季節外れの大雨に緊急避難所を探す。
カツオ老人は雨が嫌いではなかった。
なかなか風情があって、たまには雨もいい。
番傘を開き、街を歩いていると傘を持っていない人たちが走り過ぎて行くのが目に付く。
番傘を打つ雨の音と下駄の音が湿った空気に良く馴染んで心地よい。
雨のせいか、給料日の関係か、通り過ぎに見ている店がいつも以上に混んでいる。
「これではあそこは満杯だろう」
と、よく行く立ち飲み屋を思い浮かべる。
少し考えてみて歩き出す。行き先は昔通った居酒屋だ。ここの売りはトイレが風呂場のようになっている。
近くにくると、焼き鳥の良い香りが雨の中を漂って来た。
この店の入口はいつも開いている。
入口に面した焼き場から昇る焼き鳥の煙は通行人の足を止めるには充分過ぎる程だ。足が止まった所に入口が開いてるので、つい入ってしまうのは酒飲みの悪い癖か。
まるでゴキブリホ○ホイのように吸い寄せられる。いや、むしろ女の秘部の甘い香りに吸い寄せられる感じに近いかもしれない。
カツオ老人は周りをゆっくりと、そしておもむろに見渡した。
やはり緊急避難組が多いようである。
こんなに混んでいるのは珍しい。
カツオ老人がドリンクの注文を告げようとおもむろに手を上げると、いつもの不思議系なんとも言えないTシャツを着てる推定年齢34歳のおさげが似合わない小さい娘っぽいが娘じゃない、ひょっとしたら中国人かもしれないけど日本語が上手だからよくわからない、感情の起伏が激しいが多分今日は機嫌良さそうな店員が注文を取りに来た。
カツオ老人の注文は決まっている。
飲み物はホッピーだ。
アテは本日のお薦めと書いてあるイワシ刺。
しばらくすると、おじさんのようなおばさんがホッピーを運んで来た。
一度も笑顔を見たことがない。苦労が耐えないのだろう。
ちょっと自分で書いてて笑ってしまった。
カツオ老人はゴクリと運ばれてきたホッピーを飲み干した。
・・・・
おしまい。
もう疲れた。
希望があれば連載します。
川端○成を呼んでたのでこんな文体です。
じゃあさよなら
途中で止めちゃうなんて(笑)
連載してください。
川端氏でなくても、中●らもでもやって。
そういや中華惣菜のお姉さんが出てきませんね。