シネマティックかふぇ

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シン・シティ

2005年09月29日 | 映画レビュー
「この街では、愛さえも闘い」




グラフィックノベルの鬼才フランク・ミラーの代表作を、「スパイキッズ」のロバート・ロドリゲス監督が超豪華キャストで映像化。

今までにない映像表現と構成で、全編がとにかくクールでカッコいい。モノクロ映像を基調にしつつ、所々に鮮やかな色を付ける「カラー・オブ・ハート」な演出もクールだし、マンガチックでハードボイルドな語り口もまたクール。最高です。こういう映画を待ってました!人を選ぶ映画ではあるけどね。

ほぼ全編に渡ってCG合成が行われている為、セットもないに等しく、俳優同士もほとんど顔を合わせることがなかったんだとか。なのに大作感があるのは、監督の手腕によるところが大きい。常に低予算で撮り続ける監督の姿勢は、見習うべきだね。

エピソード1は、ミッキー・ローク扮するマーブが主役の壮絶な復讐劇。”フロド”が不気味です。エピソード2は、クライブ・オーウェン扮するドワイトが主役。娼婦たちとギャングが入り乱れる大バトルが展開。デボン青木が強烈です。そしてエピソード3は、渋さ全開で好演するブルース・ウィリスとジェシカ・アルバが共演する愛と復讐のドラマ。

まるで3本の映画を観ているような濃密な2時間。マジで痺れます。ただ、ホラー映画並みに生々しい残酷描写が連発するのでご注意を。

嬉しいことに、既に続編製作が進行中。ドワイトが活躍するエピソードが描かれるんだとか。来年公開予定。


独断評価:★★★★★

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