先日、THE GLOBE AND MAIL(カナダのナショナルニュースペーパーの一つ。一日当たりの新聞発行部数は400,000部。)の一面に "Mona Lisa had just given birth, research on masterpiece reveals"という記事が掲載されていた。
これまで様々な憶測があったモナリザの微笑みは、出産直後の母としての喜びを表現しているそうだ。映画ダヴィンチ・コードの影響もあって大々的に取り上げられているようであった。
記事によるとカナダとフランスの科学者チームは、カナダの赤外線技術や3Dを用いてモナリザの絵に塗られている何層にも渡る絵の具を分析した。するとモナリザの着衣が、当時妊娠中か子供を生んだ直後に着られる服であることが判明した。
記録によれば、モナリザのモデルの女性は、モデルを始めた1500年初期には未だ妊娠していなかったそうだ。それ故、絵画は彼女の3番目の子供の誕生を祝って製作されていたそうである。
因みにこの微笑みの対象である子供は男の子で、絵画が製作される前に既に生まれていたそうである。ここまで断定しているものの、記事の中にはPerhaps(多分)という言葉が用いられていた。確率は高いもののこれから違った意見が出てくる可能性も否定できないようである。又、一つの謎は解けたものの、ダヴィンチががどのように絵画を描いたのかはまだまだ不明なままだそうだ。
今回の記事を読んでいてカナダ人の愛国心の強さを垣間見てしまった気がする。というのも、カナダの調査チームの発見やカナダの技術という部分が妙に記事の中で強調されていたように感じた。カナダ人は意外と愛国心の強い人種で、カナダ国旗を車や鞄等、至る所につけていたりする。日本人も良い意味で見習うべきところなのかもしれない。
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http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20060928-96339.html
http://www.theglobeandmail.com/servlet/story/LAC.20060927.MONALISA27/TPStory/Front