オカシネマプチルピリエ 

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解説

2008-05-29 23:17:25 | 映画
ずっと前の事です。テレビで「百鬼どんどろ」の岡本さんを見ました。それは踊っているのか演じているのか一種異様な光景をかもしだしているのだが、そこにある人形演じる女の美しさがいまでも目にやきついてます。それから数年、僕はどんどろを心のどこかで探していたのです。ひょんなキッカケから市川はるひさんがどんどろの岡本さんと知り合いだということを知り急いでコンタクトをとっていただいた。その当時シネマアートン下北沢の支配人の岩本さんと「夜の演劇空間」なるものを企画していて、映画がはねてから演劇を行うという60年代から70年代のアートシアターのスタイルを若者の街下北沢でやろうとたくらんでいて、第一回が僕と里見瑶子の二人芝居「小鳥の水浴」作・レナード、メルフィ 訳・池島ゆたか 演出 かわさきひろゆき からはじまり三回目の演劇空間としてなにを打ち出すか思考中に岡本さんと連絡がとれたのです。岡本さんは快く引き受けていただき、東京までいらしていただき、はるひさんたちと「夜の演劇空間~ヒトガタ~」がプロデュースされたのです。感動した夜でした。それを元々記録として録ってもらい
たいと考え渡辺世紀監督に依頼。しかし、世紀監督と話しているうちにこれを作品にしてみないか。というところから今回の「人形のいる風景~ドキュメント・オブ・百鬼どんどろ~」が作られました。世紀監督はどんどろを追って長野まで行き、そちらの公演も夜桜の中たった一人で撮影してきたのです。彼の映像に対するこだわりにも乾杯!今回この映画作品を通して「百鬼どんどろ」の世界をもっともっといろいろな方々へ知って貰えたらいいと思います。

  (オカシネマ/かわさきひろゆき)

「百鬼どんどろ」主宰 岡本芳一氏プロフィール 

2008-05-29 18:17:33 | 映画
岡本芳一。1974年東京にて「人形工房どんどろ」を設立。テレビ人形劇などの人形製作のかたわら、自作の等身大人形ををつかったパフォーマンスを都内小劇場、街頭などで上演。80年より「百鬼人形芝居どんどろ」と改名し荷車を引いて芝居道具、生活道具をつんで歩く旅芸人生活開始。野宿、自炊の生活をしながら神社の境内等で丸太小屋を掛けての見せ物人形芝居を展開。6年つづける。86年信州伊那谷に移住。「清姫曼陀羅」など現在に至る一人芝居の代表作の創作開始。等身大の人形、仮面などをつかい自らの肉体も同時に舞台に参加する独特のスタイルを創り出す。ヨーロッパを中心とした世界各国で「日本の伝統を基盤にしたオリジナルで斬新な表現」として高い評価を受け、演劇や人形劇のみならずダンス、マイムフェスティバルなどからも数多く招待され、現在活動の大半が海外公演で占められている。「百鬼どんどろ」主宰。