SYDNEY・・・狂った街

さて、シドニーに来て一ヶ月以上経ってしもうた。
ローカルの仕事を探し回っていたが、結局どこも雇ってくれんかった。
だから妥協してジャパレスでウエイターの仕事を始めた。
・・・金が尽きたんですよ！！

ばってん、ジャパレスといっても、スタッフも客も
ほとんど日本人じゃなかとで、一応英語環境ではあるけん、
まあええやら。

アレや、実は、レストラン系初めてなんで色々めんどくさいんやが、
まあ、ワリと楽しんでやっている。

接客業なんて絶対無理やと思っていた。
だって俺、作り笑いできなっすから。
もし仕事中にチンピラ共に絡まれたら、きっと熱々の鍋焼きうどんを
パイ投げの要領でぶちかますだろう。

そう、俺の働いているレストランは結構高級で、
裕福な人たちしか訪れない。
だから、民度の低い愚貧民のチンピラは近づけない。
残念ながらこの辺にはそんな貧民が多いんだ。

実際、裕福な人たちは心に余裕があるので対応がとてもすばらしい。
俺の稚拙な英語でもキレずにニコニコ笑ってThank Youと言ってくれる。
そういう対応されると、アウトローの俺もついつい笑顔になってしまう。
・・・らしくないな。

これからシドニーは冬将軍到来じゃけん身動きとれへんから、
冬の間はこっちで仕事しながら細々と暮らすわ。
まあ、それも悪くない。

ばってん、そんな生活も、俺が鍋焼きうどんをぶちまけたら
全て終わるんだなぁ。
だってアレの殺傷能力はAクラスですよ。ナッパも倒せるよ。
子供が突進してきたときはホンマにアワワアワワでしたよ。恐ろしか。
これから寒くなるけん、鍋焼きうどんの需要が高くなるから要注意や。