中国新指導部の披露会見から一部メディア排除、米英紙など
2017.10.26 Thu posted at 18:11 JST CNN
香港(CNNMoney) 中国共産党の習近平(シーチンピン)総書記(国家主席)が最高指導部の政治局常務委員の新布陣を
紹介した25日の内外記者会見で、米紙ニューヨーク・タイムズなど一部の外国主要メディアの出席が拒絶されていたことが
わかった。
中国の外国人記者クラブが声明で述べた。会見から締め出された他のメディアは英国のBBC放送、フィナンシャル・タイムズ紙、
エコノミスト誌やガーディアン紙など。声明は「(何らかの)意図を伝えるためこれらのメディアは除外されたとの印象は避けがたい」と
述べた。
ガーディアン紙は、中国当局は出席拒否の理由を示していないと報じた。内外会見を仕切った第19期中央委員会の報道担当者は
CNNの取材に、メディアの選別方法については知らないとしながらも、一部は招待されなかった事実は認めた。CNNは会見に出席
出来た。
中国当局が外国メディアに対し懲罰的とも受け止められる措置を打ち出すのは今回が初めてではない。2013年末には
米ブルームバーグ通信とニューヨーク・タイムズ紙の記者計二十数人の記者証更新が延ばされる事態が起きていた。
党指導者一族の蓄財疑惑を暴いたことが原因との見方が広まっていた。
習総書記は25日の演説で批判的なメディア報道に暗に触れながら、「他人からの過分な称賛は必要ではない。客観的な報道と
建設的な提案を歓迎する」とも述べていた。
習指導部の発足後、中国の国内メディアへの締め付けは強化され、党の指導順守などを強いる動きが目立つ。外国メディアの
報道も規制されている。
中国共産党、習近平氏の会見への産経新聞の出席拒否。
2017.10.25 12:57 産経新聞
【北京】中国共産党中央委員会第1回総会(1中総会)で25日、政治局常務委員に選出された習近平総書記ら党最高指導部
メンバーが北京の人民大 会堂で記者会見を行ったが、産経新聞記者は出席を拒否された。
同会見に出席するには事前申請が必要で、産経新聞は23日の指定時間内に申請を行ったにもかかわらず、出席を認められ
なかった。
党大会新聞センターは産経新聞の問い合わせに、「会見場の座席には限りがある。申請の順番に出席が認められた」と回答した。
前回2012年の党大会後の記者会見では、温家宝首相(当時)の蓄財疑惑などを報じた一部の米メディアも出席できなかった。
産経新聞は今年3月に行われた李克強首相の記者会見への出席も拒否された。