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ComaBaby

2006-08-31 22:15:27 | 映画
<物語背景>
かつてアンダーグラウンドで爆発的に流行した向精神薬「D7」は、やがて服用していた者の子供達に深刻な副作用を発現させた。程度の差こそあれ、さまざまな精神・意識障害、特に譫妄症状に子供達は苦しめられた。そもそも快楽物質であるD7の非合法な摂取が原因であるため、その家族の肩身も狭く、社会現象的に増えた子供達の症例は「メアルターゼ」と呼ばれ、認定者は徐々に差別を受けることになる。特にメアルターゼ認定者が目立った東京では、専用の教育施設、職業訓練施設などが設置され、隔離政策による彼等の孤立化は進んだ。
 メアルターゼへの弾圧が決定的になったのは、専用教育機関の教官の陰湿なイジメに耐えかねた子供がその教官の頭部をその異能力をもって内部から破裂させた事件が発端だった。このような「超能力」ともいうべき異能力が備わっていた「メアルターゼ」は全体から見ればほんの一部に過ぎなかったのだが、悪質な風説、誹謗中傷、被害妄想が飛び交い、事態は本格的な「異能者狩り」へと進展していった。
人々は恐怖のあまり、異能力があろうとなかろうとメアルターゼの全てを排斥、隔離しようとし、それに対し当然の結果としてメアルターゼ達を中心とする抵抗勢力が生まれた。両者の争いが凄惨な武力闘争へと激化するのにさしたる時間は掛からなかった。
やがて、政府が主導する徹底的な実力行使の結果、メアルターゼは完全に制圧された。
ある者は隔離され、ある者は処刑され、ある者は脳をいじられた。
安堵した人々は、まるで何事も無かったかのように日常生活を再開した。

そして十数年後、今度は、天使の如き衣を纏った少女達が次々と上空から落下する事件と共に、原因不明なまま東京から一切のメディア情報が遮断されるという事態が起こる。

再び不安の陰が差し込む東京で、またしても流行しているのはD7の改良型ドラッグ、
D8であった?