Josephcunlife107の日記

ロンドン(カナダ)生活、IVEY BUSINESS SCHOOLの日常。

松坂 in Toronto

2007年04月19日 | カナダ
 松坂が登板するということで、Toronto Blue JaysとBoston Red Soxの試合を観に行ってきました。球場に入って先ず驚いたのが、観客の多さ。火曜日の夜のゲームにも関わらず、スタジアムは、3階席までお客さんで埋めつくされていた。

 北米4大スポーツといえば、アメリカンフットボール(NFL)、バスケットボール(NBA)、アイスホッケー(NHL)、 ベースボール(MLB)ですが、カナダにはこの中で唯一、アメリカンフットボールのチームがありません。それでも、カナダのベースボール人気というのは、アメリカンフットボールのそれに劣っているのが現状です。まあ、アイスホッケー以外のスポーツへの注目度は、50歩100歩といえなくもないのですが。カナダ人の楽しみといえば、モルソンやブルーといったカナディアンビールを飲みながら、アイスホッケーを観戦することです。こういう光景を見ると、アメリカコンプレックス満載のカナダ人のアイデンティティというものに触れるているような気がして、少なからず共感したりするものです。
 
 そういうことで、野球場が満員になるということには、少なからず違和感を覚えた訳です。この日は多くの日本人が来場していたこともあり、僕は一瞬”松坂効果か”と考えてしまったわけですが、そんな訳はありませんでした。実は、この日はある種のサービスデイのようで、チケットが通常価格の10%-90%程度で売られていました。席にも拠りますが、安いものになると、$22(2,200円)のチケットが、$2(200円)といった具合で、観客が多いことにも大いに納得してしまいました。(実際のチケット価格は、この他に手数料が$5-10程掛かります。)

 さはさりながら、他にも幾つか要因が挙げられると思われます。

①トロントブルージェイスが強いこと:今年のトロントは、現在、地区争いをしており、あのニューヨークヤンキースよりも上位に居ます。テレビの視聴者数も例年よりも多いとのことで、強いチームはお客さんを呼べるという普遍の原則でしょうか。

②メープルリーフスプレイオフを逃す:トロンニアンにとってのアイスホッケーシーズンは、リーフスがプレーオフを逃したことで、終わってしまいました。今季は、プレイオフに進出したカナダのチームも3チームしかありません。それ故、他のスポーツに目が向きやすいといえるかもしれません。

 さて、肝心の松坂ですが、4回以外はほぼ完璧な内容だったと思います。ブルージェイスの打者は、前に飛ばすのがやっとという感じでした。メジャーリーガーから、ばったばったと三振を取る松坂の姿は、同じ日本人として誇らしい限りです。惜しむらくは、フォアボールもそうですが、4回の味方の稚拙な守備でしょうか。ぼてぼての3塁内野安打とセンター前のヒットは、共にエラーといっても過言ではないと思います。ゴロについては、もう少しダッシュしていれば確実にアウトだし、センター前ヒットは、ショートゴロ併殺が十分可能でした。

 それにしても、最近のメジャーリーグはパワー中心になりつつあるような気がしてなりません。スポーツの醍醐味である”スピード”が感じられなくなりつつあるります。力と力の勝負もいいですが、僕は、盗塁や送りバントというのも野球の醍醐味だと考えます。だからこそ、体の小さい日本人の活躍がより響くのかもしれません。