企業の大半は新人研修期間は3ヶ月としているところが多いと言われています。
そんな中、弊社では6ヶ月という期間で新人研修を行ってきました。
何故6ヶ月としたのか。
それは、新人達にしっかりとしたエンジニアになってもらい、
そこから羽ばたいて欲しいという想いからでした。
研修内容はシステム系の専門学校が2年間かけて行うカリキュラムと同等のものです。
新人にはシステム関係の学科を専攻していた人もいれば、そうでない人もいます。
そういった中、全員でシステム構築を行うのですから、傍から見ていてもこれは大変だなと感じるシーンもありました。
しかし、彼らは全ての課題を無事に完了させることができました。
本日は、その新人の皆さんに半年を振り返って感想を記事にしてもらいました。
学生からいきなり社会人になって楽しかったこと、苦労したことなどを
余すことなく書いておりますので、どうぞご覧ください。
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「田中未樹の研修記」
文学部英文学科を卒業した私が就職した先はソフトウェア会社です。情報系の勉強は一切してこなかったので、知らない事だらけです。そんな私の新人研修が始まりました。
4月 積極的に質問する
最初の研修は「プログラムはなぜ動くのか」「コンピュータはなぜ動くのか」「ネットワークはなぜつながるのか」の計3冊の参考書を使った研修です。4名の同期と共に、ひたすら参考書を輪読しました。最初は自分の読む番が回ってくるだけでも緊張して、理解するよりも、参考書を読むことに必死になっていた気がします。徐々に読むことにも慣れてくると、今度はわからない用語がたくさんあることに気づき、絶対に予習と復習が必要であることを認識しました。予習は出社前に最寄り駅のドトールで30分、復習は休日に行いました。4月は同期のみんなにたくさん迷惑をかけてしまいました。一つの用語に関して、何回も質問してしまったこともあります。同期のみんなは私がわかるまで、嫌な顔一つせず粘り強く教えてくれました。その期待に応えるため、また私一人のせいでスケジュールを遅らせるわけにはいけないと思い、がむしゃらになっていました。
5. 6. 7月 最後まで責任を持つ
3冊の参考書が終わると次はJava研修に入りました。Java入門編という参考書を用いて、if文for文while文などJavaの基本的な文法を学習しました。この参考書には、問題が多数記載されていたのですが、最初は問題のロジックを組むことすらできなかったのです。先輩社員のアドバイスで、日本語でロジックを書いてから問題を解いてみたらどうだろうと言われ、早速実践していきました。すると徐々に、問題を読む段階でどんな構文を使おうかなど考えられるようになっていきました。Java入門編参考書を3冊終えると、次は実践編であるECサイト開発に入りました。私の担当機能は、販売業者の商品検索でした。プログラミングの際、非常に苦労した個所はSQL文です。商品検索の際ユーザがどのようなキーワードで商品を検索してくるのか未知なため、条件を入れる個所のSQL文を考えるのに苦労しました。そんな時に、助けてくれたのは同じ商品検索担当の同期でした。彼は顧客側の商品検索だったのですが、一足早くSQL文に取りかかっていたので、組み立て方を教えてもらいながら、自分のSQL文を完成させることができました。ECサイトの発表会のデモの際、自分達で先導するのではなく先輩社員の方にデモの進行をさせてしまったことが非常に反省するべき点だったと思います。自分達で完成させたECサイトを最後の最後の発表で活かせる事ができず、悔しくなり、情けなくなりました。自分達で発表を成功させるぞという思いがあれば、デモを先輩社員に任せるようなことはなかったと思います。そこには、どこかで他人任せにしてしまう自分がいました。自分で責任を持って最後までやり遂げるという気持ちが欠けていたのです。
8.9月 チームで解決する
Javaの研修が終わると続いてC言語研修が始まりました。Java同様、参考書を使っての基礎学習からチャットシステム開発をするという実践演習の流れです。C言語研修では、Javaの知識が多少あったので最初はスムーズに頭に入りました。しかしC言語特有のポインタや構造体などが出てくると、すぐには理解ができませんでした。Javaの参考書を使って学習していた時は、どうしても個人学習になりがちだったので、C言語の参考書の際は、チームで会議室を借りてホワイトボードでロジックを話し合うなど、チームで解決するという目標に向かって学習していきました。チームで問題を解決していると、メンバのプログラムを見ることができ、刺激をもらいました。チャットシステム開発では、基本設計からシステム試験まで一連の開発工程をすべて行いました。Javaの時とは違い、自分の機能を設計することから始めたので、自分の機能の概要をどう上手に日本語で記述するかというところで苦労しました。しかし、私は設計をするのが好きだという新しい発見もしました。自分でどんな機能にしようかとか、どのように画面に表示しようかとかなどを考えているうち、実際にその処理を実現できるかは置いといて、設計書を楽しみながら作成していました。
10月~ 入念に見直し、妥協しない
このように、半年間びっしりのスケジュールで勉強させていただきました。私たちは、半年間の研修で技術的なことはもちろん、先輩社員とのコミュニケーション、積極的に自ら働きかけを行うこと、チームで協力することなどたくさんの事を学ぶことができました。これから同期の中には現場に出て開発に携わったり、自社に残って仕事をするものもいます。これまでの研修は、チームみんなの支えや先輩社員のアドバイスがあったおかげで成り立っています。どこの場所で仕事をすることになっても、私たちは一つ一つの仕事や成果物に対して入念に見直し、少しの妥協も許さないようにしたいと思います。自分に与えられた場所で最大限の努力をし、100%、いや120%の力を発揮できるような社員になりたいです。
私たち5人ならきっと大丈夫。自分達の能力・可能性・言葉・判断を共に信じましょう。
システム部 田中未樹
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「研修を振り返って」
私たちシステム部の新入社員は4月から9月まで半年間研修を受けてきました。弊社の新入社員研修ではどういったことが行われてきたのか紹介させていただきます。
今年の弊社の新人研修は大きく分けて3つの構成で行われました。
1.IT用語基礎研修
2.Java言語研修
3.C言語研修
これらの研修は座学形式で講師から一方的に教えられるものではなく、システム部の新人5人全員がチームで学び、互いに教え合いながら取り組んでいくものでした。メンバ全員で工夫して考え、積極的に学ぶ姿勢、調べていく力を身に付けていくことが大切だと感じました。
4月
3構成の第1段階として、プログラム・コンピュータ・ネットワークの基礎研修を行いました。それぞれの参考書を用いて、IT知識の基礎の基礎から徹底的に学んでいきました。参考書をただ漫然と読んでいては、チームで学んでいることにならないため、段落ごとに輪読していきました。また、章ごとに1人ずつ小テストを作成し、解答していきました。わかりづらい箇所はホワイトボードを使って教え合い、工夫して学んでいきました。
5月~7月
第2段階としてJavaの基礎研修を行いました。
最初にSystem.out.println(“Hello World”);
といったプログラムを作成し、画面にHello Worldと表示されたのを見て感動したのを覚えています。といいますのも私は大学では経営学を専攻しており、プログラミングに関しては全くの素人でした。if文やfor文などの基本的な制御文も聞いたことがないような状況で入社した訳です。学び始めた頃は簡単なプログラムだったので非常に楽しかったのですが、徐々に複雑なっていくプログラムを作成する中で頭が痛い日々が続きました。しかし、ここでもチームで学んでいく姿勢は変わらず、同期や先輩方に教えてもらい、理解を深めて行くことができました。
その後、学んだJavaの知識で実際にECサイトを構築してみよう!ということで、より実践的な内容に踏み込んでいきました。ECとは電子商取引の略称で、ECサイトはネットショッピングが出来るウェブアプリケーションのことです。新人研修で作成するものなので実際に運用されているものと比べると画面も簡素なものなのですが、プログラミングを始めて1カ月も経たない私にとっては非常に高い壁でした。このECサイトは管理者、販売業者、顧客といったユーザーを想定した設計になります。私はその中で、販売業者の商品情報修正機能と削除機能を担当しました。商品情報修正機能は販売業者が登録した商品の情報、具体的には商品名、数量、価格などを変更する機能になります。削除機能は登録した商品そのものを削除する機能になります。
ECサイト開発画面(Eclipse)
作業工程に入り、詳細設計、プログラミングと作業を進めていく中で理解が進まないのにサンプルコードを参考にかろうじて機能を作成している自分がいました。そんな自分に対し、私は不安と苛立ちの気持ちでいっぱいになっていました。まるで霧の中を延々とさまよっているような状況でした。しかし、1度落ち着いて、どこがわからないのか問題を切り分けて考えることで足りない知識を明確にでき、霧を晴らしていくことができました。なかなか理解が進まない自分に対して遅くまで丁寧に教えて下さった先輩方、同期のメンバに感謝したいと思います。最後にECサイトを無事動かすことが出来て今までの苦労が報われました。
また、研修とは別ですが7月末には社内行事として大山登山を行い、鈍り気味の体を鍛えなおすことができました。大山山頂での写真です。
大山山頂にて
8月~9月
研修の第3段階として、他のメンバがC言語でチャットシステム開発に移る中、私はJavaのスペシャリストを目指すため個別に演習を通じてJavaの理解を深めていきました。この演習はJava特有のオブジェクト指向をより深く学べるような内容になっており、オブジェクト指向の概念理解に役立ちました。
その後、業務系システムでは必須となるOracle SQLの学習に入りました。まずは基本的なSQL文を学習し、蔵書テーブルを作成しました。これは図書館等で用いられているデータベースシステムの基礎となるものです。未だSQLを業務で使いこなせるレベルには達していませんが今後も自己研鑚に励み、お客様に信頼されるエンジニアになっていきたいと思います。
おわりに
半年間の研修を終え、技術的な知識だけでなくチームで物事に取り組む姿勢、お互いをよく知ることの大切さを学びました。相手をよく知るには業務以外でのコミュニケーションも重要です。弊社は非常に社内行事が盛んで、社員旅行やボーリング大会等の行事や月1回の農業体験があります。また、普段の飲み会を通じて仕事の顔とは違う先輩を知ることもできます。双方に心から通じ合えることがプロジェクトを成功に導くための鍵になると研修を終えた今感じています。
農業研修の様子
システム部 原 拓也
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「道」
私が、株式会社ジェイエスピーに入社しもう半年が経ちました。入社から現在までの出来事を振り返っていきたいと思います。
まず、入社初日に9冊の参考書が配られました。正直、こんなたくさんの参考書を勉強するのかと思いましたが、これからSE・PGになるための、必要な知識や技術を身につけていく上で重要な情報が載っています。なので「気合いを入れて取り組む・絶対に新人の中で1番になる。」という目標を持ちました。
入社2日目から1ヵ月間で、3冊の参考書を勉強しました。参考書のタイトルは、「ネットワークはなぜつながるのか」、「コンピュータはなぜ動くのか」、「プログラムはなぜ動くのか」です。コンピュータの基礎知識をつけたあと、Java言語研修に取り掛かりました。
Java言語基礎研修(基本的な文法、オブジェクト指向など)では、参考書「わかりやすいJava基礎編」を勉強しました。
Javaの基礎知識を学んだあとECサイト開発に入りました。自分が担当した機能は、顧客側の商品検索機能で、新人が担当した工程は、詳細設計(シーケンス図、Javadocのみ)、プログラミング、単体テスト、結合テストです。シーケンス図やJavadocを書くのは初めてだったので、かなり難しく、苦戦をしましたが、チームで協力しながら行った結果、無事作成できました。
しかし、プログラミング工程に入ろうとした時、問題が発生しました。それは、ECサイトを開発するための知識(JDBC、JSP、SQL文、サーブレット等)が不足していたことです。そのため、ECサイト開発にあたっての基礎知識を身につけてから、先の工程に進むことになりました。なので、先輩社員の方たちが作成してくれた練習問題を解いて、しっかり理解した上で、ECサイト開発のプログラミング工程に入りました。練習問題を理解して進められたので、プログラミング工程も順調に終了し、試験工程も期日通りに終了することができました。写真は、自分が担当した顧客側の商品検索画面です。
Java言語研修が終わり、C言語研修がスタートしました。C言語基礎研修では、参考書「明解C言語」を勉強してきました。この参考書では、基本的な文法、構造体、ポインタなどを学びました。
C言語の基礎知識を学んだあと、チャットシステム開発に入りました。新人が担当した工程は、基本設計書、機能設計書、詳細設計書、プログラミング、単体テスト、機能テスト、システムテストです。設計書を書くのは、初めてだったので、難しく、中々レビューが通りませんでしたが、チームで協力し無事に設計工程が終了しました。
ここから、夏休みの話に入ります。夏休みは、システム部の新人4人(中根君は欠席)で湘南海岸(茅ヶ崎)にバーベキューをしに行きました。久しぶりの海で気分が高まり、写真で写っている格好で海に飛び込みました。理由は言えませんが、帰りは大変でした。下記の写真は、自分と坂口君の2ショットです。
楽しい夏休みが終わってしまい、仕事がスタートしました。夏休みに入る前に設計が終わっていたので、プログラミング工程から作業が始まりました。プログラミング工程は、設計書で書いた、フローチャート、シーケンス図等を見ながら、プログラムを組んでいく工程です。プログラミング工程も無事終了し、テスト工程に入りました。
テスト工程では、初めに単体テストを行いました。単体テストでは、詳細設計書の通りに処理が進んでいるかを確認していきました。ここでは、デバッグツールのGDBを使い、ソースコードを1行1行適切な処理をしているか見ていきました。次に、機能テストでは、機能設計書で設計した通りに、ログやメッセージが表示されるかを確認しました。最後にシステムテストでは、実際のサーバ上で正常に動作するかを確認しました。テスト工程も無事に終わり、チャットシステムが完成しました。下記の写真は、自分が担当したログアウト機能です。
先輩方に助けをもらいながら、チームで努力した結果、無事にECサイト、チャットシステム両方が完成しました。チームのみんなに迷惑をかけたと思いますが、みんな優しく教えてくれ、チームがまとまった気がします。
これから現場に出ますが、先輩方の迷惑にならないよう、研修で学んだことを忘れず自分自身が成長し、後輩たちから頼られる先輩になれるように、これからも日々努力していきたいと思います。
システム部 福江翔太
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「明日に向けて」
ふと気づけばJSPに入社して半年が過ぎていた。4月の入社式で、これからどうなっていくのかとドキドキしていたのがとても懐かしく思える。そんなあっという間だった半年間に、私たち新人がどのような研修を受けてきたのか、簡単に振り返ってみようと思う。
4月、最初に行った研修は参考書を読みながらコンピュータやネットワークの基礎を勉強していくというものだった。この研修は新人5人で輪読する形で進めていくもので、IT企業=PCに向かって黙々と…というイメージが覆されて驚いた。今年の新人は5人中3人が情報系出身であったため、自分が知っている知識をお互いに補完しあいながら進めることができた。お互いに知らないことを補完しあいながら進めていけるのは、1人の学習ではできないことであっただろう。また、今回教えるということで新人同士の話をする機会が増え、親しくなれたことは個人的にとてもよかったと思う。
ホワイトボードを使って説明中
5月には、PCでJavaのプログラミングをする実践的な研修に入った。私は大学時代にJavaやCなどの経験があったため、特に苦手意識もなくすんなりと入ることができた。とはいえ、Javaに触れるのは久しぶりであったため、懐かしいような新鮮なような不思議な気持ちだった。プログラミング自体久しぶりであったが、実際に手を動かしてみると「こうだったかな?」と記憶がよみがえってきてサクサク進めることができた。プログラミングをやっていて思うのは、自分が作ったものが動いたときは非常にうれしいし楽しいということだ。そう思ったのは自分だけではないらしく、他の新人も楽しそうにやっていたことが印象に残っている。
6月7月には、Javaの基礎も終わり、実際の開発を経験する研修に入った。今回Javaで開発を行ったのはECサイトだった。よくECサイトというとAmazonや楽天のような豪華なものを浮かべがちだが、今回私たちが作ったものは極めてシンプルなものだ。類似商品検索だとかほしい物リストだとか…そういった複雑なものは何一つない。その中で、私が担当したのは、販売業者が商品を登録する画面(裏側のロジックも含む)だった。実際の動きとしては、商品の名前や値段、説明文をDBに書き込む、というわかり易いものだった。しかし、そんなシンプルなECサイト作成でも非常に苦労したことが2つほどあった。1つは操作する画面と内部の動作をどう連携させるのかという技術面がさっぱりだったところだ。5月にやっていたJavaの基礎が、全体のうちの本のわずかだということを改めて思い知らされ、碌に理解もしていないまま先に進むのは無茶というより無謀だったのだ。もう1つは、開発の中でリーダの役割を担当したことだ。リーダといってもメンバの進捗を確認したり、意見を調整したり…といったことしか経験していないが、実際にメンバがどう考えて自分の作業を進めているのか、を考えながら自分の作業もこなしていかねばならず大変であった。大変ではあったが、自分以外の意見を聞いたり話し合ったりすることができ、自分のものの見方が変化した(若干ではあるが)のはよかったと思う。そんな大変なこともあったが、実際に動くシステムが出来上がった時にはうれしさで全部吹き飛んでしまった。一人の力ではなく、チーム全員の力で完成させることができたのは得難い経験であった。
Java研修発表にて
7月の末から8月の頭の間には、C言語の基礎研修を行った。Cの研修では、実践演習で使うLinuxの環境でプログラミングを行った。Linuxを本格的に触ったのは今回が初めてであったため、最初のうちは非常に戸惑っていた。普段マウスやタッチパネルで操作をしているため、コマンドで動かしていくLinuxはとても新鮮だった。最初はどう操作していいか分からなかったのが、今ではコマンドをバシバシ打てるようになったのは成長したといえるかもしれない。Javaをやってきたことで、基本的なプログラムの構造の理解ができていたため、全体的にサクサクと進めることができた。問題があったのは、Javaではなかったポインタの考え方くらいであった。ポインタは、ある変数のアドレス(メモリ上の位置)を格納するための変数のことを指す。簡単に言うと、変数の場所が入った箱のようなものだ。このポインタやアドレスが頭の中でごちゃごちゃになって混乱してしまうことが何回もあった。大学時代にCを挫折したのはポインタだったようなことをふと思い出したりもした。そんなCであったが、終わってみるとポインタもそれなりに使いこなせるようになっていた。
8月の頭から9月末にかけては、C言語の実践演習を行った。今回開発を行ったのはチャットシステムだった。その中で、私が担当した部分はチャットシステムのメインとなるトーク(会話)機能だった。(ついでにユーザのリストを表示する機能もプログラムだけ作成した。) チャットシステムの開発では、JavaのECサイト開発の際とは異なり、基本設計から各工程を進めていった。基本設計では、自分が何を作るのかを言葉にして、相手にわかり易く(わかるように)表現する、ということで非常に苦労した。プログラムの問題ではなく、日本語の問題だったからだ。プログラミングや試験に関しては、3ヶ月ほど(C自体は1ヶ月程度)やってきたため、どこをいじればいいか、どうやって調べたらいいかがわかっていてすんなり…とまではいかなかったが乗り越えることができた。チャットシステム全体を通して一番の問題が発生したのは、開発を終えた後の成果発表のデモの時だった。それまでは問題なく動作をしていたトーク機能が動かなくなったのである。苦労して開発をしたにも関わらず、肝心の発表の場で動かないとあっては、何のためにやってきたのかわからなかった。何故直前に確認しなかったのかと非常に悔しい思いをした。私たちの仕事は、自分だけで完結するものではなく、先にいるお客様がいてこそだということを改めて認識させられることとなった。尚、デモでトーク機能が動作しなかったのは、デモ用マシンに最新ファイルをマージし忘れるという初歩的なこと(ただし非常に重要)が原因であった。当たり前のことだが、ファイルの更新はしっかりと行おう。
全体を終えて、研修では開発の言語や技法など技術的なものから、先輩との交流やチームでの協力といった非技術的なことなど多くのことを学ぶことができた。その学んできたことを次につなげられるか、それとも殺してしまうか、それは自分次第だろう。自分自身でこの経験をどう受け止めていくか。これからは、現状に満足しない自分を目指していきたい。
システム部 中根隼人
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「もう新人とは言わせない!新人の坂口です!」
私が株式会社ジェイエスピーに入社して早半年が経とうとしている。
今、研修が終わって間もないが記憶が鮮明なうちに、このブログを通して研修期間中の出来事や自分の思った気持を、振り返らせていただきたい。
4月。ありきたりな言葉だが、期待と不安を胸に初出勤。大学時代は車、バイク通学だったので毎日電車に乗るのは高校の通学以来で、満員電車に慣れるまでに1ヶ月くらいかかった記憶がある。
正直、初出勤の記憶はほとんどないのだが、社員番号が新入社員の中で一番若いがために、色々なことを一番最初にやらなければいけないということに少し苦痛を感じていたことは覚えている。自己紹介とか自己紹介とか自己紹介とか…。
写真は、感動の入社式(?)直後に撮った写真である。
ここから半年間の研修で社会人らしい顔つきになれたのだろうか…
ジェイエスピーは新人研修に力を入れているとの事だったので、「優秀な先輩がつきっきりで教えてくれるんだろう!!」と思っていたがそうではなかった。
研修を終えて結果、程良い放置加減が自己学習意欲を刺激し、それに伴って良いチームワークができたのかなと半年経った今、感じている。
もし、先輩社員がつきっきりの研修だったとしたら自分たちで学習する意欲が生まれず、同期みんなで「分からないところを教えあう」という機会が失われ、チームメンバで切磋琢磨するということが無かっただろう。なので、今回の「チームみんなで物事を解決する」という研修は非常に有意義なものになったと実感している。
さて、肝心の研修内容だが
最初1ヶ月は参考書による学習である。
大学では物理を専攻していたが、情報系の学部でパソコン関係には若干の心得はあるつもりだった。
しかし、いざ1ページ目を開いてみると何を言っているのかよく分からない。
もう1ページめくってみる。…何を言っているのかよく分からない。
もう1ページめくってみる。…何を言っ(以下略)
そんなこんなで私たちの半年間の研修が始まっていった―――。
まず、最初の1ヶ月で使用した参考書を紹介する。
1. プログラムはなぜ動くのか
2. ネットワークはなぜつながるのか
3. コンピュータはなぜ動くのか
この3冊で、仕事をするうえで必要な基礎知識をつけるのである。
ひたすら参考書を読み、わからない単語を調べ、また読み進め…の繰り返しだったが、
3冊すべて読み終えたころにはコンピュータ、ネットワークといったものの、全体像がなんとなくだが見えてきていたと思う。
5月に入り、いよいよJava言語学習が始まる。
「わかりやすいJava入門編」という参考書を使用したのだが、
分厚い。ひたすら分厚い。重い。ひたすら重い。
そんなことをブツブツ言いつつも、参考書に習ってプログラムを組んでみると案外楽しい。
ただsysoutで出力しているだけなのに楽しい。ただ「こんにちは」と表示されているだけなのに楽しい。ただ「1+1=2」と表示されているだけなのに楽しい。
「おぉぉ、コイツ動くゾ…?!」という具合に。
終盤になるにつれて思うように問題が解けなくなり、独り言が増える日々が続いたが、
無事に参考書も終わり、いよいよ本格的に研修らしい研修(?)「ECサイト構築」だ。
まずは情報収集。用語の洗い出しから、シーケンス図とはなんぞや、JSPとはなんぞやといった具合にECサイトを構築するための情報収集。そしてチームメンバと情報共有。
こうして、新人社員の頭脳である中根さんを中心に、ECサイト構築が始まった。
入門編レベルから突然のECサイト構築だったので物を作っている実感がある半面、非常に難易度が高くチームメンバに協力してもらう場面が多々あったり、夜遅くまで残ってコーディングをしたり、レビューをしたり、「おぉぅ…、これが“SE”というものか…」と感じさせられる日が幾度かあったが、あの日があったからこそ今があると確信している。
発表では最初ということもあり、あまり納得のいく出来ではなかったが、ECサイト自体は無事成功し、このECサイト構築をきっかけにチームの団結力がグンと高まったのは間違いないだろう。
8月。最終章、C言語研修。
例によって、参考書からの学習が始まる。
実はC言語は大学時代に少し学習したものの、卒業研究の一年間はまったく触れていなかったので、かろうじて#include<stdio.h>を覚えていたくらいである。
ほぼ素人と言っても過言ではない。
C言語研修の参考書はテクニカルな問題が多く、特にポインタ・構造体では苦戦を強いられたが、このC言語研修ではJava言語研修のときに成し遂げることができなかった「チームで学習に取り組む」という課題、(Javaのときは参考書の学習が個人プレイになってしまったが、C言語ではホワイトボードを使いチーム内で教えあいながら学習した)をクリアすることができたので、非常に大きい経験値を得られたと思っている。
二週間の参考書の学習を終え、いよいよ最終課題、チャットシステム構築である。
みんなで会話をするトーク機能・一対一で会話をするナイショ機能・気に入らない人をキックする爆撃機能・ただログアウトするだけのログアウト機能とあるなかで、私は「爆撃機能」を選択した。「意地悪なことをする機能のほうが面白そう」という理由からだ。
まずは設計書からの作成。
Java言語研修では、設計書にかかわったことと言えばシーケンス図を書いた程度なので、基本設計書から書きあげるのは初めてである。
仕様を考えるのは思っていた以上に楽しく、設計から経験できたことはJavaのとき以上に「作っている」ということが実感できた。
そして、コーディングである。
サンプルをお手本に進めていくわけだが、思った以上に難しく、特にポインタ、構造体の扱いには非常に苦戦し、夜遅くまで山本リーダーに教えて貰いながら、予定より二日遅れでなんとか完成することができた。
帰りの電車の中で山本リーダーがおっしゃってくれた、「坂口が諦めたら俺も教えるのを諦める。けど坂口が諦めないなら、俺も最後まで諦めずに教える」という言葉は絶対に忘れない。
C言語発表では作ったチャットシステムお披露目のときトラブルがあったものの、C言語研修全体を通しての学んできたこと、感じたことは上手く伝えられたのかなと思っている。
長いような短いような半年間の研修が無事(?) 終わりを迎えた。この半年間を通じて私が学んだこと、感じたことは今後仕事をしていくうえでの土台となるはずだが、特に「チームワーク」という点においては強靭な土台を作れたと思っている。
1人ではなにもできないということを、良い意味でも悪い意味でも痛感した研修であったが、逆に考えるとチームで取り組めばなんでもできる、ということも感じた半年でもあった。
というような感じで、私の半年間の研修をざっとだが振りかえらせていただいた。
これからも、この研修で学んだこと感じたことを忘れずに日々精進していきたい。
システム部 坂口由祐
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以上、新人5名の感想でした。
実は、新入社員を我が子のように教育をする文化は海外にはあまりないそうです。
日本独自の文化である新人教育が本当に正しいことなのか、はたまた間違えているのかはまだ分かりません。
その答えは今回の新人が5年後、10年後に出してくれると思います。
今後の新人の活躍に期待です。
システム部
採用担当 大澤 直樹
monipet
動物病院の犬猫の見守りをサポート
病院を離れる夜間でも安心
ASSE/CORPA
センサー、IoT、ビッグデータを活用して新たな価値を創造
「できたらいいな」を「できる」に
OSGi対応 ECHONET Lite ミドルウェア
短納期HEMS開発をサポート!
GuruPlug
カードサイズ スマートサーバ
株式会社ジェイエスピー
横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
そんな中、弊社では6ヶ月という期間で新人研修を行ってきました。
何故6ヶ月としたのか。
それは、新人達にしっかりとしたエンジニアになってもらい、
そこから羽ばたいて欲しいという想いからでした。
研修内容はシステム系の専門学校が2年間かけて行うカリキュラムと同等のものです。
新人にはシステム関係の学科を専攻していた人もいれば、そうでない人もいます。
そういった中、全員でシステム構築を行うのですから、傍から見ていてもこれは大変だなと感じるシーンもありました。
しかし、彼らは全ての課題を無事に完了させることができました。
本日は、その新人の皆さんに半年を振り返って感想を記事にしてもらいました。
学生からいきなり社会人になって楽しかったこと、苦労したことなどを
余すことなく書いておりますので、どうぞご覧ください。
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「田中未樹の研修記」
文学部英文学科を卒業した私が就職した先はソフトウェア会社です。情報系の勉強は一切してこなかったので、知らない事だらけです。そんな私の新人研修が始まりました。
4月 積極的に質問する
最初の研修は「プログラムはなぜ動くのか」「コンピュータはなぜ動くのか」「ネットワークはなぜつながるのか」の計3冊の参考書を使った研修です。4名の同期と共に、ひたすら参考書を輪読しました。最初は自分の読む番が回ってくるだけでも緊張して、理解するよりも、参考書を読むことに必死になっていた気がします。徐々に読むことにも慣れてくると、今度はわからない用語がたくさんあることに気づき、絶対に予習と復習が必要であることを認識しました。予習は出社前に最寄り駅のドトールで30分、復習は休日に行いました。4月は同期のみんなにたくさん迷惑をかけてしまいました。一つの用語に関して、何回も質問してしまったこともあります。同期のみんなは私がわかるまで、嫌な顔一つせず粘り強く教えてくれました。その期待に応えるため、また私一人のせいでスケジュールを遅らせるわけにはいけないと思い、がむしゃらになっていました。
5. 6. 7月 最後まで責任を持つ
3冊の参考書が終わると次はJava研修に入りました。Java入門編という参考書を用いて、if文for文while文などJavaの基本的な文法を学習しました。この参考書には、問題が多数記載されていたのですが、最初は問題のロジックを組むことすらできなかったのです。先輩社員のアドバイスで、日本語でロジックを書いてから問題を解いてみたらどうだろうと言われ、早速実践していきました。すると徐々に、問題を読む段階でどんな構文を使おうかなど考えられるようになっていきました。Java入門編参考書を3冊終えると、次は実践編であるECサイト開発に入りました。私の担当機能は、販売業者の商品検索でした。プログラミングの際、非常に苦労した個所はSQL文です。商品検索の際ユーザがどのようなキーワードで商品を検索してくるのか未知なため、条件を入れる個所のSQL文を考えるのに苦労しました。そんな時に、助けてくれたのは同じ商品検索担当の同期でした。彼は顧客側の商品検索だったのですが、一足早くSQL文に取りかかっていたので、組み立て方を教えてもらいながら、自分のSQL文を完成させることができました。ECサイトの発表会のデモの際、自分達で先導するのではなく先輩社員の方にデモの進行をさせてしまったことが非常に反省するべき点だったと思います。自分達で完成させたECサイトを最後の最後の発表で活かせる事ができず、悔しくなり、情けなくなりました。自分達で発表を成功させるぞという思いがあれば、デモを先輩社員に任せるようなことはなかったと思います。そこには、どこかで他人任せにしてしまう自分がいました。自分で責任を持って最後までやり遂げるという気持ちが欠けていたのです。
8.9月 チームで解決する
Javaの研修が終わると続いてC言語研修が始まりました。Java同様、参考書を使っての基礎学習からチャットシステム開発をするという実践演習の流れです。C言語研修では、Javaの知識が多少あったので最初はスムーズに頭に入りました。しかしC言語特有のポインタや構造体などが出てくると、すぐには理解ができませんでした。Javaの参考書を使って学習していた時は、どうしても個人学習になりがちだったので、C言語の参考書の際は、チームで会議室を借りてホワイトボードでロジックを話し合うなど、チームで解決するという目標に向かって学習していきました。チームで問題を解決していると、メンバのプログラムを見ることができ、刺激をもらいました。チャットシステム開発では、基本設計からシステム試験まで一連の開発工程をすべて行いました。Javaの時とは違い、自分の機能を設計することから始めたので、自分の機能の概要をどう上手に日本語で記述するかというところで苦労しました。しかし、私は設計をするのが好きだという新しい発見もしました。自分でどんな機能にしようかとか、どのように画面に表示しようかとかなどを考えているうち、実際にその処理を実現できるかは置いといて、設計書を楽しみながら作成していました。
10月~ 入念に見直し、妥協しない
このように、半年間びっしりのスケジュールで勉強させていただきました。私たちは、半年間の研修で技術的なことはもちろん、先輩社員とのコミュニケーション、積極的に自ら働きかけを行うこと、チームで協力することなどたくさんの事を学ぶことができました。これから同期の中には現場に出て開発に携わったり、自社に残って仕事をするものもいます。これまでの研修は、チームみんなの支えや先輩社員のアドバイスがあったおかげで成り立っています。どこの場所で仕事をすることになっても、私たちは一つ一つの仕事や成果物に対して入念に見直し、少しの妥協も許さないようにしたいと思います。自分に与えられた場所で最大限の努力をし、100%、いや120%の力を発揮できるような社員になりたいです。
私たち5人ならきっと大丈夫。自分達の能力・可能性・言葉・判断を共に信じましょう。
システム部 田中未樹
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「研修を振り返って」
私たちシステム部の新入社員は4月から9月まで半年間研修を受けてきました。弊社の新入社員研修ではどういったことが行われてきたのか紹介させていただきます。
今年の弊社の新人研修は大きく分けて3つの構成で行われました。
1.IT用語基礎研修
2.Java言語研修
3.C言語研修
これらの研修は座学形式で講師から一方的に教えられるものではなく、システム部の新人5人全員がチームで学び、互いに教え合いながら取り組んでいくものでした。メンバ全員で工夫して考え、積極的に学ぶ姿勢、調べていく力を身に付けていくことが大切だと感じました。
4月
3構成の第1段階として、プログラム・コンピュータ・ネットワークの基礎研修を行いました。それぞれの参考書を用いて、IT知識の基礎の基礎から徹底的に学んでいきました。参考書をただ漫然と読んでいては、チームで学んでいることにならないため、段落ごとに輪読していきました。また、章ごとに1人ずつ小テストを作成し、解答していきました。わかりづらい箇所はホワイトボードを使って教え合い、工夫して学んでいきました。
5月~7月
第2段階としてJavaの基礎研修を行いました。
最初にSystem.out.println(“Hello World”);
といったプログラムを作成し、画面にHello Worldと表示されたのを見て感動したのを覚えています。といいますのも私は大学では経営学を専攻しており、プログラミングに関しては全くの素人でした。if文やfor文などの基本的な制御文も聞いたことがないような状況で入社した訳です。学び始めた頃は簡単なプログラムだったので非常に楽しかったのですが、徐々に複雑なっていくプログラムを作成する中で頭が痛い日々が続きました。しかし、ここでもチームで学んでいく姿勢は変わらず、同期や先輩方に教えてもらい、理解を深めて行くことができました。
その後、学んだJavaの知識で実際にECサイトを構築してみよう!ということで、より実践的な内容に踏み込んでいきました。ECとは電子商取引の略称で、ECサイトはネットショッピングが出来るウェブアプリケーションのことです。新人研修で作成するものなので実際に運用されているものと比べると画面も簡素なものなのですが、プログラミングを始めて1カ月も経たない私にとっては非常に高い壁でした。このECサイトは管理者、販売業者、顧客といったユーザーを想定した設計になります。私はその中で、販売業者の商品情報修正機能と削除機能を担当しました。商品情報修正機能は販売業者が登録した商品の情報、具体的には商品名、数量、価格などを変更する機能になります。削除機能は登録した商品そのものを削除する機能になります。
ECサイト開発画面(Eclipse)
作業工程に入り、詳細設計、プログラミングと作業を進めていく中で理解が進まないのにサンプルコードを参考にかろうじて機能を作成している自分がいました。そんな自分に対し、私は不安と苛立ちの気持ちでいっぱいになっていました。まるで霧の中を延々とさまよっているような状況でした。しかし、1度落ち着いて、どこがわからないのか問題を切り分けて考えることで足りない知識を明確にでき、霧を晴らしていくことができました。なかなか理解が進まない自分に対して遅くまで丁寧に教えて下さった先輩方、同期のメンバに感謝したいと思います。最後にECサイトを無事動かすことが出来て今までの苦労が報われました。
また、研修とは別ですが7月末には社内行事として大山登山を行い、鈍り気味の体を鍛えなおすことができました。大山山頂での写真です。
大山山頂にて
8月~9月
研修の第3段階として、他のメンバがC言語でチャットシステム開発に移る中、私はJavaのスペシャリストを目指すため個別に演習を通じてJavaの理解を深めていきました。この演習はJava特有のオブジェクト指向をより深く学べるような内容になっており、オブジェクト指向の概念理解に役立ちました。
その後、業務系システムでは必須となるOracle SQLの学習に入りました。まずは基本的なSQL文を学習し、蔵書テーブルを作成しました。これは図書館等で用いられているデータベースシステムの基礎となるものです。未だSQLを業務で使いこなせるレベルには達していませんが今後も自己研鑚に励み、お客様に信頼されるエンジニアになっていきたいと思います。
おわりに
半年間の研修を終え、技術的な知識だけでなくチームで物事に取り組む姿勢、お互いをよく知ることの大切さを学びました。相手をよく知るには業務以外でのコミュニケーションも重要です。弊社は非常に社内行事が盛んで、社員旅行やボーリング大会等の行事や月1回の農業体験があります。また、普段の飲み会を通じて仕事の顔とは違う先輩を知ることもできます。双方に心から通じ合えることがプロジェクトを成功に導くための鍵になると研修を終えた今感じています。
農業研修の様子
システム部 原 拓也
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「道」
私が、株式会社ジェイエスピーに入社しもう半年が経ちました。入社から現在までの出来事を振り返っていきたいと思います。
まず、入社初日に9冊の参考書が配られました。正直、こんなたくさんの参考書を勉強するのかと思いましたが、これからSE・PGになるための、必要な知識や技術を身につけていく上で重要な情報が載っています。なので「気合いを入れて取り組む・絶対に新人の中で1番になる。」という目標を持ちました。
入社2日目から1ヵ月間で、3冊の参考書を勉強しました。参考書のタイトルは、「ネットワークはなぜつながるのか」、「コンピュータはなぜ動くのか」、「プログラムはなぜ動くのか」です。コンピュータの基礎知識をつけたあと、Java言語研修に取り掛かりました。
Java言語基礎研修(基本的な文法、オブジェクト指向など)では、参考書「わかりやすいJava基礎編」を勉強しました。
Javaの基礎知識を学んだあとECサイト開発に入りました。自分が担当した機能は、顧客側の商品検索機能で、新人が担当した工程は、詳細設計(シーケンス図、Javadocのみ)、プログラミング、単体テスト、結合テストです。シーケンス図やJavadocを書くのは初めてだったので、かなり難しく、苦戦をしましたが、チームで協力しながら行った結果、無事作成できました。
しかし、プログラミング工程に入ろうとした時、問題が発生しました。それは、ECサイトを開発するための知識(JDBC、JSP、SQL文、サーブレット等)が不足していたことです。そのため、ECサイト開発にあたっての基礎知識を身につけてから、先の工程に進むことになりました。なので、先輩社員の方たちが作成してくれた練習問題を解いて、しっかり理解した上で、ECサイト開発のプログラミング工程に入りました。練習問題を理解して進められたので、プログラミング工程も順調に終了し、試験工程も期日通りに終了することができました。写真は、自分が担当した顧客側の商品検索画面です。
Java言語研修が終わり、C言語研修がスタートしました。C言語基礎研修では、参考書「明解C言語」を勉強してきました。この参考書では、基本的な文法、構造体、ポインタなどを学びました。
C言語の基礎知識を学んだあと、チャットシステム開発に入りました。新人が担当した工程は、基本設計書、機能設計書、詳細設計書、プログラミング、単体テスト、機能テスト、システムテストです。設計書を書くのは、初めてだったので、難しく、中々レビューが通りませんでしたが、チームで協力し無事に設計工程が終了しました。
ここから、夏休みの話に入ります。夏休みは、システム部の新人4人(中根君は欠席)で湘南海岸(茅ヶ崎)にバーベキューをしに行きました。久しぶりの海で気分が高まり、写真で写っている格好で海に飛び込みました。理由は言えませんが、帰りは大変でした。下記の写真は、自分と坂口君の2ショットです。
楽しい夏休みが終わってしまい、仕事がスタートしました。夏休みに入る前に設計が終わっていたので、プログラミング工程から作業が始まりました。プログラミング工程は、設計書で書いた、フローチャート、シーケンス図等を見ながら、プログラムを組んでいく工程です。プログラミング工程も無事終了し、テスト工程に入りました。
テスト工程では、初めに単体テストを行いました。単体テストでは、詳細設計書の通りに処理が進んでいるかを確認していきました。ここでは、デバッグツールのGDBを使い、ソースコードを1行1行適切な処理をしているか見ていきました。次に、機能テストでは、機能設計書で設計した通りに、ログやメッセージが表示されるかを確認しました。最後にシステムテストでは、実際のサーバ上で正常に動作するかを確認しました。テスト工程も無事に終わり、チャットシステムが完成しました。下記の写真は、自分が担当したログアウト機能です。
先輩方に助けをもらいながら、チームで努力した結果、無事にECサイト、チャットシステム両方が完成しました。チームのみんなに迷惑をかけたと思いますが、みんな優しく教えてくれ、チームがまとまった気がします。
これから現場に出ますが、先輩方の迷惑にならないよう、研修で学んだことを忘れず自分自身が成長し、後輩たちから頼られる先輩になれるように、これからも日々努力していきたいと思います。
システム部 福江翔太
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「明日に向けて」
ふと気づけばJSPに入社して半年が過ぎていた。4月の入社式で、これからどうなっていくのかとドキドキしていたのがとても懐かしく思える。そんなあっという間だった半年間に、私たち新人がどのような研修を受けてきたのか、簡単に振り返ってみようと思う。
4月、最初に行った研修は参考書を読みながらコンピュータやネットワークの基礎を勉強していくというものだった。この研修は新人5人で輪読する形で進めていくもので、IT企業=PCに向かって黙々と…というイメージが覆されて驚いた。今年の新人は5人中3人が情報系出身であったため、自分が知っている知識をお互いに補完しあいながら進めることができた。お互いに知らないことを補完しあいながら進めていけるのは、1人の学習ではできないことであっただろう。また、今回教えるということで新人同士の話をする機会が増え、親しくなれたことは個人的にとてもよかったと思う。
ホワイトボードを使って説明中
5月には、PCでJavaのプログラミングをする実践的な研修に入った。私は大学時代にJavaやCなどの経験があったため、特に苦手意識もなくすんなりと入ることができた。とはいえ、Javaに触れるのは久しぶりであったため、懐かしいような新鮮なような不思議な気持ちだった。プログラミング自体久しぶりであったが、実際に手を動かしてみると「こうだったかな?」と記憶がよみがえってきてサクサク進めることができた。プログラミングをやっていて思うのは、自分が作ったものが動いたときは非常にうれしいし楽しいということだ。そう思ったのは自分だけではないらしく、他の新人も楽しそうにやっていたことが印象に残っている。
6月7月には、Javaの基礎も終わり、実際の開発を経験する研修に入った。今回Javaで開発を行ったのはECサイトだった。よくECサイトというとAmazonや楽天のような豪華なものを浮かべがちだが、今回私たちが作ったものは極めてシンプルなものだ。類似商品検索だとかほしい物リストだとか…そういった複雑なものは何一つない。その中で、私が担当したのは、販売業者が商品を登録する画面(裏側のロジックも含む)だった。実際の動きとしては、商品の名前や値段、説明文をDBに書き込む、というわかり易いものだった。しかし、そんなシンプルなECサイト作成でも非常に苦労したことが2つほどあった。1つは操作する画面と内部の動作をどう連携させるのかという技術面がさっぱりだったところだ。5月にやっていたJavaの基礎が、全体のうちの本のわずかだということを改めて思い知らされ、碌に理解もしていないまま先に進むのは無茶というより無謀だったのだ。もう1つは、開発の中でリーダの役割を担当したことだ。リーダといってもメンバの進捗を確認したり、意見を調整したり…といったことしか経験していないが、実際にメンバがどう考えて自分の作業を進めているのか、を考えながら自分の作業もこなしていかねばならず大変であった。大変ではあったが、自分以外の意見を聞いたり話し合ったりすることができ、自分のものの見方が変化した(若干ではあるが)のはよかったと思う。そんな大変なこともあったが、実際に動くシステムが出来上がった時にはうれしさで全部吹き飛んでしまった。一人の力ではなく、チーム全員の力で完成させることができたのは得難い経験であった。
Java研修発表にて
7月の末から8月の頭の間には、C言語の基礎研修を行った。Cの研修では、実践演習で使うLinuxの環境でプログラミングを行った。Linuxを本格的に触ったのは今回が初めてであったため、最初のうちは非常に戸惑っていた。普段マウスやタッチパネルで操作をしているため、コマンドで動かしていくLinuxはとても新鮮だった。最初はどう操作していいか分からなかったのが、今ではコマンドをバシバシ打てるようになったのは成長したといえるかもしれない。Javaをやってきたことで、基本的なプログラムの構造の理解ができていたため、全体的にサクサクと進めることができた。問題があったのは、Javaではなかったポインタの考え方くらいであった。ポインタは、ある変数のアドレス(メモリ上の位置)を格納するための変数のことを指す。簡単に言うと、変数の場所が入った箱のようなものだ。このポインタやアドレスが頭の中でごちゃごちゃになって混乱してしまうことが何回もあった。大学時代にCを挫折したのはポインタだったようなことをふと思い出したりもした。そんなCであったが、終わってみるとポインタもそれなりに使いこなせるようになっていた。
8月の頭から9月末にかけては、C言語の実践演習を行った。今回開発を行ったのはチャットシステムだった。その中で、私が担当した部分はチャットシステムのメインとなるトーク(会話)機能だった。(ついでにユーザのリストを表示する機能もプログラムだけ作成した。) チャットシステムの開発では、JavaのECサイト開発の際とは異なり、基本設計から各工程を進めていった。基本設計では、自分が何を作るのかを言葉にして、相手にわかり易く(わかるように)表現する、ということで非常に苦労した。プログラムの問題ではなく、日本語の問題だったからだ。プログラミングや試験に関しては、3ヶ月ほど(C自体は1ヶ月程度)やってきたため、どこをいじればいいか、どうやって調べたらいいかがわかっていてすんなり…とまではいかなかったが乗り越えることができた。チャットシステム全体を通して一番の問題が発生したのは、開発を終えた後の成果発表のデモの時だった。それまでは問題なく動作をしていたトーク機能が動かなくなったのである。苦労して開発をしたにも関わらず、肝心の発表の場で動かないとあっては、何のためにやってきたのかわからなかった。何故直前に確認しなかったのかと非常に悔しい思いをした。私たちの仕事は、自分だけで完結するものではなく、先にいるお客様がいてこそだということを改めて認識させられることとなった。尚、デモでトーク機能が動作しなかったのは、デモ用マシンに最新ファイルをマージし忘れるという初歩的なこと(ただし非常に重要)が原因であった。当たり前のことだが、ファイルの更新はしっかりと行おう。
全体を終えて、研修では開発の言語や技法など技術的なものから、先輩との交流やチームでの協力といった非技術的なことなど多くのことを学ぶことができた。その学んできたことを次につなげられるか、それとも殺してしまうか、それは自分次第だろう。自分自身でこの経験をどう受け止めていくか。これからは、現状に満足しない自分を目指していきたい。
システム部 中根隼人
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「もう新人とは言わせない!新人の坂口です!」
私が株式会社ジェイエスピーに入社して早半年が経とうとしている。
今、研修が終わって間もないが記憶が鮮明なうちに、このブログを通して研修期間中の出来事や自分の思った気持を、振り返らせていただきたい。
4月。ありきたりな言葉だが、期待と不安を胸に初出勤。大学時代は車、バイク通学だったので毎日電車に乗るのは高校の通学以来で、満員電車に慣れるまでに1ヶ月くらいかかった記憶がある。
正直、初出勤の記憶はほとんどないのだが、社員番号が新入社員の中で一番若いがために、色々なことを一番最初にやらなければいけないということに少し苦痛を感じていたことは覚えている。自己紹介とか自己紹介とか自己紹介とか…。
写真は、感動の入社式(?)直後に撮った写真である。
ここから半年間の研修で社会人らしい顔つきになれたのだろうか…
ジェイエスピーは新人研修に力を入れているとの事だったので、「優秀な先輩がつきっきりで教えてくれるんだろう!!」と思っていたがそうではなかった。
研修を終えて結果、程良い放置加減が自己学習意欲を刺激し、それに伴って良いチームワークができたのかなと半年経った今、感じている。
もし、先輩社員がつきっきりの研修だったとしたら自分たちで学習する意欲が生まれず、同期みんなで「分からないところを教えあう」という機会が失われ、チームメンバで切磋琢磨するということが無かっただろう。なので、今回の「チームみんなで物事を解決する」という研修は非常に有意義なものになったと実感している。
さて、肝心の研修内容だが
最初1ヶ月は参考書による学習である。
大学では物理を専攻していたが、情報系の学部でパソコン関係には若干の心得はあるつもりだった。
しかし、いざ1ページ目を開いてみると何を言っているのかよく分からない。
もう1ページめくってみる。…何を言っているのかよく分からない。
もう1ページめくってみる。…何を言っ(以下略)
そんなこんなで私たちの半年間の研修が始まっていった―――。
まず、最初の1ヶ月で使用した参考書を紹介する。
1. プログラムはなぜ動くのか
2. ネットワークはなぜつながるのか
3. コンピュータはなぜ動くのか
この3冊で、仕事をするうえで必要な基礎知識をつけるのである。
ひたすら参考書を読み、わからない単語を調べ、また読み進め…の繰り返しだったが、
3冊すべて読み終えたころにはコンピュータ、ネットワークといったものの、全体像がなんとなくだが見えてきていたと思う。
5月に入り、いよいよJava言語学習が始まる。
「わかりやすいJava入門編」という参考書を使用したのだが、
分厚い。ひたすら分厚い。重い。ひたすら重い。
そんなことをブツブツ言いつつも、参考書に習ってプログラムを組んでみると案外楽しい。
ただsysoutで出力しているだけなのに楽しい。ただ「こんにちは」と表示されているだけなのに楽しい。ただ「1+1=2」と表示されているだけなのに楽しい。
「おぉぉ、コイツ動くゾ…?!」という具合に。
終盤になるにつれて思うように問題が解けなくなり、独り言が増える日々が続いたが、
無事に参考書も終わり、いよいよ本格的に研修らしい研修(?)「ECサイト構築」だ。
まずは情報収集。用語の洗い出しから、シーケンス図とはなんぞや、JSPとはなんぞやといった具合にECサイトを構築するための情報収集。そしてチームメンバと情報共有。
こうして、新人社員の頭脳である中根さんを中心に、ECサイト構築が始まった。
入門編レベルから突然のECサイト構築だったので物を作っている実感がある半面、非常に難易度が高くチームメンバに協力してもらう場面が多々あったり、夜遅くまで残ってコーディングをしたり、レビューをしたり、「おぉぅ…、これが“SE”というものか…」と感じさせられる日が幾度かあったが、あの日があったからこそ今があると確信している。
発表では最初ということもあり、あまり納得のいく出来ではなかったが、ECサイト自体は無事成功し、このECサイト構築をきっかけにチームの団結力がグンと高まったのは間違いないだろう。
8月。最終章、C言語研修。
例によって、参考書からの学習が始まる。
実はC言語は大学時代に少し学習したものの、卒業研究の一年間はまったく触れていなかったので、かろうじて#include<stdio.h>を覚えていたくらいである。
ほぼ素人と言っても過言ではない。
C言語研修の参考書はテクニカルな問題が多く、特にポインタ・構造体では苦戦を強いられたが、このC言語研修ではJava言語研修のときに成し遂げることができなかった「チームで学習に取り組む」という課題、(Javaのときは参考書の学習が個人プレイになってしまったが、C言語ではホワイトボードを使いチーム内で教えあいながら学習した)をクリアすることができたので、非常に大きい経験値を得られたと思っている。
二週間の参考書の学習を終え、いよいよ最終課題、チャットシステム構築である。
みんなで会話をするトーク機能・一対一で会話をするナイショ機能・気に入らない人をキックする爆撃機能・ただログアウトするだけのログアウト機能とあるなかで、私は「爆撃機能」を選択した。「意地悪なことをする機能のほうが面白そう」という理由からだ。
まずは設計書からの作成。
Java言語研修では、設計書にかかわったことと言えばシーケンス図を書いた程度なので、基本設計書から書きあげるのは初めてである。
仕様を考えるのは思っていた以上に楽しく、設計から経験できたことはJavaのとき以上に「作っている」ということが実感できた。
そして、コーディングである。
サンプルをお手本に進めていくわけだが、思った以上に難しく、特にポインタ、構造体の扱いには非常に苦戦し、夜遅くまで山本リーダーに教えて貰いながら、予定より二日遅れでなんとか完成することができた。
帰りの電車の中で山本リーダーがおっしゃってくれた、「坂口が諦めたら俺も教えるのを諦める。けど坂口が諦めないなら、俺も最後まで諦めずに教える」という言葉は絶対に忘れない。
C言語発表では作ったチャットシステムお披露目のときトラブルがあったものの、C言語研修全体を通しての学んできたこと、感じたことは上手く伝えられたのかなと思っている。
長いような短いような半年間の研修が無事(?) 終わりを迎えた。この半年間を通じて私が学んだこと、感じたことは今後仕事をしていくうえでの土台となるはずだが、特に「チームワーク」という点においては強靭な土台を作れたと思っている。
1人ではなにもできないということを、良い意味でも悪い意味でも痛感した研修であったが、逆に考えるとチームで取り組めばなんでもできる、ということも感じた半年でもあった。
というような感じで、私の半年間の研修をざっとだが振りかえらせていただいた。
これからも、この研修で学んだこと感じたことを忘れずに日々精進していきたい。
システム部 坂口由祐
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以上、新人5名の感想でした。
実は、新入社員を我が子のように教育をする文化は海外にはあまりないそうです。
日本独自の文化である新人教育が本当に正しいことなのか、はたまた間違えているのかはまだ分かりません。
その答えは今回の新人が5年後、10年後に出してくれると思います。
今後の新人の活躍に期待です。
システム部
採用担当 大澤 直樹
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株式会社ジェイエスピー
横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業