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レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語

2005年05月01日 | 映画レビュー
「どんな不幸もふっとばせ 智恵と勇気の三姉妹物語」

全米で大ベストセラーとなった原作を、「シティ・オブ・エンジェル」のブラッド・シルバーリング監督が映画化。本年度アカデミー賞で最優秀メイクアップ賞を受賞した”世にも不幸せな”お話です。

ボードレール3姉弟妹に不幸な報せが届く。火事で両親が亡くなったというのだ。悲しみにくれる3人は、遠縁の親戚であるオラフ伯爵(ジム・キャリー)のもとに預けられることに。だが、伯爵は莫大な遺産を狙う悪党だったのだ。長女ヴァイオレットは天才発明家。長男クラウスは本の虫で読んだ本については全て暗記している。次女は何でも噛むのが大好き。そんな3人が、執拗に追いかけてくる伯爵に知恵と勇気で立ち向かう!

「グリンチ」のようなジム・キャリーの七変化を楽しむことも出来る映画ですが、とにかく映像が美しい作品です。おとぎ話のようなファンタジー作品なので、ちょっと子供向けな感じは否めませんが。3姉弟妹がとても魅力的で、次々と起こる不幸な出来事に勇敢に立ち向かう姿は痛快です。雰囲気的に物凄くティム・バートンな匂いが感じられたけど、バートンは越えられていないかな。この手のダークファンタジーは、バートンの得意とするところ。むしろ、彼が映画化して、音楽をダニー・エルフマン(本作はトーマス・ニューマン)が担当すれば、かなり注目度アップだったかもしれない。

ま、いずれにしろ全米で大ヒットしたので、続編製作もありえますな。まだまだ原作はあるみたいだしね。

メリル・ストリープがまたまた怪演しております。「クライシス・オブ・アメリカ」で恐怖の洗脳ママを演じた後が、これなのかい。一体どうしたんだ、メリル~

ちなみに、エンドクレジットで流れる紙絵風の映像は、なかなかの出来。すぐにお席を立たぬように。


独断評価:★★★☆

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