Smile Engineering blog ( スマイルエンジニアリング・ブログ )

ジェイエスピーからTipsや技術特集、プロジェクト物語を発信します

データ分析手法(ABC分析)

2018-09-10 13:00:00 | JSP-knowledge

ABC分析

ABC分析とは、「重点分析」とも呼ばれ、顧客管理や販売管理で一般的に使われる手法です。
商品を売上高や利益率などでABCの3段階に重み付けし、売れ筋や死に筋を把握するときなどに使われます。
ABC分析を行って、重要度の高い商品に営業人員を割り当てたり、販促費用を配分したりといった施策に活用できます。

具体例

「架空の八百屋の売上分析」

商品名売上高(円)構成比累計構成比ランク
バナナ 1,000,000 18.1% 18.1% A
キウイ 800,000 14.5% 32.6% A
みかん 800,000 14.5% 47.1% A
りんご 700,000 12.7% 59.8% A
いちご 600,000 10.9% 70.7% A
500,000 9.1% 79.7% A
500,000 9.0% 88.8% B
ネーブルオレンジ・グレープフルーツ 250,000 4.5% 93.3% C
雑柑・レモン 180,000 3.2% 96.6% C
ブドウ 14,000 2.6% 99.1% C
ベリー類 50,000 0.9% 100.0% C
合計 5,520,000 100.0%    

出典:セミナー情報.COM(https://seminarjyoho.com/article/setsuyaku/4148)

累積構成比が80%までの商品をAランク、80~90%の範囲の商品をBランク、それ以上の商品をCランクとランク付けします。
Aランク商品は売れ筋であり、回転率が高いことも予想されるので、仕入れや在庫も注視しておく必要があります。
Cランクの商品は死に筋商品なので、もし管理コストばかりかかって利益に貢献していないようであれば、取り扱い商品からはずすということも考える必要があります。
ただし、Cランク商品の構成比がどうして低いのかという背景も考えておく必要はあります。
その商品を求めて、店舗やサイトに訪れる顧客もいるはずです。
そのような場合でも、死に筋商品を在庫に持つことにはリスクが伴うため、Cランク商品に関しては、在庫を適正に抑えて無駄な仕入れ経費を削ったり、管理や仕入れにかける時間を短縮して業務の効率化を図る必要があります。

パレートの法則

ABC分析と関連の深いものに、「パレートの法則」という法則があります。
これは80:20の法則とも呼ばれるもので、多くのデータでは原因の上位20%が、結果全体の80%を占めるという法則です。

マーケティングにABC分析が重用される背景には、この「パレートの法則」があります。
「売り上げを伸ばすには全商品ではなく、上位20%の商品に絞った施策を行った方が効率が良い」というような、見つかった少数の原因に対策を講じることで、少ない労力で大きな効果が得られるためです。
なお、ABC分析はパレート分析と呼ばれることがあります。

 

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Audacityを使ってみました

2018-09-10 13:00:00 | JSP-knowledge

はじめに

音声の録音や音楽ファイルの編集をする時は、音楽用の波形編集ソフトを使うと便利です。Windows Media Playerや、Grooveミュージックなどで音楽を再生できますが、録音や編集となると編集ソフトになると思います。私の場合、古い話では「Cool Edit」を使ってました。現在は「Adobe Audition」というソフトを主に使っています。音声や音響業界では、「Cool Edit」の評判が良かったと思いますが、Adobeに「Cool Edit」が買収され、現在の「Adobe Audition」になった経緯から、現在は「Adobe Audition」を使っている方も多いのかも知れません。

「Adobe Audition」は購入しなければならないので、何台ものPCにライセンスを割り当てるのはそれなりにお金がかかります。自分の開発マシン以外(外出用のノートPC)などで、フリーな編集ソフトということで「Audacity」を使ってみました。

 

Audacity

Audacityでweb参照すれば、導入についてはすぐに分かると思います。
https://www.audacityteam.org/
DOWNLOAD -> Windows -> Audacity 2.2.2 installer

Audacity-100.jpg

インストール後に設定したいこと

私が一番最初に変更した設定は、ファイル形式録音のサンプリング周波数です。デフォルトでは44.1kHzのFloat(32bit浮動小数点)になっていました。左下にある 「Project Rate (Hz)」を切り替えればサンプリング周波数は変わるのですが、毎回やるのはめんどくさいです。自分が一番使いやすいレートをデフォルトにするのが使いやすいと思います。

デフォルトの録音形式:32bit浮動小数点

Audacity-200.jpg

デフォルトのサンプリング周波数:44100Hz

Audacity-300.jpg

設定

【編集】 ➞【 設定】 ➞ 【品質】
デフォルトの設定(品質)を変える。
Audacity-400.jpg

録音のサンプリング周波数

編集 ➞ 設定 ➞ 品質
サンプリングのサンプリング周波数(デフォルト)で、私の場合「48kHz」を選択することが多いです。

Audacity-500.jpg

録音の形式

【編集】 ➞【 設定】 ➞ 【品質】
サンプリングのサンプル形式(デフォルト)で、私の場合「16-bit」を選択します。

Audacity-600.jpg



これで、録音、再生ならば普通に使えるようになると思います。
あと、「リアルタイム変換」や、「高品質変換」は、とりあえずそ、のままにしています。

ここまでの手順は、既にご存知の方も多いと思いますので、興味がある方のためにもう少し突っ込んだ話に行きたいと思います。

「サンプリング周波数(デフォルト)」と「サンプル形式(デフォルト)」

この設定で録音時の品質(サンプリングレートとビットレート)が決まります。48kHzの16bitに設定した場合、音楽CD(44.1kHzの16bit)より、ちょっと高い品質です。ハイレゾ並な品質を望まれる方は、48kHzを超えるサンプリング周波数や、「24-bit」または「32-bit Float」を選択すれば品質は上がります(ファイルサイズも大きくなります)。

  • <var id="internallink-13" class="internallink">#13</var> サンプリング周波数とビットレート

 

「リアルタイム変換」

【編集】 ➞【 設定】 ➞ 【品質】
録音する時のサンプリング変換の品質です。デバイスのサンプリング周波数と録音のサンプリング周波数が違う場合「Audacity」でサンプリング変換されます。私の設定はデフォルトで録音のサンプリング周波数を48kHzにしたので、録音は48kHzで行われますが、例えば、USBの音声用マイクを接続してサンプリング周波数が16kHzだった場合、16kHz ➞ 48kHzにアップサンプリングされます。この時の品質が「リアルタイム変換」になります。録音しながらリアルタイムで 16kHz ➞ 48kHz、つまり3倍のサンプリングに変換が行われます。 デフォルトでは、「Medium Quality」になっています。高品質になると変換時に使用されるフィルタが長くなりCPUスペックが低いと間に合わなくなります。

サンプリング周波数変換インストール時の設定
Low Quality (Fastest)  
Medium Quality
Hiqh Quality  
Best Quality (Slowest)  

16kHz ➞ 48kHz を例にしてしまいましたが、デバイスが16kHzの場合は16kHzのまま録音するのが自然ですね。48kHzで録音する利点は何もありません。
ではデフォルトの設定を16kHzに設定した場合はどうでしょう。。。音声向けUSBマイクや、Bluetooth(HFP)は、16kHz以下が多いので問題ないですが、逆に音楽向けデバイスでは44.1kHzや48kHzが多いので、録音の設定をデフォルトで16kHzに設定していると、48kHz ➞ 16kHzにダウンサンプリングされてしまいます。毎回設定すれば良いのですが、めんどくさいのでダウンサンプリングされないように、とりあえず48kHzに設定しています。必要に応じて、後からサンプリング変換すれば16kHzで保存できます(これが「高品質変換」の設定)。逆に、48kHzのデバイスを16kHzで録音した場合(ダウンサンプリング)、後で48kHzにアップサンプリングしても録音時に落とした品質は戻りません。

デバイス周波数録音周波数変換レートサンプリング変換補足
48kHz 16kHz 16kHz ➞ 48kHz (1 : 3) アップ オーバーサンプリングして、後から必要に応じて16kHzなどにダウンサンプリング
16kHz 48kHz 48kHz ➞ 16kHz (3 : 1) ダウン 16kHz~48kHzの帯域が失われる(失われても良い時)

 

「高品質変換」

【編集】 ➞【 設定】 ➞ 【品質】
「高品質変換」とは何か?と思ったのですが、サンプリング変換時の品質だと思っています。「リアルタイム変換」が録音時のリアルタイムの変換に対し、 「高品質変換」は編集時の変換じゃないかな。。。と思ってます。
「高品質変換」にはデフォルトで「ディザリング」が有効に設定されいます(「リアルタイム変換」では無効)。「ディザリング」とは、かなりおおざっぱに言いますと、変換時に生じる不都合な成分をノイズを付加してごまかすアルゴリズムとでも言いましょうか。。。
従って、「ディザリング」設定が有効な場合、変換や編集を繰り返すと無駄なノイズが加算されるので、編集をする場合は「ディザリング」はデフォルト設定で無効にして、最後に一回行う手順が良いと思います。
「高品質変換」は、インストール時「Best Quality (Slowest)」なんですね。。。「リアルタイム変換」と違ってCPUスペックが低い場合でも、処理に時間をかけて良いので一番高品質な設定になっているのでしょう。

サンプリング周波数変換インストール時の設定
Low Quality (Fastest)  
Medium Quality  
Hiqh Quality  
Best Quality (Slowest)

録音チャネル

【編集】 ➞【 設定】 ➞ 【デバイス】
デフォルトでは、ステレオになっています。
Audacity-700.jpg

チャンネルインストール時の設定
1(モノラル)  
2(ステレオ)

最後に

はじめに書いたように、私は「Audacity」を最近使い始めましたのでまだ使いこなしていません。周波数解析や編集機能など、また次の機会に書きたいと思います。

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