映画史上、最も心揺さぶられる愛の映画
アメリカ西部で20年に及ぶ男同士の愛を描いた秀作ドラマ。ゴールデン・グローブ賞ほか、数々の映画賞に輝く話題作。主演は「ブラザーズ・グリム」のヒース・レジャーと「デイ・アフター・トゥモロー」のジェイク・ギレンホール。監督は「グリーン・ディスティニー」「ハルク」のアン・リー。
真正面から同性愛を描いた映画として激しいゲイ・バッシングを受け、いまだに世界中で物議を醸している作品です。オスカー作品賞を取れなかったのも、保守的なアカデミー会員がデリケートなテーマに拒否反応を示した結果と言えそう(映画の質で言えば、「クラッシュ」の方が上だったと思うけどね)。アン・リー監督がオスカー監督賞を受賞したにも関わらず、同性愛にシビアな中国では上映禁止となっているそうです。その他、この映画に関する話題は後を絶たず、いまだに問題作としてニュースを賑わせている状況。エログロ映画ならともかく、この映画に関して言えば、不当な扱いを受けているとしか思えない。観れば、本作の本質は、全く別のとこにあることがわかるはずなんだけどなぁ。
同性愛者を描いた作品ではあるけど、単なるゲイ映画ではなく、純粋に人を愛することの素晴らしさ、自分に正直に生きることの難しさを古典的なラブストーリーの形で描いた作品です。どこにでもある恋愛映画のパターンに、ちょっと異質な要素を盛り込んだにすぎない。騒ぐほどの映画ではないというのが、正直な感想かな。
20年に及ぶ恋愛模様が淡々と語られる内容。年月の経過をイニスの娘の成長とともに自然に描いているし、時々挿入される美しいブロークバック・マウンテンの風景もとても印象的です。役者の演技も素晴らしく、特にイニスを演じたヒース・レジャーの抑えた演技がいい。イニスの妻アルマを演じたミシェル・ウィリアムズ(実生活でもヒースの奥様)も好演しています。
切なく胸を締め付けられるようなイニスの最後のセリフに、アン・リー監督が言いたかった全てが集約されているように思います。
この映画、日本ではいまいちヒットしていないんだとか。同性愛に対する偏見や嫌悪感もあるのだろうけど、宣伝が悪かったような気がします。お得意の「純愛もの」として売れば、もっと集客できたんじゃないかな。
独断評価:★★★★
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今日は かもめ食堂をみてきました
(かもめ食堂に
コメントいれさせていただきました)
同性愛という難しい内容ですが
どんな風に描かれているか
早く観てみたい!
これからも
もっと 映画批評してくださいね!
参考にさせていただきます。
ぜひ観てみてくださいね!
「かもめ食堂」、面白いですよね。
あの独特のまったりモードがステキです。
ずっと観ていたい気分になりますね。