いっぷく亭

ジョウカンおじさんの独り言。
話題になった事を時期遅れで書いて行きたいと思います。
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占い・2、易と街の占い

2005年06月14日 | Weblog
私は所謂街の占い易者ですが、本来の易は街の占い師ではありません。
古来中国では君主の学問でした、易の開祖は伏儀(ふっぎ)と言う伝説上の王様です、それから周の文王を経て孔子で完成したと言われています。
その為この系統の易の事を「周易」と呼びます。
以降唐、宋時代、儒学者が易の解釈を発展させた為かなり儒教くささがあります。
要するに君子の学問だと言うことです、一般庶民には遠い世界です。
「易経」という代表的なテキストがありますが殆んど庶民の生活とは懸け離れた内容です。
解釈も儒教的で現代の庶民の立身出世や恋愛、不倫など取り上げられるはずもありません。
これが日本では安部清明が始めとのことでもっぱら宮中の貴族の中で利用されていました、戦国時代では武田信玄の「天沢履」などの逸話があります。
江戸時代になって初めて一般庶民に広まって大変流行しました。
易占の方法も本筮法、略筮法、さいころ・・等いろいろな方法が確立しました。
占う対象も庶民の生活のあらゆる方面に広がりました。
その流れが今の街の易者の流れです。
したがって易者さんの中には天下国家専門の易者も居る訳です。
色々な流派がありますが根本的にはその易者独自の易の解釈を創り上げるしかないのです。