 09 渡邉千真 → FW 13 平山相太(70分)
GK 01 塩田仁史
DF 05 加賀健一
DF 14 中村北斗
MF 18 石川直宏
監督 ランコ・ポポヴィッチ
◇◇◇
03/02(土) ○FC東京 2-1 大分(A)
03/09(土) ○FC東京 3-0 柏 (H)
03/16(土) ●FC東京 0-1 C大阪(A)
03/30(土) ●FC東京 2-3 横浜FM(A)
04/06(土) ●FC東京 0-1 大宮(H)
04/13(土) ●FC東京 1-2 仙台(A)
04/20(土) ○FC東京 3-1 名古屋(H)
04/27(土) ○FC東京 2-0 川崎(H)
05/03(金) ○FC東京 3-2 鳥栖(A)
05/06(月) △FC東京 2-2 磐田(H)
05/11(土) ●FC東京 2-3 湘南(A)
05/18(土) ○FC東京 2-0 清水(H)
05/25(土) ●FC東京 2-3 鹿島(A)
07/06(土) ●FC東京 0-1 広島(H)
07/10(水) △FC東京 2-2 浦和(A)
07/13(土) ○FC東京 3-0 新潟(A)
07/17(水) ○FC東京 4-1 甲府(H)
07/31(水) △FC東京 0-0 清水(A)
08/03(土) ○FC東京 2-0 大分(H)
08/10(土) △FC東京 2-2 川崎(A)
08/17(土) ●FC東京 0-2 横浜FM(H)
08/24(土) △FC東京 0-0 磐田(A)
08/28(水) ●FC東京 2-3 鳥栖(H)
08/31(土) ○FC東京 2-1 広島(A)
09/14(土) ○FC東京 3-2 浦和(H)
09/21(土) ○FC東京 2-0 名古屋(A)
09/28(土) ○FC東京 5-2 大宮(A)
10/05(土) FC東京 × 鹿島(H)
10/19(土) FC東京 × 新潟(H)
10/27(日) FC東京 × 甲府(A)
11/10(日) FC東京 × C大阪(H)
11/23(土) FC東京 × 湘南(H)
11/30(土) FC東京 × 柏(A)
12/07(土) FC東京 × 仙台(H)
◇◇◇

FC東京ゴール裏(チケットは完売らしいです)。

コーナー近くの最前列で観戦。

“ユルネヴァ”中。

大宮はビッグフラッグで選手たちを鼓舞。

相性がいいNACK5スタジアムで勝利を!

ルーカスGOAL!

ルーカス2点目!!(追いついた!)

大宮のマスコット“ミーヤ”が、東京ゴール裏付近へ……。

ミーヤ:係員に促され、引き返そうとする
↓
東京側:ブーイング
↓
ミーヤ:向き直してゴール裏へ進もうとする
↓
東京側:拍手
↓
ミーヤ:行きかけて、やっぱり引き返す
↓
東京側:「え~」と大ブーイング
この思わせぶりな、ビッチが!(爆)

ルーカス逆転弾(ハットトリック!!!)。

ハッピーライフ、ハッピーホーム、タマゴール!

平山の“締め”で沸きに沸くゴール裏。

試合終了。

今日の主役、ルーカス!

ルーカス、J1では初のハットトリックらしい。
(この前に選手が間近に来て挨拶してたのに、携帯のバッテリーが突如切れたので、写真撮れず……)

大宮駅東口出てすぐにある路地。大宮のフラッグの中に東京のフラッグも。
NACK5スタジアムの帰りはいつもこのオレンジの旗がひしめく路地を通って帰るのですが、不思議と気分悪く通った記憶がないんですよ。と思ったら、
2008/05/03 第10節 大宮 0-3 FC東京(NACK5スタジアム)
2009/07/18 第18節 大宮 0-3 FC東京(NACK5スタジアム)
2010/03/28 第04節 大宮 0-2 FC東京(NACK5スタジアム)
2012/03/10 第01節 大宮 0-1 FC東京(NACK5スタジアム)
2013/09/28 第23節 大宮 2-5 FC東京(NACK5スタジアム)
えー、NACK5全勝です。
そりゃ、気分悪く帰ったことないはずだわ!
(その代わり、味スタではやられてるけどね)
あっ、2011年は東京はJ2だったので、対戦がありませんでした(爆)
◇◇◇
ルーカス3点目。

