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阿修羅城の瞳

2005年03月29日 | 映画レビュー
「恋をすると鬼になる ---- 超えてはいけない愛の結界。」

劇団☆新幹線の同名舞台劇を、「壬生義士伝」の滝田洋二郎監督が映画化。市川染五郎、宮沢りえ、渡部篤郎、樋口可南子などなど、かなりの豪華共演です。

まず見る前から不安だったのが、監督が滝田洋二郎ってところ。前作の「陰陽寺2」で清明を女装させて観客をのけぞらせた監督の次回作・・・やっぱ不安になるよね。でも、今回はそれほど悪くはなかったと思います。見るべき部分も多く、人によっては、最高に楽しめる作品かもしれない。正直なところ、僕はこのSF時代劇にちょっと乗れなかったけど・・・

とにもかくにも、この映画は宮沢りえに尽きます。その役者魂に驚かされっぱなし!既に大女優の風格さえ漂わせ始めた宮沢が、一部の者にとってある意味萌えなコスプレ女王様風の衣装に身を包み、我々の口をあんぐりさせる。いや、呆れるのではなく、既に輝かしい芸歴を持つ彼女の凄さを再認識させられたという感じ。かなりオーバーアクトな染五郎の演技は、舞台劇を意識したものでしょう。映画の前半、舞台上で再会する二人の掛け合いが最高だ。妙に色気を放つ二人のオーラが作品全体を覆っていて何とも奇妙な味わいです。ただ、舞台版を見ていないと十分楽しめないかもしれない。エピソードが分散化していてまとまりがなく、後半になると息切れ感がありました。VFXはさすがにチープ感は薄れてきたかな。「ローレライ」もそうだったけど、日本映画の特撮もハリウッド映画に見劣りしないレベルに近づいてきていると思います。

とにもかくにも、宮沢りえは凄いです(しつこい)。僕は清兵衛や伊右衛門な彼女が一番好きだけどね。 


独断評価:★★★

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