Josephcunlife107の日記

ロンドン(カナダ)生活、IVEY BUSINESS SCHOOLの日常。

Click

2006年08月30日 | 映画
タイトル: Click
監督: Frank Coraci
主演: Adam Sandler

 ストーリー:アダム・シンドラー演じる仕事中毒の建築家は、職業を優先するあまり家族をおろそかにしがちであった。彼はある日、テレビのリモコンの早送り、一時停止、音量調節といった機能を日常生活の中で果たす万能リモコンを手に入れる。リモコンは、ポイントを合わせてクリックするだけという手軽な代物であった。仕事に差し障りのある、家族との時間や妻との喧嘩、交通渋滞といった厄介な時間をリモコンで早送りすることによって、快適な生活と仕事の成果という果実を手に入れることとなる。ところが、リモコンがこうした厄介な事柄を記憶し、自然と時間を早送りするようになると、彼は初めて家族の大切さに気付くのである。
 
 アダム・シンドラーお決まりコメディー映画。現実世界の時間を止めたり、早めたりできる万能リモコンという設定は余りにも非現実的過ぎるものの、そのくだらなさが意外と面白かったりする。コメディー映画だけあって、犬の行動や子供の言動等々、映画の随所に笑えるシーンが織り込まれているのが楽しい。同時に、家族愛に満ちた部分を入れているものだから、アメリカ人の好きな典型的なコメディー映画に出来上がっている。

 僕個人としては、映画自体は特筆する部分は無いとは思うけれど、週末に家族や彼女と見たりしたら凄く良い映画かなと思う。僕らが忘れている身近な家族・彼女の存在やその大切さを再認識させてくれるのではないだろうか。映画館で笑いながら見てはいたものの、少なくとも僕には遠く離れて暮らす家族を思い起こさせてくれる映画となった。


徳島旅行Ⅰ‐Viva 徳島 2006 - 

2006年08月26日 | 
 時計は丁度8時45分を回ったところだった。普段ならビジネスマンで賑わうであろう早朝の羽田空港は、週末ということもあって人影も疎らだった。そうではなく、もしかするとここがスカイマークエアラインズの搭乗手続き受付の前だからかもしれない。少し気になったので、2005年度の主要3社の国内線の利用率を調べてみた。

JAL: 64.0%
ANA: 63.7%
Skymark: 56.2%

 2005年度実績では、幾分JALの利用率がANAを上回ったものの、今年に入るとANAが63%台を保っているのに対して、JALでは60%近くまで低迷している。昨今の業績悪化や増資の必要性の一端をこの辺りの数字から見て取ることができる。SKYMARKのそれは、他社と比べて7-8%低い。路線数が少ない上に、利用率も少ないのだから、受付が混雑していないのも仕方のないことである。

 待ち合わせの時間になったものの一向に誰も現れる様子が無いので、携帯を鳴らすことにした。すると丁度着信があった。Sからだった。

僕:おはよう。着いた?
S:おう。目の前の喫茶店でコーヒーを飲んでいる。Aは?
僕:未だ来ていない。
S:じゃあ、コーヒーを飲み終わってから行く。

 Sはどうやら随分前に空港には着いていたようだ。早めに来てコーヒーを飲んでいるというのはなんともSらしい。前回ひどい目にあったから、今回は早めに来たのだろうか。Sの電話を切った直後にAから連絡が入った。今空港に着いたので、5分で来るとのこと。どうやら今回は、悪戯なトラブルを避けられそうである。Sがカウンターまで来たので、二人でAを待っていると、白と黒のタンクトップを重ね着して大胆な服装に身を包んだAが、満を持して登場した。大胆というとりも、セクシーと形容した方がいいであろう、モノクロのコントラストを帯びた、夏真っ盛りのタンクトップのAには、夜の帝王に相応しい王者の風格が漂っていた。Aは基本的におしゃれで、服装は似合っている。しかし、ある意味で期待を裏切らなかったAの姿に対するSの反応は、半分含み笑いをしているものの冷静だった

S:おまえ...インパクトあるな。
A:そう。あっはははは。

そこには、やはりいつもの光景が広がっていた。僕らには、久しぶりに会うということは余り関係ないようである。

 恒例となった僕らの旅行は、今年で3年目を迎える。一昨年が新潟、去年が京都そして、今年は徳島である。移動手段は、レンタカー→新幹線+レンタカー→飛行機+レンタカーと年々進化を遂げてきた。来年はいよいよ海外進出を計画中である。出発の時間が迫っていたこともあり、搭乗手続きを済ませると出発ゲートへと向かった。

Back in London

2006年08月23日 | カナダ
 2ヶ月半振りにロンドンへ戻ってきた。緑溢れる町並み、高い太陽、抜けるような青空は、なんとも清々しい。北米を襲った熱波は先週姿を消した模様で、朝夕は長袖が必要となるくらいに気温が下がってしまう。日中は未だに日差しがきついものの、さながら秋の気配といったところである。東京のあの暑さと湿気はいったいなんだったのだろう。
 こうした過ごしやすい夏の気候だけでなく、眼下に広がる森やムダに広い土地からは、北米の生活面におけるゆとりを実感する。狭い日本に住み、東京の満員電車に揺られて、オフィスに缶詰になるこの夏の生活がどこか無機的に感じられる。それでも、僕はあの忙しい日本が好きではあるのだが。
 29歳という年齢にも関わらず、学生として、カナダと日本の生活を同時に送ることができる今の僕の環境というのは、凄く恵まれていると思う。僕は、この夏日本で暮らしている中で、こういう僕のわがままを支えてくれている両親に改めて感謝してしまった。
 社会人を経験してからキャリアを変える為に学生に戻るということは、北米ではごく一般的な選択である。人材の流動性の高さと離職をネガティブに捉えないことが背景にあるようだ。又、修士以上の学歴が出世の必須条件となりつつあることも、こうした傾向を促進させているようである。学歴社会は世界的な傾向のようで、香港でも同様な傾向が見られるそうだ。振り返って日本では、こうした動きはまだまだ遅れていて、学生に戻るとというのはまだまだネガティブなのかなと思う。
 いずれにしても、残り一年となった、ある意味で贅沢ロンドンでの田舎暮らしを充実させていきたいと実感する今日この頃でなのであった。