タガログ語を話す国

約20年前にフィリピンへ移住を夢見て始めましたが
現在は長期旅行をするスタイルにシフトしました

証拠隠滅

2007-06-26 | ニュース斜め読み
23日にマニラで原科さんがサイレンサーで射殺された事件。

犯行に使われた銃は、
担当した警察官が皆で素手で触ったそうで、
指紋採取は不可能になっちゃったらしいです。

8人くらいの警察官が代わる代わる触ったんですって。

アメリカのTV映画のCSI科学捜査班なんか見ていると、
それでも、なんとか採取できそうなものなのですが、
本当に手がかりは掴めないのでしょうか。

フィリピン国家警察長官が、
「捜査の手掛かりとなる物証は、
適切に扱わないとダメじゃない」
と叱ってはいますが。

証拠物を素手で回し持ちするほど、
本当にフィリピンの警察官は揃いも揃って、
無能で役立たずの上にマヌケなのでしょうか。

この長官の発言は、
もう銃は証拠物にならないと印象付けただけ・・・
と勘ぐるのはJJだけですかね。

事件発生時には近くで警察官が見ていたというし、
それでも応戦はしていないようで、
犯人を本当に捕らえようとはしていないような。

みなさんのブログのでは、
日本人の雇ったプロの仕業じゃないか?
って予測されているようですが、
そうなると警察の皆が協力して、
証拠隠滅をしていると・・・

皆さんの推理はいかがですか。




フィリピンパブの勝ち組

2007-06-23 | こちらの話
また2ヶ月ほど間を開けて、
行きつけのお店に行ってみました。

前回の店内の感想を、
タレントさんからアルバイトに代って、
中学校のPTAのお母さんか、
それ以上の顔ぶれが並んでいたと話しました。

ひょっとすると私以上の年配者いて、
昼間に会ったら二度と来ないだろうなって思いました。

たぶんタレントさんが来日できなくなったので、
新宿や上野でアルバイトをしていた人たちを、
かき集めてきて埋め合わせたんでしょう。

ここの料金は他店と比べて、ちょっと高めです。
それでもタレントさんは結構ツブぞろいで、
高いなりに楽しめる店と評判だったんです。

そのうえドリンク制がないので、
飲ませろ攻撃を受けて詰らない時間を潰したり、
重苦しい雰囲気になる心配がありませんでした。

それが女性達の美人度は格段に下がりましたし、
店が長年培ってきたタレントの質も、
一気にどこかへ消し飛んでしまったし、
上がったのは年齢だけという状態です。

しかもアルバイトのためなのか、
ちゃっかりドリンク制が敷かれていて、
隣に着くや否や「ワインが飲みたい」とのたまう次第です。

それでも高い料金設定は変わりませんから、
客が損をして客が我慢するシステムになっちゃったんです。

元タレントさんの数人はお客さんと結婚していて、
わりと近くに住んでいる筈なのですが、
お店がそっとしてあげているのか、
みんなが真面目に夜の仕事から身を引いたのか、
一人もアルバイトとして戻って来ていません。


ところが昨日行ってみたら女性達の顔ぶれが、
中学校のPTAから幼稚園のPTAになっていました。
つまり、OKゾーンまで年齢が下がっていました。

実は中学校のPTA時代のときにも、
中にファーストタイムの子が1~2人混ざっていました。

今回もファーストタイムの子が居ましたが、
それがタレントさんとアルバイトの差が、
よく判別できないぐらいに近づいています。

さすがに優良店(?)です。
アルバイトでも吟味して雇えるようになったんですね。

しかも店長がそっと教えてくれました。
「数週間後には、まとまったの数のタレントを呼び寄せますから!」

タレントさん達への入国規制が緩和されてきているのでしょうか。
それともやはりこの店はフィリピンパブの勝ち組?

自給自足物語

2007-06-16 | テレビに見るフィリピン
6月10日の日曜日に、
テレビ東京の 「2007春 自給自足物語 理想郷!
大自然に生きる家族」をみました。

何組かの自給生活者が紹介されるのですが、
新聞のテレビ欄には、
「牧師とフィリピン人妻が志す本当の豊かさ」
なんてトップに書いてあるのに、
実際の放送時間は2時間番組の終わりのほうでした。

きっと、ボクシングのメインイベントみたいな、
特別な扱い方をされたのでしょうね。



鹿児島県出水市の山中に住んでいる、
菅原さん(63)と奥さんのマクダレナさん(54)を訪ねたのは、
和製バクラのKABAちゃんです。

フィリピンパブのタレントさんは、
3ヶ月も日本に居るとある程度日本語を話せるようになりますが、
奥さんの話す言葉は英語が主でした。
こちらの日本語は理解できるようでしたけれどもね。

菅原さん日本キリスト団の牧師で、
19年前に2年間フィリピンに宣教師として派遣され
世界の底辺とも言える人々の生活をみて、
その人々と共に生きる牧師でなければならない!
と悟ったんだそうです。

そんな頃、歯科医師として働き、
また貧しい子供たちの支援活動をしていた、
奥さんと出会いました。

意気投合し二人はやがて結婚。
その後日本へ戻って友人から譲り受けた山中を開墾して、
国際的自給自足の生活が始まりました。

山中に建てた手作りハウスは、
見た目もフィリピンのそれによく似ています。
でも家の中はフィリピン以上に酷かったですね。

もし、誰も居ない時に偶然に足を踏み入れたら、
浮浪者が勝手に掘っ立て小屋を立てて、
ゴミを持ち込んだって言う感じです。

でも質素なトタン板の屋根の上には、
ソーラーパネルが設置してあり、
貰ってきた中古の船舶用バッテリーに充電されるんですって。
こんな電気でも、ろうそくと比べたら全然明るいそうです。
もちろん冷蔵庫なんてありません。

電気が来ていないし当然のように水道も引かれていません。
週に2回、軽自動車で5分下って行ったところにある、
地元のみかん農家が山水を貯め、
農業用水として使っている物を譲り受けて、
そこから水を500リットルタンクに汲んできて、
自家製のろ過器で生活用水を作ります。

ろ過器から自宅までの水道管も落差を利用した自家製ですが、
台所から出る水は不自由しない程度に出ていました。
ここの台所、器具も充分揃っていましたし、
この家の中では一番綺麗でした。
きっと奥さんは医師なので清潔にしたのでしょう。

自給用の畑のほかにも山中を歩けば、
ゼンマイやフキなどが一年中取れるそうです。

犬が居て、ニワトリが居て、
どこからどこまでが畑かわからないような土地で、
見るからに手作りの掘っ立て小屋。
フィリピンの風景だとしても、
田舎の中の田舎と云った雰囲気です。

そんな菅原さんですが、
いまでも現役の牧師サマなんです。
ホテルの結婚式場で新郎新婦を結びつけていました。

菅原さんはフイリピンの派遣から帰国後、
隣町の水俣を訪れ教会のないことを知りました。
誰かが水俣病の罪を償わないと被害者達が救われないと思い、
どうしてもこの地に教会を造ろうと決心しました。

だから山中の自宅の横には教会を建設中なんです。
まだ骨組みしかありませんでしたけれども。
質素な生活は教会建設の資金を貯める為なのでしょう。

フィリピンという国は訪れた人を、
やさしい人間に変えてしまう不思議な力がありますね。

ましてや菅原さんは牧師です。
自分のことよりも他人のことを考えてしまったんです。




最後に菅原牧師の言葉

不満を言い出したら切がない
あれもなければ、これもない。
だけれど感謝をしていれば
あれもあるし、これもあると思える。
今とくに願い事はない
いつもなんでも叶えられているから・・・

フィリピン人介護士がやってくる

2007-06-14 | テレビに見るフィリピン
先ほどNHK教育テレビで、
福祉ネットワークという番組の
『フィリピン人介護士がやってくる ~マニラからの報告~ 』
を見ました。
これって4月3日の再放送だそうです。


2006年秋にフィリピンとの経済連携協定が結ばれ、
フィリピンから600人の人を介護士として受け入れることになりました。
このブログでも「EPAで白衣の天使」で話させていただきましたね。


いろいろな方のブログを覗いてみても、
「年間に数万人も居たタレントさんを規制しておいて、
たったそれだけしか受け入れないの?」
という声が聞かれました。

フィリピン人介護士を受け入れるには、
彼らが日本の文化や習慣について来られるかという問題があります。

そしてフィリピン人介護士が入ることにより、
従来日本で行われていた介護の質を落とすさないか、
懸念されるんだそうです。

この経済連携協定を受けて、
日本側は昨年12月に国会で採択しましたが、
フィリピン側はフィリピン時間の関係上、
まだ正式な議会には掛けられていないんですって。

フィリピンは毎年20000人の介護士を海外に送り出しています。
そして介護士養成施設は1000件を越えています。

日本がフィリピン人を介護士として受け入れる条件は、
・フィリピンで大学(4年制)をちゃんと卒業すること
・つぎにフィリピン国の介護士資格を取得すること
(6ヶ月間の研修期間が必要)
・来日後、4年以内に日本国の介護士資格を取得すること


番組ではフィリピンの養護施設、
日本人(経営者)により、日本人(退職者)の為の、日本人退職者村
トロピカル・パラダイス・ヴィレッジも紹介していました。

ここの介護士スタッフになるには、
20倍の競争率を勝ち抜く必要があります。
面接は面接官3人に対して1人で受けていました。
もちろん英語での応答です。

日本との文化マナーも違いますから、
食器の並べ方も勉強していましたよ。
お年寄りに左膳なんかで出したら冗談じゃ済みませんものね。

千葉で施設を経営している方が、
介護士のタマゴ達が勉強しているフィリピンの学校を2箇所訪ねて、
インタビューしています。

一件目の訪問先で一人の老人に5~6名がかりで介護しているのを見て、
「日本では一人の介護士が10人の老人を面倒見ます。
さらに夜間は一人の介護士が20人の老人の面倒を見なければなりません」
と説明したらフィリピン人研修生にはカルチャーショックだったようです。

一生懸命に勉強してやっと介護士になっても、
施設の仕事がきつい上に、給料が生活の出来ないほど安すぎて、
四人に一人は一年以内に辞めていくんだよって、
日本の実情をそのまま教えてあげたら、
もっとショックを受けたでしょうね。

二件目での集団インタビューをしている映像は、
3月11日の日曜に、NHKスペシャルで放送した、
介護の人材が逃げていく」と同じものでした。

規制の厳しい日本へ行くよりは、
2年間介護士を勤めれば永住権の取得できるカナダの方が彼らの希望だと、
その辺を説明したかったようです。